TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【シンポジウムに登壇します】「歴史研究と著作権法」7/15(土)@青山学院大学青山キャンパス

「歴史研究と著作権法」7/15(土)@青山学院大学青山キャンパス

「歴史研究と著作権法」7/15(土)@青山学院大学青山キャンパス

シンポジウムに登壇します。
「歴史研究と著作権法―世田谷区史編纂問題から考える―」

・日時 2023年7月15日(土曜日) 14時~17時
・場所 青山学院大学青山キャンパス 14号館(総研ビル)8階第10会議室(対面・オンライン併用)
・主催 「歴史学著作権」研究会(代表 谷口雄太)
・協力 出版ネッツ
・参加費 500円(資料代として)
(会場参加者は現地に直接お越しいただいた上、現金でお支払いください。)

会場参加者は申込不要、オンライン参加の場合は、下記リンクから事前にお申し込みください。

https://peatix.com/event/3593009
お問い合わせ:t25710@aoyamagakuin.jp(青学大・谷口雄太研究室)

チラシはこちら

「歴史研究と著作権法―世田谷区史編纂問題から考える―」チラシ

「歴史研究と著作権法―世田谷区史編纂問題から考える―」チラシ

プログラム

第1部(基調報告 14時~15時、含休憩)

・シンポ開催の趣旨説明(谷口雄太 青山学院大学准教授)

researchmap.jp
著作権法の立場から問題提起(長塚真琴 一橋大学教授)

researchmap.jp
・歴史研究の立場から問題提起(石原俊 明治学院大学教授)

researchmap.jp

第2部(リレートーク歴史学者自治体史編纂委員、イラストレーターほかを予定。15時~16時、含休憩)

私はこの第2部でお話させていただきます。

私が知るところの、イラストの仕事における著作権著作者人格権の扱いの現状であるとか、ライターさんは、イラストレーターや漫画家など絵描き、写真家さんなどビジュアルの職業と比較すると、あまり著作権に関する意識が高くないようだ という話とか、知財検定(知的財産管理技能士資格)、ビジネス著作権検定の勉強をはじめて
「実務では著作者人格権不行使特約を入れることが多い」とテキストに書かれていることを知り、出版業界では逆に「著作者人格権の尊重」がモデル契約書に入っているので、かなりビックリした、という話などをしようかなと思っております。

この時のスライド資料を公開しました。(2024/2/10)

petitmatch.hatenablog.com

第3部(自由発言・質疑応答 16時~17時)

歴史の研究者と著作権の研究者がセッションする未曾有の会となる予定でして、
著作権や人格権といった難しい問題につき、基礎から理解する機会となれば(谷口先生より)

ということです。

余談:登壇のいきさつ

私は今は兵庫県神戸市に住んでいますが、2020年3月はじめまで東京都世田谷区に住んでいました。
Twitterで偶然、世田谷区史編纂問題を知り、元世田谷区民として注視していました。

petitmatch.hatenablog.com

そんなある日、私が企画・編集協力・イラストレーションを担当した、イラストレーション専門誌『イラストレーション』(玄光社)の解説記事「著作権と契約のキホン」をお読みいただいたということで、谷口先生からメールで連絡をいただきました。

petitmatch.hatenablog.com

私はこの誌面の中で「『著作者人格権の不行使』って本当に必要?」というコラムを書いていたのですが、まさに谷口先生も「著作権人格権の不行使」の条件を突然提示され、お困りだということでした。

『イラストレーション』2022年12月号(玄光社)「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

『イラストレーション』2022年12月号(玄光社
「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

メールでやり取りを続けていたところ、谷口先生は神戸市出身で世田谷区在住ということがわかり、ご縁を感じました。
そんなわけで、谷口先生を応援することにしました。
歴史や著作権にご興味おありの方は、ぜひご参加ください。

シンポジウムにあたり、世田谷区と歴史学研究会に質問してみました(2023/7/10追記)

petitmatch.hatenablog.com

シンポジウムのまとめを作りました(2023/7/18追記)

petitmatch.hatenablog.com

出版ネッツによるシンポジウムのまとめ(2023/7/24追記)

setagayakushi-chosakuken.hatenablog.com

世田谷区史編さん問題 なぜ私がここまで関心を持って発信しているか

今回は、以前からチェックしている世田谷区史編纂問題について、なぜ私がこの問題に、こんなに関心を持って発信しているかという理由を書きます。

petitmatch.hatenablog.com

・神戸に引っ越す前、世田谷区民だったから

・かなり安易に、適切な金額の提示もないまま著作権譲渡・著作者人格権不行使を強要されそうになるというのは、私自身もイラストレーターとして経験があるから
*私の場合は、説明したらわかってもらえたので、著作権譲渡・著作者人格権不行使の経験は今までなく、問題なく仕事できています。

という理由もありますが、2016年の熊本地震の影響も大きいです。
熊本地震がなければ、私は、郷土史の大切さに気づくことはなかったと思います。
熊本地震のあとの夏に、熊本市役所の展望台(熊本城を見下ろせる)に行ったら、熊大の先生や郷土史家の方が作ったお手製の資料がペタペタ貼ってあって、ああこうやって熊本城は守られてきたんだなと、感動しました。

↓詳しくは下記リンク先の記事に書きました。

petitmatch.hatenablog.com

熊本城が大地震で崩壊するのは、実は2016年の地震が初めてではありません。
江戸時代にも何度か地震被害はあり、明治22年にも推定M6.3の地震が発生し、大きな被害を受けています。

https://www.isan-no-sekai.jp/feature/201711_09


地域住人と熊本市(江戸時代だと藩かな?)、郷土史家が協力しあって史料を残してきたから、熊本城は1600年前後の築城から400年以上に渡り守られ、地震があっても復活し、市民の誇りとなっているのです。
歴史家の権利を守らなければ、世田谷の歴史もきちんと残らないと思います。


このブログは、知的財産権に関する情報を発信するグループ「Yuroocle」に加盟しています。

静岡県主催のフォトコンテストの応募規約がひどい件

1・静岡県主催のフォトコンテストの応募規約がひどい

本件について、ブログでまとめて欲しいというリクエストがあったので、書きます。

先日、下記のツイートが話題になっていると教えてもらいました。

これはザックリ言うと、下記のような問題を指摘するツイートということになります。

静岡県主催のフォトコンテスト(以下、フォトコン)の応募規約がひどい

shizuoka-shinzekkei.com*「新絶景!フォトコンテスト事務局」は「株式会社SBSプロモーション内」とあるので、運営は静岡新聞系の企業みたいですね

sbs-promotion.co.jp

・「応募するだけ」で著作権静岡県に取られ、著作者人格権も主張できず、無償で静岡県が使い放題にできるフリー素材として使われることを承諾する規約になっている
→おかしいのでは?

フォトコンはあくまで、写真を撮った人が「自分から」応募するものなので
著作権譲渡の「強要」ではありませんが、「著作権法を知らない一般の人が、意図せず権利を取られる」という点で、問題がある規約であると私は考えます。

著作権譲渡をしてしまうと、この場合、写真を撮った本人も、静岡県の許可がなければ自由に使うことができなくなります。

例えばですが、写真の撮影者が、インスタで応募した写真を自分のブログにUPしただけでも、静岡県が「著作権侵害」として撮影者を訴えることが可能となります。
また、ブログでも、場合によっては、撮影者が損害賠償請求される可能性すらあります。
この企画に応募した方は、果たして、そういったリスクを理解した上で応募しているのでしょうか?

※そもそも著作権著作者人格権が何だかわからないという方は、下記の記事をご覧ください。

petitmatch.hatenablog.com

2・今どき、まだこんな規約のフォトコンがあるなんて…

この「フォトコンテストにおける著作権問題」は、私が知る限りでは、すごく昔(2000年代)から、何度も繰り返し、定期的に指摘されている問題です。
だいぶ前から、写真著作権協会がガイドラインを作っています。
日本写真家協会の会報誌(vol.131)の記事(平成17年だから2005年?)
https://www.jps.gr.jp/wp-content/uploads/2014/07/Workshop_131.pdf

フォトコンテスト主催者の皆様へ(2020年)写真著作権協会

jpca.gr.jp

下記は2018年の記事ですが、本件事例について書いているのかと思うほどの内容です。
つまり、それ以前から「あるある」だったということです。

こうしたインスタグラムでの写真公募の場合は、一般の写真コンテストとはちょっと感覚が違っている。つまり、写真コンテストが写真の技術やセンスを重視しているのに対し、インスタグラム利用の写真公募は写真を集めること、または写真を通して主催者がPRしたいものや場所の宣伝を重視している。そうなるとやはり効率のいい写真素材集めに消費者が利用されているといわざるを得ない。

 もちろん「権利とかナントカァ、そんなことよくわからないしぃ、インスタで『いいね』をたくさん貰えれば楽しいじゃん」という人もいるだろう。ならば極端な例だが、もしもあなたが応募時点で著作権を取られてしまうコンテストに自信作を応募したとしよう。後日その自信作を自分のアカウントや自身のウエブサイトに載せたとする。すると今度は写真を応募した主催者から著作権の侵害であなたが訴えられる。そんなことも起こりうるのだ。

インスタ映え」に隠されたやんわりとした権利の取り上げ。手軽すぎるくらいに誰でも写真が撮れて、そして発信者になれる。そんな時代だからこそ、それにまつわる権利についても少し意識を高めてほしい。

dot.asahi.com

この問題については、古くからある問題なので、カメラマンの方もブログを書いていたりします。(フォトコン 著作権 とかで検索すると出てきます)

kazuyami77.com 

ganref.jp

ですので、個人的な印象としては「今どき、まだこんな規約のフォトコンがあるなんて…」と思いました。

私が知る限りでは、民間のコンテストでは最近は滅多に著作権譲渡はないと思いますが、行政は対応が遅れているようです。

実際に、私は、以前、某自治体から「運営するクリエイター向けホームページに対して意見を言って欲しい」という依頼を受け、そのサイトを確認したところ、やはり著作権譲渡が前提となっている、他の地方自治体主催のフォトコンの作品募集が掲載されているのを発見し、問題点を指摘したことがあります。

「これじゃあ、『うちの自治体はクリエイターを奴隷として扱います』ってわざわざ宣伝してるようなものだから、これ以上、人口の流出を防ぎたければ、今すぐやめたほうがいい。クリエイターを移住させたいのに、奴隷扱いじゃあ、来るわけないですよ」と…

著作権譲渡のフォトコンでも、応募する人が全員、著作権法をしっかり理解した上で、ボランティア精神とか、自己顕示欲とかでやるというなら、それは止められないと思います。

しかし、著作権譲渡の必要性が全くない(利用許諾で十分対応できる)のに、「とりあえず譲渡させる」というのは、著作権法の目的(文化の発展)に反するように思います。

3・写真コンテストをやりたい自治体職員・公務員はまず、写真著作権協会のガイドラインをチェックしましょう!

