TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【WORK】「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

イラストレーター視点で著作権と契約について解説した実用記事です

10/18発売「イラストレーション」(玄光社)2022年12月号 特集3「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」で、企画・編集協力・イラストレーションを担当しました。イラストレーター視点で著作権と契約について解説した実用記事です。監修は、弁護士の大川宏先生(総合法律事務所あおぞら)です。

この企画は、もともと、このブログで書いていた↓の記事が元になっています。
誌面に載ってる確認書も、↓の有料部分からダウンロードできますよ。

petitmatch.hatenablog.com

私が今までのイラストレーター経験で得た知識、知的財産管理技能士の勉強の中で得た知識を、8ページに詰め込んでおります。
もっとページがあれば、イラストとかマンガとかにしたかったな〜という部分もあるのですが、今回、基礎的なことを説明するだけで限界でした…

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

1見開きめが著作権の基本、2見開きめが契約の基本で、私が実際に使っている確認書(見本)も掲載しております。
3見開きめのQ&Aまで読んで、わかんなかったことは、4見開きめで紹介した本や資料を読んだり、相談窓口に相談したり、弁護士さんに聞いておくれ
という感じにまとめてみました。

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

「イラストレーション」2022年12月号(玄光社) 「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」

現在の日本ではイラストレーター視点で書かれた著作権契約の記事が少ない

私が知る限り、現在の日本では、著作権や、著作権周りの契約に関する記事は、
「弁護士事務所が」書いた、「企業側の立場で」有利になるような
内容のものが多く、イラストレーター視点で書かれた記事が、本当に少ないです。

そういった、著作者側に不利な発信を最初に頭に入れてしまったことで、自ら自分の権利を捨ててしまっているイラストレーターさんもいるのではないかと思います。

私は、今の時代は、著作者が自分で著作権について勉強し、自分の権利を守っていく必要があるのでは?と考えています。
この記事は、自分の作品や権利を守るために、著作権について知りたい、勉強したい!という方の入り口として、役に立つ記事にすることを目標に作りました。

今回の特集では、「イラストレーション」誌の誌面の中で、
「本誌見解としては著作権の譲渡もできる限り避け、著作物利用許諾契約とし
契約外の利用に関しては、随時二次使用料を求める形が良いと考えている」
と書いてもらえたことが、かなり大きいと考えています。

今回、私にこういった記事の制作の機会を与えてくださったこと、
そして「イラストレーション」誌の見解として
上記のように書いてくださったこと、とても感謝しています。

今後も機会があれば、こういう記事をつくりたいです

ちなみに私は「イラストレーションファイル」は10年以上毎年載ってますが、
「イラストレーション」本誌に出るのは、8年ぶり2度めです。
(前は、2014年6月号の座談会で出た)

petitmatch.exblog.jp

前回は仕事の紹介はしてもらえたのですが、イラストは描き下ろしではなかったので(座談会記事だから当たり前ですが…)
本誌に、初めてイラストを描けたのが、地味にうれしい…
今回、企画・編集から関わってるので、「ここ私イラスト描きましょうか?」って自分から提案したんですが 笑

今回の記事に、どのような反響があるか、ドキドキしていますが
今後また、「イラストレーション」誌が、著作権と契約について、何か企画記事を作る場合には、またぜひ何らかの形で関わりたいと考えております。

私は、今後も知的財産権についての勉強は続ける予定です。
来月、ビジネス著作権検定上級を受験します。その後、知的財産管理技能士も2級まで取るつもりです。
今回の記事の反響も見つつ、今後、こういった企画があると良いのでは?というようなことも、考えるようにしたいと思います。

イラストレーション編集部にご意見・ご感想をぜひ送ってくださいね。

illustration-mag.jp

他の特集もかなりおもしろい!!

このメンツの中に私が第3特集て…この号の中で一番のんきな絵であることは保証します

このメンツの中に第3特集を私が…恐縮すぎる
この号の中で、私の絵が一番のんきな絵であることは保証します

ちなみに特集1は「ファイナルファンタジーXIV」、特集2は「サイエンスイラストレーション、メディカルイラストレーションの世界」です。

特集1は、私はFFは7までしかやってないので、FF14のことは、ちょっとよくわからないですが、単純に絵がうまくて感動しました…

特集2の「サイエンスイラストレーション、メディカルイラストレーションの世界」は、かなりおすすめです。特に大学の先生やっている方!