以下に参考資料のリンクを貼っておきますので、ぜひこちらをお読みになってみてください。写真著作権協会のほうは繰り返しになりますが…

一般社団法人・日本写真著作権協会ホームページ「フォトコンテスト主催者の皆様へ」

jpca.gr.jp著作権法上、著作権は著作者に帰属するのが原則であり、写真の場合は、撮影者に帰属することが原則です。何らの対価もなく、一方的にこれを主催者に帰属させることは著作権法の精神に反しますし、近時は、「炎上」と呼ばれる事態に発展することも少なくありません。

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)「コンペティションガイドライン

www.jagda.or.jp応募作品の知的財産権
p.22
"応募作品の知的財産権の取り扱いに注意し、必要以上に権利を譲渡させたり、
制限をしないこと。また、不採用作品の権利を主催者に譲渡させてはいけません。"
"○本モデルフォーマットは、汎用性がないというシンボルマークの特殊性から、変形・翻案権以外の著作権を主催者 に帰属 させるものですが、グラフィックデザイン作品全般については、著作権は制作者(応募者)が原則として留保し、発注者(主催者)に著作権を移転することが必要かつ合理的か否かを、双方でその都度、慎重に協議すべきです。
○不採用作品の著作権などの権利は、主催者に譲渡されません。

余談・何で私は写真著作権ジャンルの話題にも詳しいのか

私は基本イラストレーターなのですが、写真作家としてもほそぼそ活動しており、自分で写真集を作って売っていたり、書籍装丁や商業媒体にたま〜に写真を提供しており、「日本カメラ」「アサヒカメラ」の二大写真雑誌に何らかの形で掲載の経験があるという、かなりレア人材で、実は写真著作権も割と詳しいです。著作権の話でメディアに出たのは、写真著作権の話のほうが実は早いです。

petitmatch.hatenablog.com↓写真のほうの活動について詳しくはこちら(下の方)

www.tomokooosuki.com


このブログは、知的財産権に関する情報を発信するグループ「Yuroocle」に加盟しています。

文化芸術関連の仕事の事務面(契約・会計・税務等)で役立つガイドブック等まとめ

最近、文化庁や、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京都政策連携団体、東京都のいわゆる外郭団体)が本気出してきて、良いガイドブックやリンク集が出たので紹介します。何か新しいものが出たら、随時追加していきます。

1・アートの会計・税務に困ったらひらく本 〜芸術文化創造活動の担い手のための会計・税務講座 Q&A 63選

www.artscouncil-tokyo.jp文字通り、我々のような仕事の会計・税務に困ったときに役立つ本です。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京から出ています。
個人事業主のほか、NPO法人・一般社団法人・任意団体や、法人も株式会社と合同会社についてまで書いてあるのが親切と思います。

2022年11月時点の情報なので、インボイス制度・電子帳簿保存法についてはちょっと情報が古くて、

・適格請求書発行事業者の登録申請書の提出〆切が9月末にのびた(まだじっくり考えてOK)

www.nta.go.jp

www.mof.go.jp
電子帳簿保存法、売上高5000万円以下は検索要件不要
(売上高5000万円以下の人は、ネット通販のPDF領収書は単純に保管しとくだけでOK)

www.itmedia.co.jp
の2点は書かれていませんが…無料でこれはすごいと思いました。

2・フリーランスアーティスト・スタッフのための契約ガイドブック

theatreforall.net契約する時にどういう点に気をつければいいのか、チェックポイントやありがちな事例集、Q&Aまで充実!

↓こちらがガイドブックのPDFです。

https://precog-jp.net/wp-content/uploads/2023/02/contractguidebook_precog.pdf

イラストレーターに特化した契約書(確認書)については、以前私も「イラストレーション」で記事を作ったので、よかったら下記記事も参考にしてください。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

なんと研修動画も出た(2023/3/26)

上記のガイドブックを元にした研修動画です。「契約」とは?の部分がかなり詳しく解説されており、契約に慣れてない人にはこっちのほうがわかりやすいかも…

youtu.be

【注意喚起】契約書見本も出たが、修正必須。少なくとも作家側の立場の人は著作者人格権不行使特約部分は削ろう(2023/9/5)

上記ガイドブックのPDFダウンロードリンクの下に、
「いますぐ使える契約書ひな形」というのがあり、ダウンロードできるようになっています。
この「成果物制作に関する契約書のひな形」を確認したところ、かなり奇妙で…
「文化芸術分野の」「成果物を納入するタイプの契約」の契約書見本で、
利用範囲を定めた「利用許諾」の契約で、「氏名表示」が必須であるのに、なぜか「著作者人格権不行使」が入っています。

一般的には、利用許諾契約では「著作者人格権不行使」は入れないのが常識です。
私の20年近いイラストレーターとしての経験上もそうですし、著作権情報センターでもそのように説明されます。
著作権譲渡の場合には、入れる場合が多いと思います。

下記の記事の、デザインの仕事の例のように、本来的には著作者側でイメージ管理ができることがブランド管理上でのクオリティ担保に繋がるため、ブランディングの観点から、著作権譲渡でも著作者人格権不行使を入れない場合もあります。

sendai-c3.jp
しかしこれは、「利用許諾」で、かつ、「文化芸術分野」を対象にした契約書なので…
「芸術作品」の契約で、「著作者人格権が尊重されない」契約って、一体、どういう仕事の契約を想定しているのでしょうか?

この契約書見本を「自分から提示する契約書」としてこのまま使うと、先日の三井不動産の事件のように、相手先に作品をいじられる事態を、自ら誘発するように思います。

nlab.itmedia.co.jp上記の事件は著作者人格権不行使特約もしていないし、アート作品として納入したものなのに、こんなひどい目にあっているのです。

ですので、作家が「自分から提示する契約書」として使う場合には、下記の部分は削って使うようにしたほうがいいと思います。下記が「著作者人格権不行使特約」の部分です。
-----------

第5条(権利)

〜前略〜

4.受注者は、本条第2項に定める利用に関し、本作品の著作者人格権を発注者又は発注者が指定する者に対して行使せず、かつ本作品の著作者人格権を第三者が有する場合、当該第三者をして、これを行使させない。ただし、発注者又は発注者が指定する者が、著作物の利用に際して、受注者の名誉又は声望を害した場合はこの限りでない。

〜後略〜

-----------
「文化芸術分野の『作品制作』を前提とした契約書見本なのに、『著作者人格権不行使』が入っているのはなぜ?」「具体的にはどういう仕事の契約を想定した契約書なのか?」という疑問は、この事業の事務局にも伝えており、現在やり取りを続けていますが、もうひと月近く、返信がありません…(それもどうかと思います…)
取り急ぎ、被害が拡大しないよう、注意喚起をしておきます。
【2023/9/18追記】返信がありましたが、ほぼ無回答に等しいものでした。とても残念です。事務局には私の考えを返信し、また、このようなことがあったという報告と、改善のための意見を、文化庁のほうにも送っておきました。

アート作品に関しては、個人的には「著作者人格権不行使」の条件を提示されただけでも、相当な屈辱を感じる作家が多いのではないかなと感じます。
他のパンフレットや動画は問題がなかったのに、肝心の契約書見本で、最重要な部分に問題があるなと感じました。他は特に気になるところはなく、注釈も入っており、大丈夫なのではないかなと感じました。(逆に何で著作者人格権の部分に関して何の注釈もないのか不思議…)

著作者人格権不行使特約については、こちらの本「職場の著作権対応100の法則」のP154-155「067 成果物がクライアントに改変されたら?」の項で、「イラストやコラム記事など、著作者の個性やこだわりが現れやすいタイプの著作物は、不行使同意は避けた方が良い」と明言されています。芸術作品は、個性・こだわりの塊のようなものですよね。
また、応じても問題が起こりにくい場合、応じる場合の交換条件の提示もされていますので、よかったら参考にしてください。

3・芸術家等の基礎知識(文化庁

文化庁、急にどうしたのかわからないが、良いページが少しずつできております。

 

www.bunka.go.jp・個人で活動するということ
社会保障制度
・契約について
著作権について
個人事業主の税金
・相談窓口等
※順次公開してまいります。

個人的には「相談窓口」に「インターネット上の海賊版による著作権侵害対策情報ポータルサイト」が載ってないのが謎だったので、ここにリンクしときます。

www.bunka.go.jp

【2024/4/2追記】最も重要な「文化芸術活動に関する法律相談窓口」も載ってないのでは…(文化庁の事業なのに…)↓から相談できますよ

www.bunka.go.jp

 

 

フリーランス協会の炎上・問題事例まとめ(2022-2023)と、個人的印象


今後も問題が続きそうな予感がしたので、時系列順にまとめを作りました。
フリーランス協会(一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)をめぐる問題に関心がある方、またフリーランス協会を取り上げる、報道・メディア関係者の方などの参考になれば幸いです。

関係性明示:私はフリーランス協会の一般会員(有料会員)でしたが、2023/12/14に退会しました。

【0】そもそも「フリーランス協会」とは何か

正式名称は「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」。

www.freelance-jp.org名称:
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
代表理事
平田 麻莉
設立年月日:
2017年1月26日(同年4月20日に一般社団法人化)
所在地:
〒104-0031 東京都中央区京橋2-13-10 京橋MIDビル4F DIAGONAL RUN TOKYO内
事業内容:
    フリーランス向けベネフィットプランの提供
    フリーランス支援・啓発イベントの企画運営
    フリーランスに関する各種調査の実施・政策提言
    企業に対するフリーランス活用アドバイス・コーディネート 

個人事業主や一人社長、副業・複業人材(フリーランス)向けの各種保険や、優待サービスを提供する組織(保険代理店)。
労働組合や職業団体としての機能はない。

一般会員、法人会員、無料会員の3種の会員がある。

無料会員に関しては、入会条件は全くない。

一般会員(有料会員・年会費1万円)に関しても、資格や職種、開業届の提出有無、国籍を問わず誰でも入会できる。
本人確認書類と、クレジットカードによる本人確認審査はある。

www.freelance-jp.org
法人会員は紹介制による入会。(既存法人会員もしくはフリーランス協会理事メンバーの紹介が必要)。

www.freelance-jp.org
私はこの団体の有料会員です。しかし、質問を送っても、回答がなく、無視されているものが複数あります。

フリーランス協会には、会員の意見をまとめるような仕組みは一切ありません。また、役員選挙などもありません。

参考:フリーランス協会の成り立ちについて調べたこと まとめ(2023/11/22追記)

petitmatch.hatenablog.com

↑の記事、最初この記事に追記していたのですが、上記記事だけで9000字を超えてしまい、この記事がめちゃくちゃ重くなったので、別記事として分離しました。(2023/11/22)

「新公益連盟」の加盟団体である(2023/12/16追記)

しかし、フリーランス協会が「新公益連盟」の加盟団体であることは、フリーランス協会会員規約等への記載はなく、入会に際し一切の説明はされていません。

www.shinkoren.or.jp
2018年7月から加入団体となっているようです。

blog.freelance-jp.org

【1】2022年9月、フリーランス協会Twitterアカウントから私に直接、日経の報道を「誤報」と一方的に決めつけるリプライが→日経の記事が誤報である根拠は何かを質問したが、回答なし。

petitmatch.hatenablog.com

私からの上記の質問には、回答がありませんでした。
このあと私は、間違いを発信してはいけないと思い、内閣官房に直接電話をかけて確認しました。
内閣官房の回答は「問題に対し立法(フリーランス新報)で対処するのか、法改正(下請法改正)で対応するのか、検討中である。何も決定していない」というものでした。
結論としては、当時点では、「誤報」とまでは言えなかったのではないしょうか。
そもそも何も決まっていなかったのですから…

【2】2022年12月 フリーランス協会Twitterアカウントがインボイス反対派を「エコーチェンバー」と罵倒する事件が発生→炎上

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 

この事件について詳しくは、以下の記事を参照ください。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

参考:2022年10月時点で既にインボイス反対派への誹謗中傷ツイートを行っていた事が判明(2023/12/29追記)

このスレッドは全体に酷いので、全体を引用します。

そもそも「納税意識」という言葉の定義が不明ですが、「インボイス反対派が『フリーランスは納税意識が低い』という印象を育んでいる可能性がある」という内容の、根拠がない妄言で他のフリーランスを侮辱した上で、「その印象がデータを通じて覆ったということかと理解しております。」などと、フリーランス協会のデータが何らかの成果を及ぼしたかのような発言をしています。
発言内容は、この発言者の想像にすぎない「思い込み」を語ったもので、インボイス反対派のフリーランス当事者に対して、失礼極まりない誹謗中傷行為であり、かつ極めて図々しいと感じました。

その後のコメントも、「私たちの意見に賛同しないフリーランスリテラシーが低い」「フリーランスリテラシーが低いから、わかりやすい情報発信で私たちが教育してあげないと〜」というような思想を感じる言い分です。
成果は全部自分たちのおかげ、失敗は全部インボイス反対派のせいにしたいのかなという印象です。

フリーランス協会は、「インボイス制度には賛成していない」と言いながら、このように、インボイス反対派を異常なまでに敵視し積極的に攻撃するのは、なぜなのでしょうか?

私も「STOPインボイス」(インボイス制度を考えるフリーランスの会)の考え全てに賛同しているわけでもないですが、しかしフリーランス協会のインボイス反対派に対する発信はあまりにも攻撃的すぎ、異常だと感じています。
インボイス制度に賛成しておらず、フリーランス支援が目的の団体が、なぜそこまでインボイス反対派を敵視するのか?謎すぎます。

【3】2023年2月 ジャーナリスト犬飼淳氏による記事「データを捻じ曲げ、インボイス反対の声をかき消すフリーランス協会の正体」が配信

juninukai.theletter.jp*オオスキ注:この記事は、ぜひ有料部分も読んでいただきたいです。有料部分の目次は以下

・国会議員が明言。フリーランス協会はインボイス中止に向けて「一番厄介」で「困った」存在
・某業界団体関係者が証言。フリーランス協会は他団体に越権行為をしてまで、組織的にインボイス推進運動をしている *フリーランス協会は疑いを否定
フリーランス協会の正体
・平田麻莉会長の人物像
フリーランス協会の暴走を止めるためにできること

 

【4】2023年3月 フリーランス協会代表・平田氏による声明「Twitterにおける不正確な情報・誹謗中傷について」が配信

blog.freelance-jp.org

上記記事の解説・疑問点をまとめた記事

petitmatch.hatenablog.com

私が実際に見た限りでは、実際に「誹謗中傷」を行なったのは、フリーランス協会公式アカウントです。
それに対して「批判が集まった」ことを、「誹謗中傷されている」と表現しているものと思われます。
上記の声明の内容で平田氏が言っていることは、ザックリまとめれば、

「私は私の印象だけで、深く物を考えずにポンポン何でも言ってOKなんです。
私は絶対に正しく、私の意図通りに私の言葉を受け取れない人が全部悪いんです。
なのに私がものすごい極悪人みたいに言われて、とても悲しく、困惑しています。
私の問題発言は、ブログで謝りました。だからもういいでしょ?もうしないって言ってますよね?だから許してくださいね☆企業様〜仕事を切らないで!」

「でも、他の人が同じことをするのはダメ。他の人が、私について、私が認める以外の発言をすることは、『推論や匿名の伝聞情報(真偽は謎)を中心とした信ぴょう性に欠けるもの』だから誹謗中傷です!法的手段を取ります!」

というようなことだと私は解釈しています。
極めて不誠実かつ、幼稚な思考・言動・発信であるように思います。

【5】2023年4月 ジャーナリスト犬飼淳氏による記事「記者と読者の「誤解」を利用し、自らを「誇張」するフリーランス協会の手口」が配信(2023/4/3追記)

その後もフリーランス協会の実態について筆者のもとには様々な情報提供が寄せられています。問題が多過ぎて指摘が追い付かない状況ですが、今回のニュースレターでは同協会のメディア対応に焦点を当てます。

具体的には、相手(記者や読者)が都合よく「誤解」するように巧妙に仕向けて、自らを「誇張」するフリーランス協会の手口を3件の事例で具体的にお伝えします。

目次

  • 事例1:「フリーランスを代表しているわけではない」と主張しつつ、「フリーランスを代表する」という報道は放置

  • 事例2:相談対応はしていないのに、活動内容に相談対応を含めた誇張報道を訂正せずに拡散

  • 事例3:「会員総数8万人」という虚偽報道を訂正せずに拡散 *実際の会員数より6倍も多く誤解させており、3件の中で最も大胆かつ悪質

juninukai.theletter.jp

これらの問題に対する、私の個人的な疑問点まとめ(2023/3/15時点)

【1】について・なぜフリーランス協会Twitterアカウントは、日経の記事が誤報であると「断言」したのか?(フリーランス協会に質問したが無回答)

この記事を書いている2023年3月15日現在では、結果として、フリーランス新法を作る方向で、国会に法案が提出されました。

digital.asahi.com
しかし、なぜフリーランス協会Twitterアカウントは、2022年9月15日時点で、「下請法改正は誤報です」と断言できたのでしょうか?内閣官房が「何も決まっていません」と回答した内容にもかかわらず、です。
しかも、それに対し、フリーランス協会に対して質問しても回答がないことも、とても不思議なことのように思いました。「誤報」と言い切るからには、何か根拠があってのことではなかったのでしょうか?

【2】について・フリーランス協会が書いていた「然るべき筋」とは、具体的に何なのか?(フリーランス協会に質問したが無回答)

こちらも1と同様です。発言自体よりも、「『然るべき筋とは具体的に何か』と質問しても回答がないこと」自体が、非常に不自然なことのように思います。

【3】【4】について・なぜフリーランス協会は、質問に答えず、取材も拒否するのか?

これが最大の疑問です。何も後ろめたいことがなければ、何でも堂々と回答できるはずではないでしょうか?私も下記の質問内容に回答をいただけておりませんが、

petitmatch.hatenablog.com犬飼さんも、代表への直接取材は、拒否されているようです。

*慎重を期すため本件について平田麻莉代表への対面取材を申し込みましたが、応じて頂けなかったため、それ以外の方法で得たエビデンスに基づいて公開に踏み切りました。

juninukai.theletter.jp

平田代表はなぜ、「Twitterにおける不正確な情報・誹謗中傷について」では、Twitterで言われているという「不正確な情報」について、「情報そのもの」の提示をせず、また直接回答することなく、「自分で作った質問項目に自分で回答する」という、奇妙な手法を取ったのでしょうか?この方法では、この記事こそが「不正確な情報」になってしまうように思いますが…

blog.freelance-jp.org

フリーランス協会の現状に対する個人的な印象・思うところ(2023/3/15時点)

私がフリーランス協会に対して、最初に違和感を感じたのは、上記【1】のフリーランス新法についてのリプライでした。その約3ヶ月後、【2】の「エコーチェンバー事件」が起きました。
私としては、この先、何も問題が起きないことを願っております。

上記【4】の平田氏の説明からは、あまり感じることはできませんでしたが、フリーランス協会の方たちが、本当に心から自らの非を認めて反省していて、今後の行動にそれが現れるのであれば、それで良いのではないかとも思っております。

しかし、インボイス制度に限らず、フリーランスの問題や法律について、適切な取材ができるマスコミ・メディアが現れない限りは、犬飼さんの記事にあるようなフリーランス協会の「暴走」は、これからも続く とも考えています。

それはなぜかというと、現状、日本の行政組織も、報道機関も弱っているように感じるからです。


私は2015年、消費税増税前に、中小企業庁で、イラストレーター向けの消費税セミナーを受けたことがあります。詳しくは下記記事の「4・ここに至るまでの流れ」に書きました。

petitmatch.hatenablog.com
その際の印象では、行政側は常に「自分たちの代わりに、当事者に制度を説明してくれるような当事者団体」を探しているように感じました。
その役割に入り込んだのが、フリーランス協会なのではないでしょうか。

また、フリーランス周りの法律について、「記者に対して説明する時間と、知識がある人」が「実質的にフリーランス協会しかいない」という現状があるように思います。
私も含めてですが、フリーランスって基本的に1人で働いていますから、なかなか自分の仕事につながらないような部分での取材対応は、難しいですよね…

本来的にはそういった報道機関、マスコミは、自らで国などの信頼できる統計データを元に調べ物をしたり、リアルにフリーランスの人の声を聞いたり、幅広く、フリーランスが多く所属する各職業団体に対して取材や問い合わせを行った上で、記事や番組を作るべきと考えます。

しかし、現状は、記者自体もリストラされて人数が減っていて、全然取材する時間も人も足りない状態であると思います。

そんな過酷な労働状況の中で、「自由に使っていいですよ」と、「見栄えの良いグラフ」や、「コピペすればそのまま記事になるようなプレスリリース」を出されたら、「疲れ切った労働者」の一人であるマスコミ記者は、どういった行動を取るでしょうか。

フリーランス協会は「とにかく何らかの形でメディアに出る」「マスコミ・メディアが求める『材料』を用意する」という部分では、ものすごい努力をしているし、実績も出していると受け取っています。

インボイス制度に対しても、「インボイストラブル通報BOX」というのは、一応用意されています。

通報内容の用途

・ご提供いただいた情報は、関係省庁に匿名で提供いたします。
・「取材可」にチェックを入れて頂いた方につきましては、インボイストラブルの実態把握を希望する政府関係者やメディアからの問合せに対し、ご連絡先を含めて情報提供する可能性があります。
 また、詳細のヒアリングや取材対応をお願いをする可能性もございます。(顔出しNG、匿名希望等のご相談は可能です)

注意事項

インボイストラブル通報BOXの目的は、インボイス制度対応に伴う契約トラブルの実態把握です。フリーランス協会による個別の相談対応や介入は致しかねますので、予めご了承ください。

blog.freelance-jp.org

しかし、この窓口は、主目的である「インボイス制度対応に伴う契約トラブルの実態把握」のほか、下記の記事で言及されている「マスコミが求める『かわいそうな人』を手配できる仕組み」としても機能するものであるように見受けられます。

www.bengo4.com

個人的には、「トラブル被害者として、積極的にマスコミの取材を受けたい!」という方でなければ、直接関係官庁に通報(申告)したほうが早いのではないかなあ…と思います。

いま公取委にはネット申告できないみたいですが…(しっかりしてほしい)下記から直接情報提供できます。

www.jftc.go.jp

www.chusho.meti.go.jp私も困った時に相談できる公的機関は、このブログでちょこちょこ紹介しています。

petitmatch.hatenablog.com

繰り返しになりますが、私としては、この先、フリーランス協会の活動や事務局メンバーの言動で傷つく人が出てきたり、何らかの被害や問題が起きないことを願っております。

しかし、現在の日本がこういった現状である限りは、フリーランス協会の暴走は続くと思いますし、現状のフリーランス協会の態度や動きを見る限りでは、この先、第2・第3の「エコーチェンバー事件」(フリーランス協会と考えが合わないフリーランスへの攻撃行為・嫌がらせ行為)も起こり得るのではないかなと、不安に感じております。


私はフリーランスの一当事者に過ぎません。報道機関や、ジャーナリストの方の取材に期待します。

個人的印象、考察(2023/4/3時点)

4/2に出た犬飼さんの記事に対する反応で「意識高い系のモンスター化」という感想があり、フリーランス協会の活動には確かにそういう面があるのかもしれないなと思いました。

また、広報の仕事をしている方から、広報とメディアの実際について色々と教えていただき、別の視点からの見方を得ることができました。
結局のところ、私の現状の印象としては、フリーランス協会にもかなりの問題があるけれども、情報をしっかり検証できないまま、安易に広めてしまうメディア側にも問題があるのではないかなと思いました。

(2023/4/8追記)「意識高い系のモンスター化」という感想を見て、『「意識高い系」という病』(常見陽平・著 KKベストセラーズ)を読んでみたら…めちゃくちゃスッキリし、腑に落ちた気持ちになりました。
フリーランス協会の広報手法や、代表理事の平田氏の言動は、私にとっては本当に理解不能なものであり、「不気味」「怖い」と感じていたのですが、この本で説明されているような「『承認欲求と不安』が肥大化したゆえの行動」と考えると、よく理解できました。そして彼らは、現代日本におけるある種の犠牲者なのかなとも感じました。
この本が出た10年前と今との違いは、より日本の経済状況が悪化し、政治の質も下がり、更にメディアの情報精査力も低下しているということでしょう。
現実を見て、自分は地道に努力していこうと思える、圧倒的名著でした!

【6】「法人登記の代表取締役の個人情報保護に関する提言書」についての個人的懸念 (2023/5/28追記)

petitmatch.hatenablog.comこの提言の連名6団体の中に、私が以前から問題視している「フリーランス協会」に加えて「クリエイターエコノミー協会」(note株式会社が代表理事の団体)が入っており、提言団体全体のモラルに懸念を感じています。
要するに「低モラル」で、似たような問題を起こしている2つの団体がこの提言に関わっており、なんか怪しいなあ〜と思っている という内容です。
まあ、何もなければ良いんですけどね。

【7】2023年8月 ジャーナリスト犬飼淳氏による記事「【独自】会員数水増しを声明で否定しながら実際は省庁で繰り返したフリーランス協会」が配信(2023/8/3追記)

juninukai.theletter.jp同協会をめぐっては問題や虚偽が多すぎて指摘が追い付かない状況が続いていますが、今回のニュースレターではまずは「会員数の水増し」に焦点を当てて実態を指摘します。

【8】「特定受託事業者に係る取引の適正化に関する検討会 委員名簿」に平田氏の名が(2023/8/5追記)

フリーランス協会の詐欺的な広報や、平田氏の虚言は、【7】にもあるように、まだ続いているようです。
そんな中、「特定受託事業者に係る取引の適正化に関する検討会」の委員名簿に、フリーランス協会代表理事の平田氏の名があるのを発見しました。
これはいわゆる「フリーランス新法」についての検討会です。

www.jftc.go.jp

これについて、公取委公正取引委員会事務総局経済取引局取引部取引企画課)に電話で確認しました。

(私)この名簿に当事者団体が入っていないのはなぜ?
公取委フリーランス協会が入っているが…

(私)フリーランス協会を「当事者団体」だと認識しているということですか?
公取委はい。

(私)フリーランス協会は実態としては「フリーランス向けのサービス提供事業者・保険代理店」であって、「当事者団体」ではない。他の当事者団体には声はかけないのか?
公取委当事者団体、また当事者には、別途ヒアリングを行う予定。


(私)なぜ平田氏を名簿に入れたのか?
公取委「当事者団体」として認識していた。話を聞く中で、参考になるのではないかと思った。

(私)フリーランス協会が実態としては「保険代理店」であることや、平田氏の問題行為(虚言)については把握していたか?
公取委把握していなかった。

ということでした。フリーランス協会に対する、一会員、一フリーランスとしての印象や懸念事項を伝えた上で、
フリーランス当事者としては、平田氏は、この委員会の委員としてはふさわしくない人物だと認識している。しかし、他の当事者団体や当事者にもヒアリングを行う予定があるのであれば、少し安心した。他の当事者団体、フリーランス当事者の話もよく聞いてほしい。」と伝えました。

このままでは、フリーランス新法は、フリーランス当事者のための法律にはならないと思います。不安でならないです。
私のように、フリーランス協会や平田氏に疑念を感じている方、実際に何らかの被害を受けた経験がある方は、公取委に直接、情報提供を行った方が良いと思います。

www.jftc.go.jp

(2023/9/19追記)「特定受託事業者に係る取引の適正化に関する検討会」に対する意見の送り先

内閣官房

www.kantei.go.jp

公正取引委員会

www.jftc.go.jp

厚生労働省

www.mhlw.go.jp

中小企業庁

www.chusho.meti.go.jp

(2023/8/9追記)公取委による「当事者団体・当事者に別途ヒアリング」は、本当にやってくれているみたい

上記の件で公取委に不信感が生まれ、本当に公取委は、今後適切な当事者団体にヒアリングできるのだろうか…と思って、少し調べてみました。
なんと検討会の第一回の当日である8/2に、当事者団体ヒアリングも行っていたようです。
しかもJILLAということで、ちょっと安心しました。よかった〜

JILLA(8/2)

8月2日(水)、「フリーランス新法」に関するヒアリングのため公正取引委員会へ伺いました。(出席者:日本イラストレーション協会 代表理事 誉田、副理事長 竹本・横山、事務局次長 鈴木)
ヒアリングでは、公正取引委員会のほか、内閣官房文化庁の担当官の方も臨席され、2時間半にわたり、業界の実情を率直にお伝えして参りました。
(中略)
また、フリーランス新法には直接は関与しませんが、クリエイターが不安に思っていることの1つとして、【結果報告】インボイス導入についてのアンケートにて公開しております調査資料を提出し、現場の懸念もお伝えして参りました。

jilla.or.jp

jilla.or.jp↑「【結果報告】インボイス導入についてのアンケート」というのはこれですね
JILLA、なんていい人たちなのか。
しかも「公正取引委員会のほか、内閣官房文化庁の担当官の方も臨席」というのは、もしかして、「文化芸術分野の契約等に関する相談窓口」も関係してくるのだろうか。

petitmatch.hatenablog.com
フリーランス関係の施策って、今まで、内閣官房を中心に、公正取引委員会経済産業省中小企業庁厚生労働省が担当だったんですよね。

www.mhlw.go.jpなので「文化庁担当者が臨席」というのは、気になります。
今後、この「特定受託事業者に係る取引の適正化に関する検討会」については、注視していこうと思います。

日本音楽家ユニオン(8/22)

日本音楽家ユニオンも8/22にヒアリングを受けたようです。(文化庁はいない?)

(2023/8/25追記)「特定受託事業者に係る取引の適正化に関する検討会」「当事者団体・当事者に別途ヒアリング」については、別記事として独立させました。

本件については、今後は下記記事で更新いたします。

petitmatch.hatenablog.com

【9】2023年10月 NHK視点・論点『免税事業者のインボイス不安は払拭できるか』」に平田代表理事が出演でフリーランス当事者が不安に(2023/10/4追記)

いちおう見てから批判しようと思ったので見ましたが…番組内での説明自体は、だいたいは間違っていない印象でした。個人的には疑問点もありましたが、「もしかしたらそういう考えのフリーランスの方もいるかもしれないので、完全否定はできないかな」という範囲内であったと思います。
しかし、エコーチェンバー事件とか、「フリーランスはインボイスに反対していない」という印象付けなどの、フリーランス協会及び平田氏の過去の行いを知っている人からすれば、「一体どの口が言うんだ」という内容でしたね…
「免税事業者のインボイス不安」の要因の1つは、フリーランス協会や平田氏自身の行動や言動なのでは?と感じました。自分と考えの異なるフリーランスを「制度をよく理解していない人」として、心から馬鹿にしているのだなという印象を、改めて強く受けました。

犬飼さんのこちらの記事の有料部分に書かれていた、平田代表の

「異なる考え方の者と対話する気がそもそも無い」「自らへの批判自体を許さない」という人物像

juninukai.theletter.jp

を、改めて裏付ける放送内容だったと感じました。

思うところがある方は、NHKに意見を送りましょう!

www.nhk.or.jp

【10】平田代表、存在しないはずの「契約トラブル相談窓口」の相談窓口の相談内容を厚労省の検討会で発言(2023/11/21追記)

フリーランス新法についての検討会である、
第3回特定受託事業者の就業環境の整備に関する検討会

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kintou_449523_00002.html

の議事録のp6に

https://www.mhlw.go.jp/content/001163082.pdf 

◯平田構成員 フリーランス協会の平田です。御説明ありがとうございました。  
私どもも、実は契約トラブルの相談窓口の中で圧倒的に一番多いのがリラクゼーション業界さんなのですね。その相談内容を見ていて、普段からちょっと分からないなと思っているところがあったのでお伺いさせてください。

とありました。  

私はフリーランス協会の有料会員ですが、フリーランス協会には、「『契約トラブルの相談窓口』は存在しない」という認識でした。それは協会サイトにも書いてあります。

Q 法律相談に乗ってもらえますか?
A 法務的な相談については、大変恐れ入りますが、専門外となるため対応致しかねます。第二東京弁護士会が運営している「フリーランス・トラブル110番」をご利用ください。

https://www.freelance-jp.org/faq/detail/185

また、フリーランス協会が提供している弁護士費用保険「フリーガル」(損保ジャパン)には電話相談窓口があり、そこで一般的な法律相談はできるという認識で、私も実際に利用したことがあります。

www.freelance-jp.org

「コクリエ士業オンライン」というサービスも有料会員だと使えますが、これは相談窓口というより弁護士ドットコムの「みんなの法律相談」のような、「会員制質問掲示板」に近い感じのものです。

www.bengo4.com

しかし、この平田代表の発言を読む限りでは、「フリーランス協会に」「契約トラブルの相談窓口が存在する」ように読めます。  
さらに、平田代表は、実際に相談された内容を把握することができているようです。


そこで、フリーランス協会に、2023/11/1に下記のように問い合わせてみましたが、今のところ回答はありません。

1・フリーランス協会には、契約トラブルの相談窓口があるのでしょうか?  

仮にある場合、相談内容は、平田代表に全て把握される状態となるということなのでしょうか?

2・この平田代表の発言の中の、「契約トラブルの相談窓口」がもし「フリーガル」を指す場合ですが、フリーガルの弁護士に相談した内容でも、平田代表に全て内容を把握されるということなのでしょうか?

念のため、損保ジャパンの加入者専用弁護士相談コンシェル(相談窓口)に確認したところ、

・個別の相談内容は共有されない。

・個人情報(会員の誰が相談をしたのか)も共有されない

・つまり、誰がどのような相談をしたのかというのは、フリーランス協会には共有されていない

ということでした。

ということは、平田代表の発言の中にある「契約トラブルの相談窓口」は、「フリーガル」ではないということになります。

また、フリーランス協会内には、「契約トラブルの相談窓口」は、私が知る限り存在しません。

平田氏が見ているという「契約トラブルの相談窓口の中で圧倒的に一番多いリラクゼーション業界さんの相談内容」とは、具体的には何なのか?という疑問を持ちました。

おそらく平田氏が嘘をついているか、本来的には平田氏に公開されるべきではない、何らかの相談窓口の情報が流出しているか


のどちらかであるように思われました。
いずれにしても、法律の運用を決めるための検討会において、問題であるように思います。

ちなみに、2023/11/9に、厚生労働省に、この点について質問したところ、

「大変恐れ入りますが、個別の団体様の内部の事情につきましては、弊省として承知していないところであり、 お答えすることはできません。」


という回答でした。

フリーランス・トラブル110番にも問い合わせたところ、下記の回答でした。

フリーランス・トラブル110番の相談内容が漏れることはない。
東京第二弁護士会と、厚生労働省には個人情報がわからない形で共有される。(2023/11/20)

対策

おそらく、本件において今後、フリーランス協会も、損保ジャパンも、誰も本当の事は言わないだろうと思います。
フリーランス当事者としてできることは、何らかの相談窓口や、弁護士に相談する前には「相談内容がフリーランス協会(他、他の事業者や官庁など)に共有されるのかどうか」を確認する という対策をとるしかないように思いました。


ちなみに平田代表は「相談窓口がないのに、あるかのように発言する」という行為を、繰り返し行っており、私が知る限りではこれで2回めです。
こちらの記事の【5】と類似の事例となります。

事例2:相談対応はしていないのに、活動内容に相談対応を含めた誇張報道を訂正せずに拡散

juninukai.theletter.jp

「特定受託事業者の就業環境の整備に関する検討会」については、下記記事で詳しくまとめています。

petitmatch.hatenablog.com

ちなみにフリーランス協会の賠償責任保険では、リラクゼーション業務従事者は対象にならないと思うので、平田氏の発言は、ますますよくわからないなと感じました。

https://www.freelance-jp.org/pdf/aramashi.pdf

フリーランス協会 賠償責任補償あらまし(PDF)2023/11/21時点 https://www.freelance-jp.org/pdf/aramashi.pdf

フリーランス協会 賠償責任補償あらまし(PDF)2023/11/21時点 https://www.freelance-jp.org/pdf/aramashi.pdf

【11】平田代表、「本のフェアトレード」の取材記事で、また事実と異なる発言(2023/11/30)

平田麻莉 (フリーランス協会 代表)「フリーランスを買い叩いてはいけないのである」

fairtradebook.org

過去にフリーランス協会公式Twitterアカウントが加害行為を行っていた事実や、過去に「勝手にフリーランスを代表して」発言を行っていた事実を隠蔽した上で『被害者アピール』

「フリーランスを買い叩いてはいけないのである」平田麻莉(フリーランス協会 代表) Fair Trade Interviews Vol.4掲載日: 2023年11月30日 聞き手: 早川健治 文字起こし: 久保田祐子 https://fairtradebook.org/2023/11/30/interview-4/ (2024/3/26スクリーンショット取得)

フリーランスを買い叩いてはいけないのである」平田麻莉(フリーランス協会 代表) Fair Trade Interviews Vol.4掲載日: 2023年11月30日 聞き手: 早川健治 文字起こし: 久保田祐子 https://fairtradebook.org/2023/11/30/interview-4/ (2024/3/26スクリーンショット取得)

こちらの記事の中に、

「強いて言えば、なぜか私たちがインボイス制度導入を推進しているとか、フリーランス協会のせいでインボイスが中止できなかったんだというデマがTwitter上の一部界隈で広がってしまったことがありましたね。もちろん、事実無根です。私も免税事業者ですし。一方で、協会の会員はすごく多様ですから、インボイス施行前から既に課税事業者の方も少なくないですし、制度に賛成の人も反対の人もいると思うんです。それを私たちが勝手に代表して、賛成だとか反対だと言う立場にはそもそもないと思っています。私たちの活動内容はあくまでも、実態調査をして、その調査結果をそのまま見せることだと考えています。」

とありますが、これは事実と反します。
実際には、平田氏は、「勝手にフリーランスを代表」し、「フリーランスインボイス制度に反対していない」という印象付けを与えかねない発言を、日経クロステック等のメディアや政府の委員会等で、繰り返し行っていました。
ですので、この件に関しては「事実無根」「デマ」とは言い切れないという認識ですし、厳しい批判を受けても仕方がないように思います。

この件に関しては、下記の記事にまとめてありますので、よろしければお読みください。

 petitmatch.hatenablog.com


フリーランス協会公式Twitterアカウントによる加害行為」とは、この記事の【2】で既に書いた、「2022年12月 フリーランス協会Twitterアカウントがインボイス反対派を「エコーチェンバー」と罵倒する事件が発生→炎上」のことです。

フリーランス協会に批判的な意見を一方的に「誹謗中傷」や「デマ」と決めつけ

「フリーランスを買い叩いてはいけないのである」平田麻莉(フリーランス協会 代表) Fair Trade Interviews Vol.4掲載日: 2023年11月30日 聞き手: 早川健治 文字起こし: 久保田祐子 https://fairtradebook.org/2023/11/30/interview-4/ (2024/3/26スクリーンショット取得)

フリーランスを買い叩いてはいけないのである」平田麻莉(フリーランス協会 代表) Fair Trade Interviews Vol.4掲載日: 2023年11月30日 聞き手: 早川健治 文字起こし: 久保田祐子 https://fairtradebook.org/2023/11/30/interview-4/ (2024/3/26スクリーンショット取得)

平田代表は、この記事の中で、フリーランス協会に批判的な意見を一方的に「誹謗中傷」や「デマ」と決めつけ、

「中には本当にフリーランスとして食べていくのが苦しくて強い不安を抱き、それを誰かのせいにして攻撃しないとやっていられないという心境の方もいらっしゃるのだと思います。」

と表現しています。

前述しましたように、フリーランス協会が批判されたのは、批判されても仕方がないような問題行為や、加害行為があったためです。

私には、平田代表こそ、フリーランスや働き方以前の問題で、
「自分の過ちを一切認めることができず、嘘をついたり、自分の考えと異なる考えを持つ人を馬鹿にしたり、攻撃しないではもはや生きていけない、かなり追い詰められた心境の方」であるように見えます。しかも、ご自身で、そういった自覚も持つことができていないように見えます。
昨年のエコーチェンバー事件や、今までの不誠実な行為や言動に対して、一切の反省がないということが明らかになり、本当に残念に感じています。

参考:フリーランス協会の法人会員は、協会アカウントによる誹謗中傷事件以降、55社も退会している

「反面、フリーランス協会の会員の多くは、私たちの姿勢を理解してくださっていますし、その騒動で会員が減るようなこともありませんでした。」

https://fairtradebook.org/2023/11/30/interview-4/

平田氏が語っている「会員」が「会員総数」のみを指すのであれば、特に間違っていないのですが、この発言には少し違和感を覚えたので、参考までに記します。

確かに、この「騒動」、昨年12月のフリーランス協会によるインボイス反対派への誹謗中傷事件(通称:エコーチェンバー事件)以降、会員総数(一般会員・無料会員・SNSフォロワーの総数)、一般会員(有料会員)は減っていません。むしろ、増えています。
*「エコーチェンバー事件」については、下記記事にまとめてあります。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

しかし、フリーランス協会の法人会員数』は、事件以降、確実に減っています。
法人会員数266社(2022年12月31日現在)→
法人会員数239社(内、コワーキングスペース106)社。(2023年9月30日現在)→
法人会員数234社(内、コワーキングスペース105)社。(2023年11月30日現在)

法人会員の定義は以下リンク先の通りで、法人会員=賛助会員です。

www.freelance-jp.org
単純に減った法人会員数は32社、賛助会員は本日までで23社増えているので、
増えた社数の分さらに、退会した法人がいるということになりますから、
なんと11ヶ月で55社が退会しているということになります。

法人会員数の約20%がこの11ヶ月で退会、平均1ヶ月5社のペースで退会するというのは、退会率としても高いように思いますし、かなりハイペースであるように感じます。

まあ、「その騒動で会員が減るようなこともありませんでした」というのは事実である可能性もありますが、一方、騒動後、「フリーランス協会」自体にメリットを感じなくなった法人会員が55社存在し、退会した ということは確かであるように思います。

ちなみに私は12月が更新月で、一応1月までフリーランス協会の弁明を待っていたため、退会が1年遅れました。今月退会予定です。そういった方も多いのではないかと、有料会員としての体感では感じています。
確かにフリーランス協会が提供している保険商品は魅力でしたが、ほかの点があまりにもひどすぎますし、保険は代わりがみつかったので…

petitmatch.hatenablog.com
フリーランス協会が出しているプレスリリースの数字を見ると、会員数の推移は把握できます。

フリーランス協会 会員数推移】
2023/1/10
会員総数80,460名(フリーランス白書等の実態調査の母集団となる一般会員・無料会員・SNSフォロワー)、一般会員数12,799名、法人会員数266社(2022年12月31日現在)

blog.freelance-jp.org

2023/04/3
会員総数86,789名(フリーランス白書等の実態調査の母集団となる一般会員・無料会員・SNSフォロワー)、一般会員数13,677名、法人会員数259社(2023年3月31日現在)

blog.freelance-jp.org

2023/10/20
会員総数97,662名(フリーランス白書等の実態調査の母集団となる一般会員・無料会員・SNSフォロワー)、一般会員数15,422名、法人会員数239社(内、コワーキングスペース106)社。(2023年9月30日現在)

blog.freelance-jp.org

2023/12/1
会員総数100,534名(フリーランス白書等の実態調査の母集団となる一般会員・無料会員・SNSフォロワー)、一般会員数15,932名、法人会員数234社(内、コワーキングスペース105)社。(2023年11月30日現在)

blog.freelance-jp.org*ちなみに「会員総数」は、新SNSが増えれば、単純に数字も増える仕組みなので、
「私たちの実態調査の調査票が何人に届いているのか」という数字を本当に反映しているのかなあ…?というのも、極めて怪しいと感じています。
実際の有料会員数は、15,932名です。
今年発表の「フリーランス白書」の回答数は、878名です。

https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2023/03/FreelanceSurvey2023.pdf


ちなみに日本のフリーランスの総数ですが、総務省統計局:令和4年就業構造基本調査の定義によれば、有業者のうち本業がフリーランスの数は209万人とされています。

https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/197.pdf

 

【2023年のフリーランス協会法人会員=賛助会員の増加数】
2023/01/10 6社増加

https://blog.freelance-jp.org/20230110-17114/

2023/04/03 9社増加

https://blog.freelance-jp.org/20230403-18029/

2023/07/03 8社増加

https://blog.freelance-jp.org/20230703-18871/

参考:設立の経緯や保険会社との関係についても違和感が…

ちょうど先日、フリーランス協会の設立の経緯や損保ジャパンとの関係について調べたところだったのですが、こちらの記事は、そういった点でも違和感を感じるものでした。しかし、保険会社や設立経緯に関しては、平田氏本人がそもそもご存じないこともあるだろうと思うので、私が調べたことと、平田氏の発言に矛盾があってもおかしくないのだろうと思いました。
ご興味がある方は下記の記事「2017年からの違和感。フリーランス協会の成り立ちについて調べてみた」を読んでみてください。

petitmatch.hatenablog.com

【12】「インボイス制度によるフリーランスへの影響に関する実態調査」でも逆ギレ(2023/12/13)

blog.freelance-jp.org

自由回答一覧(全件) https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2023/12/freeanswer_invoice.pdf より

自由回答一覧(全件) https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2023/12/freeanswer_invoice.pdf 最終ページより

ちょっと流石に言葉を失いましたね…ちなみにこの「Twitterにおける不正確な情報・誹謗中傷について」自体も不審な点が多く、まさにこの記事自体が「不正確な情報・誹謗中傷」となっています。

blog.freelance-jp.org
上記記事に対する私の見解は、以下記事に記しています。

petitmatch.hatenablog.com

【13】この1年間のまとめ(2023/12/15)

フリーランス協会および平田代表のこの1年間の発信を見ていて、平田代表は、インボイスや、ビジネス以前の問題で、人間として、あまりにも、物の考え方が意地悪すぎるというか、ものの見方がねじ曲がり過ぎていると感じました。
仮にも、広報のお仕事をされているはずなのに、口の聞き方もどうなのかな?と感じることが多かったです。
謝罪もロクにできないようですし、そもそもの人間としての倫理観を疑う行為や言動が極めて多いように感じました。

また、単純に「嘘」が多いのも気になりました。
「嘘をつく」→「事実と異なるのでは」と確認すると無視 という事例が繰り返されています。

何より、インボイス制度に限らず、「考えが異なる人たち」に対して、極めて攻撃的かつ排他的な態度を取ることが深刻な問題点であり、危険だと感じました。

こういった人物が「代表」を務めている団体は、信頼できません。

私は、フリーランス協会には、賠償責任保険や報酬トラブル弁護士保険目当てで入会しましたが、あまりにも酷い問題が続くことから、保険も本当に支払われるのか?実はわかりにくいところで、意地悪な罠が潜んでいるのではないか?などの不安を感じました。
こういった不安を抱えることは、ビジネスを行う上で「不要なコスト」であると考えます。ですので、退会を選びました。

おそらく今後も、平田代表や事務局メンバーの言動や行動の改善は見込めないと思いますし、炎上や問題事例も尽きることはないでしょう。

フリーランス協会及び、平田氏の問題点は、ここまでの記録で、まともな感性をお持ちの方には十分に伝わることと思いますので、こちらの記事の更新は、今回で最後といたします。

関連記事

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

フリーランス協会による声明「Twitterにおける不正確な情報・誹謗中傷について」について

【2023/5/31 最終更新】
昨日、フリーランス協会が以下の声明を出しました。

blog.freelance-jp.orgこの文章は、フリーランス協会代表理事の平田麻莉氏によるものですが、かなり問題が多い内容であると感じました。以下で1項目ずつ確認していきます。

フリーランス協会は政治家や政府に対してインボイス賛成・支持と言って推進している?
フリーランス協会はインボイス事業者登録させようとしている?

この2点については、この声明では否定されていますが、
ジャーナリスト犬飼淳氏の記事を読むと、少なくとも「フリーランス協会の具体的な活動を見たり、実際に働きかけを受けたことによって、そういった認識を持った人が存在する」ということは間違いがないようです。
ぜひ有料部分まで読んでいただきたいです。

juninukai.theletter.jp

フリーランス協会は税制調査会でデータを捻じ曲げて詭弁を言っている?

この声明では否定されていますし、平田氏本人にはそういった自覚は全くないようですが、少なくともこの声明にある説明や資料を読む限りでは、「単なる個人の感想、平田氏の個人的な印象を、『根拠のある事実』のように語っている」と、私には見受けられました。
この声明も、何の説明にもなっていないと感じましたし、「データを捻じ曲げて詭弁を言っている」と受け取られても仕方がない態度を取っているように思います。

平田氏の言葉を借りれば、「『"平田代表は、データを捻じ曲げて詭弁を言っている"という認識をされている方が多い』という印象でした」ということになります。

詳しくは下記の記事に、追記で書きました。

petitmatch.hatenablog.com

フリーランス協会は会員数を水増ししている?

この声明では否定されていますが、一般的な感覚では、こういった数字の作り方を「水増し」と呼んでいるように思います。平田氏の感覚では違うようですが。
別の言葉を使えば「数字を盛りすぎ」でしょうか。
いずれにせよ、こういった、受け取り側に混乱を招くような数字の作り方を行うこと自体が不誠実であるように思います。こういった盛った数字を、そのまま世間に広めてしまう、メディア側にも問題があるように思います。

フリーランス協会は問合せを無視している?

フリーランス協会は問合せを無視している?

アフィリエイトや有料ブログ等への誘導、フォロワー増加など、ご自身のビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的の可能性が見受けられるお問合せ、または情報を切り貼りして不正確な言説を広める意図があると見受けられるお問合せへの情報提供は、1回までという方針に致しております。
当協会を必要としてくださっている会員の皆さまからのお問合せに、限られた時間を充てるため、何卒ご了承ください。

私はフリーランス協会の有料会員で、今のところ、フリーランス協会の広報メールアドレス(いまは一般には公開されていないようです)に3回問い合わせて、2回回答をもらい、3回目の問い合わせに返信がない状態です。
2回、回答をもらっていますので、「アフィリエイトや有料ブログ等への誘導、フォロワー増加など、ご自身のビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的の可能性が見受けられるお問合せ、または情報を切り貼りして不正確な言説を広める意図があると見受けられるお問合せ」には該当していないと考えますが、現状、返信はされていません。

「▼フリーランス協会は問合せを無視している?」は、少なくとも私の事例については、間違いない事実です。

私は、フリーランス協会の回答に不明瞭な点があったため、確認させてもらいたかったことと、有料会員としての意見をお伝えするという意味合いで、問い合わせを行いました。
フリーランス協会から無視されている、3度めの問い合わせの全文は下記記事にあります。そんな大した質問ではないように思うのですが。

petitmatch.hatenablog.com

回答がいただけなかったことは、非常に悲しく、残念に思っています。
私も現状は一応「当協会を必要としてくださっている会員」の一人のはずなのですが…

また、この説明のおかしな点は、1回以上返信しない問い合わせの相手を、
アフィリエイトや有料ブログ等への誘導、フォロワー増加など、ご自身のビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的の可能性が見受けられるお問合せ、または情報を切り貼りして不正確な言説を広める意図があると見受けられるお問合せ」と一方的に決めつけている点です。これは次項の「エコーチェンバー発言」と同じくらいの問題があると感じました。

「多様な会員、多様なフリーランスがいることを一番大切に考えている」のであれば、アフィリエイトブロガーや有料ブロガー、フォロワー増加など、問い合わせ相手であるフリーランスのビジネスのためトラフィックを稼ぐことに、フリーランス協会が貢献できるのであれば、むしろ積極的に情報提供をすべきなのではないでしょうか。
フリーランスのキャリア支援やジョブ創出も、フリーランス協会の活動内容のはずですが…

www.freelance-jp.org
また、「情報を切り貼りして不正確な言説を広める人がいる」と想定しているのであれば、そういった相手にこそ、適切な情報提供とコミュニケーションを行い、正確な言説が広められるように尽力するというのが、広報パーソンの役割なのではないでしょうか。
「多様な会員、多様なフリーランスがいることを一番大切に考えている」のであれば、自然とそのような考えになるのではないかと、私は考えますが…

フリーランス協会は反対派をエコチェンバー扱いした?

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 
これは流石に認めているようですが…しかし、その発言まで会話をしていたり、対話を求めていた各個人への謝罪はないようです。これだけで済まそうとするって、あまりに軽すぎないでしょうか?
しかも、この「エコチェンバー」発言こそ、まさに「誹謗中傷」そのものであり、侮辱罪に問われる可能性もある発言であるのに、自らが行った加害行為に対する批判、不審な動きに基づく批判を「誹謗中傷」とレッテル貼りし、法的手段を匂わすというのは、加害行為の矮小化ではないでしょうか。

さらに言えば、フリーランス協会は、政策提言を積極的に行い、「フリーランス新法成立に尽力している」と激しくアピールしていました。

blog.freelance-jp.org

blog.freelance-jp.org平田代表本人も「政府検討会の委員・有識者経験多数。」とアピールしています。

www.freelance-jp.orgそういった立場の団体や代表理事に対する「問題点の指摘」や「批判」は、
「公益を図る目的」で行われている場合が多いと推測されるため、名誉毀損には該当しない可能性が極めて高いように思います。
こういった「自分たちは何を言ってもやってもいいが、我々を批判することは一切許さない。自分たちと異なる意見は『誹謗中傷』であり、法的手段を取る」と受け取れる態度からは、全く反省の色が見られないように感じますし、被害者の方に対しては、二次加害になっているように思います。

この事件について、詳細は下記記事にあります。下記記事を読めばわかりますが、声明の中の

Twitterで発信しているのは、ほとんどが当協会をご存じなく、会員でもない方とお見受けしますし

という平田氏の認識が、明確に誤りであることがよく理解できるかと思います。
私は、下記記事で、フリーランス協会会員のTwitterでの反応をまとめています。

petitmatch.hatenablog.com

また、
フリーランス協会のアカウントは、複数の担当者で分担して運用していますが、昨年末に開催したインボイスセミナーやインボイストラブル通報BOXの告知に対し、「フリーランスは”みんな”反対しているのに、反対しない協会はおかしい」と事実無根の誹謗中傷を含む多数のリプライや引用ツイートが集中的に寄せられたことを受け、運用担当者が感情的に反応してしまったものです。

という回答ですが、この

フリーランスは”みんな”反対しているのに、反対しない協会はおかしい」と事実無根の誹謗中傷を含む多数のリプライや引用ツイートが集中的に寄せられた

という点は、以前私の問い合わせに対しての回答にもありました。
私はこの点について疑問を感じ、検証・考察記事を書いています。
下記記事で、実際に検索して、そういったツイートが本当に存在するのかどうかを確認した結果を書いています。

petitmatch.hatenablog.com

結論:全体に「一方的な態度」だけが印象に残り、極めて残念。

犬飼さんのこちらの記事の有料部分に書かれていた、平田代表の
「異なる考え方の者と対話する気がそもそも無い」「自らへの批判自体を許さない」という人物像
が、今回の声明で、まさに証明されたように思います。

juninukai.theletter.jp
あまりにも幼稚で、傲慢な態度のように思います。

上記のツイートが、今回の声明の問題点を端的に示していると思ったので、引用させていただきました。

私自身も、フリーランス協会の有料会員として、大変悲しく、困惑しています。
今回の声明で、本当に心が削られました。
というか、呆れ果てているというほうが近いです。

しかし、この声明をそのまま信じる人がいると問題だなと思い(特にマスコミ・メディア関係者)、ザックリですが、取り急ぎ記事を書いてみました。

余談:アフィリエイトブログ・有料ブログ=「ビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的」?

フリーランス協会は問合せを無視している?

アフィリエイトや有料ブログ等への誘導、フォロワー増加など、ご自身のビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的の可能性が見受けられるお問合せ、または情報を切り貼りして不正確な言説を広める意図があると見受けられるお問合せへの情報提供は、1回までという方針に致しております。

これは完全に余談ですが、この点について、個人的に引っかかりを感じたので、私のブログに対する考え方を書きます。

私はフリーランス当事者として、「自分の知識や経験の中に、他の方にも役立つ情報があるのであれば、共有したい」という思いから、このブログを書いています。
以前からの読者の方には、私の気持ちはご理解いただけていると思いますが、改めてお伝えしたいと思いました。

確かに、このブログにはアフィリエイトリンクや、投げ銭ボタンが付いています。

アフィリエイトについては、「私・読者・企業、三方良しの情報の共有の方法」と考えるので採用しています。
私が良いと思ったものを、ブログで紹介するとき、読者の方にも購入リンクがすぐついていたほうが便利だと思います。企業も僅かな宣伝費で効果的に宣伝できますし、私自身にも手数料収入が入ります。まさに、三方良しだと思います。

投げ銭ボタンに関しては、読者の方の中に「投げ銭でコミュニケーションを取りたい」というニーズや、「有料の形でないとメッセージを送りづらい」と言う心理があるように感じており、こういった形でコミュニケーションを取りたい方への入り口として設置しています。

ですので、もしフリーランス協会が、問い合わせをした人が「アフィリエイトや有料ブログをやっている」というだけで、「ご自身のビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的の可能性が見受けられる」と判断して、問い合わせに答えないことがあるのであれば、とても残念だと思いました。

参考:フリーランス協会問題についての情報提供先

私の他にも、今回の声明に限らず、フリーランス協会の活動や平田氏の発言に疑問を感じている方、心を深く傷つけられた方が、たくさんいるのではないかと思います。
実際に、私のところにも、そういった声が届いています。

そういった方は、犬飼さんに情報提供をされると良いのではと思います。

こちらに犬飼氏への連絡先があります。

juninukai.theletter.jp

公取委に情報提供するのも良いと思う(2023/9/7追記)

「特定受託事業者に係る取引の適正化に関する検討会」の委員名簿に、フリーランス協会代表理事の平田氏の名があるのを発見しました。
これはいわゆる「フリーランス新法」についての検討会です。

www.jftc.go.jp

このままでは、フリーランス新法は、フリーランス当事者のための法律にはならないと思います。不安でならないです。
私のように、フリーランス協会や平田氏に疑念を感じている方、実際に何らかの被害を受けた経験がある方は、公取委に直接、情報提供を行った方が良いと思います。

www.jftc.go.jp
フリーランス協会に限らず、何かおかしいなと思ったら、問題点はどんどん指摘して、良い社会環境を作っていきましょう!!

参考:フリーランス協会の他にも賠償責任保険はありますよ

petitmatch.hatenablog.com

 

【徹底比較】フリーランス協会一般会員(有料会員)ってどう?正直な感想&賠償責任保険に入れるサービスor団体

【2024/1/4 最終更新】私は現在、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(以下、フリーランス協会)の一般会員(有料会員)です。
→(2023/12/14)退会しました。
フリーランス協会を辞めたいので、代わりになり得るサービスor団体を探してみました。今後フリーランスになりたいと思っている方or今フリーランスで、賠償責任保険をお探しの方にも役に立つ記事かと思います。

1・なぜ辞めたいのか→代表及び事務局が度重なる嘘をつき、会員を裏切る行為が連続しており、信頼することが難しくなったため。炎上後の対応もひどい。

2022年12月末、フリーランス協会の公式Twitterアカウントが、インボイス反対派の個人や団体に対し、「エコーチェンバー」と暴言を吐くという事件がありました。

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 


↓当然、炎上しました。詳しくは下記記事に書いています。

petitmatch.hatenablog.com

ここではあえて引用しませんが、個人のアカウントに対しても、直接上記と全く同じ文言でリプライがあったようで、個人の方には相当な恐怖があったものと思われます。
しかも、未だに曖昧な謝罪のみで、「エコーチェンバー」呼ばわりした相手への謝罪はありません。「謝罪はしないのか」と問い合わせたところ、返信はありませんでした。

↑2022/12/28にツイ消し&謝罪していますが、何に対しての謝罪なのか不明瞭ですよね。これだけ見た人には、何が起きたのか全くわかりません。

しかも、さらに調べたところ、フリーランス協会代表の平田氏が、そんなデータは存在しないにも関わらず、フリーランス協会会員への調査結果を元に「フリーランスインボイス制度に反対していない」という印象を与える発言を繰り返していることがわかりました。目的は不明ですが、会員として不信感しかない行動です。
↓詳しくは下記記事で書きました

petitmatch.hatenablog.com
ちなみに、私はフリーランス協会の有料会員(一般会員)ですが、フリーランス協会には、会員の意見をまとめる仕組みは特にありません。
役員選挙などもありませんし、全て一方的に物事が決められ、こちらも一方的にサービスを受けるだけです。他の当事者団体と比較しても、あまりにも会員の意思は反映されません。
単なる「フリーランス向けの保険屋さん」というのが実態であると思います。
私も、賠償責任保険のみを目的に、フリーランス協会に入会しています。
海外・国内旅行傷害保険を目的にクレジットカードを申し込む、くらいの気持ちでいました。
それなのに勝手に「会員」を自分たちの「支持者」のように扱い、勝手に政治運動を行っている上、「内閣府の会議やメディアで嘘を付き続けている」ということになります。
代表の平田氏が「個人の考えとして」インボイス制度に反対でないことは理解できますが、勝手に会員を巻き込んで「嘘をついてまで」「フリーランスインボイス制度に反対していないことにしたい」という動きをしていることには、会員として迷惑としか感じません。

公式Twitterでは、下記のように根本的な人権意識を疑う発言もあります。
フリーランス協会の発信には、かなり政府に従属的かつ暴力的で、かつ根拠のない感覚的な発言や行動が多く見受けられ、全く「中立的」な団体ではない、と私は判断しています。怖すぎです。

「正当な保護をしていただくに値する納税意識」とは、一体何でしょうか?
事務局に質問しましたが、回答はありませんでした。
この発言の主は、憲法で定められた「基本的人権」を、どう考えているのでしょうか?

当然ですが、私も含めた有料会員は、この一連の流れにドン引きする方も多く、私自身も、退会を予定しています。

退会を検討するにあたり、いろいろ調べたので、せっかくなので、この記事にまとめてみました。

2・フリーランス協会の一般会員(有料会員)会員特典の実際の感想

現在の私は、フリーランス協会に対して、かなりの悪印象&不信感を持っています。
ですが、なぜわざわざ有料会員になったかというと、かつては入っていることにメリットを感じていたからです。

個人事業主をやるのが全く初めてで、一体どんなトラブルがあるのか想像がつかない&法律もなんにもわからない。違法行為を自分がしてしまう可能性が大いにある。周りにフリーランスやっている人が全くおらず、情報収集もどうすればいいのか全くわからない」という心配がある方には、むしろおすすめです。フリーランス初心者の方向けには、下記記事でもおすすめしています。

petitmatch.hatenablog.com
本来的には、上に書いたような、契約書が読めないとか、仕事をする上での基礎的な法律を知らず、悪気なく違法行為をやってしまうような方は、本来的には個人事業主として働くべきでないと私は考えます。
しかし日本の現状の経済環境・雇用環境では、やむなくこの働き方を選ばざるを得ない方もいると思います。また、私個人の考えとして「副業・開業・起業は軽い気持ちでできる方が良い」と思っています。そういった点からは、フリーランス協会が提供している賠償責任保険&報酬トラブル専用弁護士保険は、良い保険商品なのではないかと考えています。
フリーランス協会の無料・有料会員のメリットは、こちらの記事に書いています。

petitmatch.hatenablog.com

なので、フリーランス協会=完全に存在価値がない悪の団体 とまでは思っておりません。代表および事務局メンバーの人間性が信頼できなくなっただけです。
ですので、フリーランス協会の有料会員向けサービスについて、実際に利用してみての、かなり正直な感想を書きます。

・賠償責任保険→○

トラブルなく使わず…補償金額は充分(最高1億円・業務過誤は1000万円)。
しかしイラストレーターの仕事には、後述の「JILLAみんな保険」と比較すると、知的財産権侵害の補償の範囲が狭い。(著作権侵害だけが対象)

https://www.freelance-jp.org/pdf/aramashi.pdf


情報漏えい・偶然な事故による納期遅延も対象なのはいいと思う。

https://www.freelance-jp.org/pdf/join.pdf

・弁護士保険(フリーガル)→◎

www.freelance-jp.org
フリーランス向け報酬トラブル弁護士費用保険」ということになっているが…
実は、他の業務上の法律トラブルに関しても、一般的なアドバイスは受けられます。
私も、厳密には「報酬トラブル」ではないトラブルで相談しました。
「業務締結時などにも一般的な法律上のアドバイスをさせていただきます。」とパンフレットにあったので…確かに、一般的な法律上のアドバイスは受けられました。
下記の「コクリエ士業オンライン」で相談するより、絶対こっちのほうがいいと思います。電話がすぐつながり、すぐに弁護士につないでくれるのも良いと思います。

国が用意している無料相談「フリーランス・トラブル110番」でも良いと思うのですが、今は混雑しており、弁護士相談ができるまでに、かなり時間がかかります。
メールで相談しても、実際に返事が来るのが1週間後だったりしますし、電話相談も数日後になります。

freelance110.jp幸いにも私は報酬トラブルの経験がないので、「報酬トラブル弁護士費用保険」としては利用した経験はありません。
しかし、知り合いに弁護士がいて、その人に頼む場合は保険金支払いの対象にならないのはどうかなと思います。(何でそんな制限があるんだ?)

・コクリエ士業オンライン→使わないほうがいい

一度試しに使ってみたが、相談に回答がつかない。1つだけ回答が付いた質問もあったが、あまりに回答のレベルが低すぎ、本当の意味で話にならなかった。
どれくらいレベルが低いかというと、著作権の質問をして、回答した士業が、「イラストレーターとデザイナーの仕事の区別が付いていない」というレベルです。
相談するなら、他の無料相談のほうが、圧倒的にマシだと思います。

他の無料相談の例:
税金の相談→国税庁

www.nta.go.jp

著作権の相談→著作権情報センター

www.cric.or.jp
他、文化庁のページに困ったときの相談先リストがまとまっていました。

www.bunka.go.jp

(2023/10/2追記)契約書で困ったときの相談先まとめ記事を作りました。

petitmatch.hatenablog.com

・WELBOX

→今まで全く利用せず…なので評価もしません。

・他、独自優待(ベネフィットプラン、コワーキングスペース割引など)

→全く利用せず…コワーキングスペース割引は、私が住んでいる神戸には、提携コワーキングスペースがそもそもないです。他のものも、あまり使いたいと思うものがなかったです…

・他、問い合わせに対する反応など(2023/11/16追記)

一般の問い合わせ:フリーランス協会側が「聞かれたくない」「答えたくない」と思われる質問には、一切の返信が来ません。
年会費が先払い1万円で返金なしという仕組みで、見た目の会員数(メルマガ登録数やSNSのフォロワーも「会員」にカウントされる)を多く見せようとするスタイルからも、とにかく入会させるための営業が最優先で、お金さえもらえばあとは知らん、という考え方なのかなと感じました。

保険に対する質問:こちらも窓口の担当の方が、かなりレベルが低いです。
最初の質問では、まず質問の内容を理解してもらえないです。
かなり丁寧に、細かく文章を書かないと、質問内容を理解してもらえません。
コミュニケーションコストが高く感じます。
また、やはり回答が来ないことがあります。「自分が答えられない・わからない質問には返信しない」というようなマニュアルでもあるのでしょうか?

また、フリーランス協会の保険担当から返信がない質問内容には、損保ジャパンの本社にクレームを入れるまで、一切の回答がありませんでした。
損保ジャパンの担当支社の担当者の方も、極めて回答が遅く、本社にクレームを入れた後ですら、催促するまで返信がなかったです。おそらく私が催促したり、本社にクレームを入れなければ、完全に無視されていたのではないかと思います。
一般的な問い合わせでこういうことがあると、実際に事故が起きたとき、これでは不安だなと感じました。これも退会の大きな理由です。

ちなみに質問内容は以下の記事に書きました。この質問内容は、10日間も一切の返信ができないほどに、対応に悩むほどの内容でしょうか?時間かかるならかかるで、そういう返信をすれば良いだけのことだと思います。極めて不審感が募る対応でした。(2023/11/22)

petitmatch.hatenablog.com

3・フリーランス協会の代替サービス&団体を比較

私がイラストレーターなので、イラストレーターが入れるサービス・団体を紹介しています。
賠償責任保険に関しては、保険代理店さんに問い合わせて探してもらったりしたのですが、イラストレーターが行う業務(自らが著作権者となる・または著作物を流通させる業務)に対する賠償責任保険は、バラ掛けできる保険では見つかりませんでした。

結局、フリーランス協会以外だと、現状で選択肢となるのは、下記の4つだと思います。(何か他にあれば、ぜひ教えてください)

ついでに、所得補償保険と、文美国保(文芸美術国民健康保険組合)に入れるかどうかも記載してみました。
フリーランスで気になる点って、何よりも健康保険だと思うんですよね…
↓文美国保とは

freenance.net

www.bunbi.com

【1】フリーナンス(賠償責任保険→自動付帯*プランにより補償内容が異なる/所得保障保険→割引あり/文美国保→加入できない)

*この項に入ってる「フリーナンス」のバナーは、全てアフィリエイトバナーです。

良いところ:1・安い!

フリープランなら、あんしん補償Basic(仕事中の事故や納品物の欠陥を原因とする事故を最高5,000万円まで補償)がなんと無料でついてくる。

freenance.net

その代わり「フリーナンス口座」の利用が必要。
↓フリーナンス口座とは

freenance.net

レギュラー・プレミアムプランならばフリーナンス口座の利用は必須ではない。
そして、補償範囲が広がり、情報漏洩・著作権侵害・納期遅延など業務上の様々なトラブルにも対応。補償金額は最高5,000万円、業務過誤補償は最高500万円。

freenance.net

良いところ:2・付いてくるサービスが、実用的でシンプル。

付いてくるサービスが厳選されており、かつ実用的なものしかない。
損害賠償保険のほかは、請求書の買取りサービス、バーチャルオフィス(プレミアムプランのみ)、カード決済用リンクの発行など。詳しくは下記リンク先で。

【2023/7/11追記】良いところ:3・所得補償保険が安い!!

あんしん補償プラス(所得補償保険)に入るには、「フリーランスAWS協会」に入会する必要があります。
フリーナンスのレギュラー・プレミアムプランの料金には、フリーランスAWS協会の年会費3,000円が含まれているので、追加支払いはないそうです。
 
会費無料のフリープランのみ、あんしん補償プラス(所得補償保険)に入りたい場合には年会費3,000円を支払い、フリーランスAWS協会に加入する必要があるということです。

つまりレギュラープランの場合、1年での支払い金額は
年払い¥5,880+所得保障保険料12ヶ月分となります。
フリープランでも年会費3,000円払えば、所得補償保険に割引で入れるのは良いですね!しかも他の所得補償保険より、月額保険料が圧倒的に安いような…
所得保障保険料は、下記サイトで試算できます。

freenance.net

【2024/1/4追記】良いところ:4・反社チェックをしてもらえる。自分が反社でないという証明ができる。

「自分が反社でない」証明をしてくれるサービスは、私が知る限り他にはないと思います。

freenance.net

www.ntt.com

良くないところ:1・サービス説明サイトが、非常にわかりにくい。

プランが3つあるのに、そのプランの一覧表がどこにあるのか、パッと見わからない。(↓トップページの真ん中あたりにあります)

freenance.net説明文もわかりにくく、混乱する。
無料で登録させようとしすぎていて、有料サービスを希望する人への説明が不親切と感じる。

良くないところ:2・賠償責任保険の補償金額が、フリーランス協会の半額。

フリーランス協会の保険と同様で、イラストレーターの仕事では、後述の「JILLAみんな保険」と比較すると、知的財産権侵害の補償の範囲が狭い。(著作権侵害だけが対象)

フリーナンスあんしん補償の概要(PDF)

https://freenance.net/assets/pdf/FREENANCE_ANSHIN_HOSHO_GAIYOU.pdf



フリーナンスあんしん補償のあらまし(PDF)
https://freenance.net/assets/pdf/FREENANCE_ANSHIN_HOSHO_ARAMASHI.pdf

freenance.net
レギュラー・プレミアムプランで最高5,000万円、業務過誤補償は最高500万円。レギュラープランはフリーランス協会のほぼ6割の金額だが、補償金額も500万に減る。まあ500万で充分な気もしますが…

良くないところ:3・所得保障保険に入るために、フリーナンスとはまた別に「一般社団法人フリーランスAWS協会」に入会しないといけない(面倒)

年払い¥5,880+団体加入費として別途年額3,000円(非課税)が必要です。
つまり、所得保障保険の割引を受けたいと思ったら、1年でかかる費用が8880円にUPするということです。それでもフリーランス協会より安いですが…

【2023/7/11訂正】これは私が理解を間違えていました。上記「良いところ:3」に追記しました。↓申し込む際には、よかったら、こことか↑にあるバナーからよろしくお願いします。(アフィリエイトバナーです)

要望:フリーランス協会にある「フリーガル」みたいな弁護士費用保険を有料オプションでいいので付けてほしい…これが付けば無敵!

私はフリーランス協会に極めて悪印象を持っていますが、「フリーガル」は本当に安心ですし、その日の当番弁護士とはいえ、弁護士相談が電話で即時にできるのは本当に便利でした。こういう少額訴訟だと割に合わない程度の金額に対する弁護士費用保険は、他の会社にも作って欲しいなと思います。フリーナンスに「フリーガル」的な保険がついたら無敵と思います。

www.freelance-jp.org
あとはGMOグループのリソースを活かしたサービスを展開してほしい!
期待しています!!

【2】JILLA 日本イラストレーション協会 ジャイラ(賠償責任保険→自動付帯/所得保障保険→割引あり/文美国保→加入対象団体)

jilla.or.jp

良いところ:1・賠償責任保険(JILLAみんな保険)が自動付帯。かつ、イラストレーターにとっては、知的財産権侵害周りの補償の範囲が、他2つより広い。

jilla.or.jp
JILLAみんな保険の概要

https://jilla.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/JILLAminna_ins202207.pdf

この保険は、フリーランス協会、フリーナンスの保険と比較すると、保険金支払いの対象となる知的財産権侵害、利益侵害の範囲が広いです。特にデザイナーさんのトラブルの場合は、知的財産権侵害のうち、著作権侵害だけではカバーできない部分が多いと思います。詳しくは「賠償責任保険普通保険約款」27ページ参照。

ア.口頭、文書、図面その他これらに類する表示行為による名誉き損またはプライ
バシー、肖像権の侵害
イ.他人の商品または営業に関する氏名、商号、商標、標章、容器、包装その他の
表示と同一または類似の表示の使用による営業上の利益の侵害
ウ.他人の商品の形態と同一または類似の形態の使用による営業上の利益の侵害
エ.不当表示(商品の原産地、品質、内容、製造方法、用途もしくは数量または
役務の質、内容、用途もしくは数量について、誤認させるような表示をいいます。)
の使用による営業上の利益の侵害
オ.意匠権著作者人格権著作権、出版権または著作隣接権の侵害
JILLAみんな保険約款(2022)【PDF】
https://jilla.or.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/2022%E5%B9%B4%E5%BA%A6-JILLA%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E4%BF%9D%E9%99%BA%E7%B4%84%E6%AC%BE.pdf

↓「著作権」「著作者人格権」がわからない方はこちらの記事を参照ください。

petitmatch.hatenablog.com↓「知的財産権」とその関連法が具体的に何かわからない方は、特許庁のページが参考になると思います。

www.jpo.go.jp

良いところ:2・所得補償保険も割引で入れる。

www.kaito.co.jp

良いところ:3・文美国保の加入対象団体である。

www.bunbi.com

良くないところ:1・イラストレーション関係の仕事の人しか入れない。

当たり前ですが「日本イラストレーション協会」なので、イラストレーターか、「イラストレーションを仕事で使う人」しか入れません。
あと、副業の人はNGです。(フリーランス協会は副業でもOK)
確定申告書類の審査があります。(フリーランス協会、後述の日本漫画家協会は収入審査はないです。)
作品審査もあるようです。(これは漫画家協会もあります)

jilla.or.jp

良くないところ:2・賠償責任保険の補償金額が、100万円しかない。

100万円だったら、貯金で払えるのでは…という気もして…
賠償責任保険だけのために、JILLAに入るのはちょっと…という気がします。

jilla.or.jp

【3】Workship(賠償責任保険→自動付帯/所得保障保険→なし/文美国保→加入できない)

Workshipは、フリーランス向けの案件マッチングサービスです。これはイラストレーター向けサービスではないですが、良いサービスだなと思うのでご紹介します。

goworkship.com

Workshipで仕事が成約すれば、無料で賠償責任保険が自動付帯されるという形です。

prtimes.jp

goworkship.com

他にも案件成約時の祝い金、報酬前払い、トラブル相談窓口、会員制優待サービス、Workship上で契約書締結できるサービスなど、無料で色々なサービス・サポートが受けられるようです。

goworkship.com

goworkship.com

goworkship.com

エンジニア、デザイナー、編集・ライター、ディレクター、マーケターさんのお仕事があるようです。

良いところ:無料!

何よりも、無料であるところだと思います。

良くないところ:賠償責任保険の支払い限度額が低い。

賠償損害が500万円、費用損害が100万円。
しかし情報漏えい・著作権侵害サイバー攻撃が対象で500万なのであれば、フリーナンスの有料プランと同じ補償金額で無料ということになるので、職種が合致していれば、かなりお得なのではないかという気がします。

*補償条件の詳細は、契約時にご確認ください。

【4】Wor-Q共済(賠償責任保険→オプション/所得保障保険→オプション/文美国保→加入できない)*2023/11/16追記

https://jtuc-network-support.com/worq-kyosai

これは連合フリーランス向けに提供している共済です。

www.jtuc-rengo.or.jp

良いところ:他団体・他社は、フリーランス向けサービスを本気でやる気があるんだなと感じることができる。
良くないところ:システム・料金が、極めてわかりにくい。やる気が感じられない。

基本共済に、オプションでいろいろつけていく形なのですが…
結局いくら払えばいいのかが、極めてわかりにくいです。

しかも、パンフレットに
「このパンフレットは概要を説明したものです。ご不明な点につきましては、Wor-Qライフサポートクラブ事務局または取扱代理店、引受保険会社にお問い合わせください。」と書いてあるため、細かいことを知りたいと思い、実際に問い合わせて、フリーランス協会やフリーナンスのような詳しい「あらまし」はありませんか?と聞いてみたのですが…

私:他社の賠償責任保険と比較検討したいので、
こういった「あらまし」

https://freenance.net/assets/pdf/FREENANCE_ANSHIN_HOSHO_ARAMASHI.pdf

がありましたら、資料の送付をお願いできないでしょうか。
 
Wor-Qライフサポートクラブ事務局:申し訳ありません、パンフレットの内容をもってご判断いただけますようお願いいたします。
具体的なお訊ねについては別途、お応えいたします。

といった回答が返ってきました。
やる気ないやろ?と感じましたし、この回答では実際に事故が起きたときが心配だと感じました。

余談:実は文美国保の他にもイラストレーターが入れる健康保険組合はある

最近まで知らなかったんですが、関西・東京周辺に在住しているイラストレーター・漫画家・画家は「大阪文化芸能国民健康保険組合」に、なんと個人でも加入できるみたいです。他にも、文化芸能分野の幅広い職業の方が加入できるようです。
つまり、所属団体がなくとも加入できるということです。
何らかの組織に属していないのに加入できるというのは、かなり珍しい健保だと思います。要紹介者みたいですが…

www.bunkageinou.com「紹介者なしでもOKらしい」という情報もありました。

eat-play-laugh.comほか、岡山・広島・三重・愛知などにも加入可能地域があります。

www.bunkageinou.com
他にも芸術家・芸能人向けの国保組合に加入できる場合があるようです。
文化庁のページに書いてありました。

www.bunka.go.jp

4・結局、私はどうするのか→契約書の見直しで対応することにし、フリーランス協会は退会予定

私自身は、フリーランス向け賠償責任保険が「いらない」とまでは思っていません。
業種によっては必須と思いますし、現状ではフリーランス協会の賠償責任保険に入っています。

しかし私は、企業が個人事業主に対して安易に責任を押し付け、損害賠償請求ができるような契約が、現状まかり通っているのはどうなのかな…という疑問を、そもそも持っていました。
そして、「賠償責任保険に入らなくても、契約書の見直しで対応できるのでは…?」と考えはじめました。

私はフリーランス協会に入るずっと前から、日本漫画家協会の会員です。
日本漫画家協会も文美国保の加入対象団体です。イラストレーターでも入れます。
ちなみに年会費は2万円です。入会時に入会金1万円がかかります。
私が知る限りでは、この金額は、イラストレーターが入れる組織の中では、日本児童出版美術家連盟(通称「童美連」。絵本作家・児童書イラストレーターなど「子どもの本」に絵を描く作家の団体)と並び、最安です。童美連も文美国保の加入対象団体です。

nihonmangakakyokai.or.jp

www.dobiren.org
私は、漫画家協会と、文化庁の契約相談窓口に、色々と相談しました。

www.bunka.go.jp
結果、賠償責任に対しては、契約書の見直し&修正で対応することとし、フリーランス協会は「今後は更新しない」ということに決めました。フリーランス協会の問題行為や不信感については、そんぽADRセンターに相談しました。フリーランス協会の現状については、今後、時間があるときに、フリーランス協会の賠償責任保険の引受保険会社である、損保ジャパンにも伝える予定です。

www.sonpo.or.jp

entry.sompo-japan.dga.jp
私はこういった対処を取ることにしましたが、フリーランスで仕事をはじめたばかりで実績がない方は、職業団体に入ることは難しいと思いますし、契約書の修正も難しいと思いますので、フリーランス協会やフリーナンスに入るのは、いいんじゃないかと思います。

フリーランス協会の今回の不祥事がなければ、自分が入っている保険契約について、こんなにしっかりと見直すことがなかったと思うので、フリーランス協会の一連の問題行為には、ある意味感謝しています。

以上、どなたかのご参考になれば幸いです。

【2023/10/20追記】結局フリーナンスの無料プランに入ることにしました。

いろいろ調べたり、考えたりしまして、最低限は入っといたほうがいいかなと思い…
調べた結果、負担金額が最安の、フリーナンスに入ることにしました。とりあえず無料プランで入りました。
私は12月下旬にフリーランス協会の保険が切れることになっています。来月からは、有料(レギュラー)に切り替えて、12月から賠償責任保険を業務過誤の補償までかかるようにしようかなと…(フリーナンスは申し込み日によって保険の有効期間が変わります)

① 新規で会員登録した場合
あんしん補償(プレミアム・レギュラープランに付帯)

    登録完了月の翌月15日から適用開始

あんしん補償 Basic(フリープランに付帯)

    毎月15日までに登録完了した場合、翌月1日から適用開始
    毎月月末までに登録完了した場合、翌月15日から適用開始

freenance.net

しかし無料で賠償責任保険に入れるのはすごい。
プレミアムプランだと付いてくるバーチャルオフィスが結構お得なので、将来的にはプレミアムプランにするかもしれません。今はレギュラープランに入ってます。(2023/11/16)

【2023/12/14追記】有料のレギュラープランに切り替えました

私は今はフリーナンスのレギュラープランに入ってます。レギュラー・プレミアムなどの有料プランなら、フリーナンス口座を利用しなくても保険に入り続けることができます。
保険の補償金額はフリーランス協会の半額です。会費も半額なので妥当かなと思っています。
フリーランス協会にある報酬トラブル限定の弁護士費用保険「フリーガル」がないですが、私は報酬トラブルがこの20年間一度もないので、なくても良いかなと思いました。
フリーガル的なサービスがあると、フリーナンスは無敵になると思う。

ご参考:フリーランス協会に疑問を感じており、情報提供したい方へ【2023/3/2追記】

フリーランス協会の問題は、山盛りのようです。
下記記事に詳しいです。有料部分が特にひどいです…
こちらの記事に書かれている、代表の人物像からしても、今後、改善の見込みはないように思います。

本日、代表による声明が出されましたが、犬飼さんの記事にあった「異なる考え方の者と対話する気がそもそも無い」「自らへの批判自体を許さない」人物であることを裏付けるような内容でした。犬飼さんの今後の記事や、報道機関による後追いに期待です。

blog.freelance-jp.org
ちなみに、私は3回問い合わせて2回返信が来てるので、「アフィリエイトや有料ブログ等への誘導、フォロワー増加など、ご自身のビジネスのためトラフィックを稼ぐことが目的の可能性が見受けられるお問合せ、または情報を切り貼りして不正確な言説を広める意図があると見受けられるお問合せ」には該当していないと思いますが、未だに3回目の問い合わせへの返事は来ないです。
ですので「▼フリーランス協会は問合せを無視している?」は少なくとも私の事例に関しては事実です。他の部分についても、下記のフリーランス協会問題の関連記事をお読みになり、各自ご判断ください。

petitmatch.hatenablog.com

【2023/3/3追記】上記声明文の解説記事を書きました。

petitmatch.hatenablog.com

ご参考:フリーランス協会に関する疑惑・問題の時系順まとめを作りました。(2023/4/4追記)

petitmatch.hatenablog.com

参考:フリーランス協会の成りたちについて(2024/1/4追記)

petitmatch.hatenablog.com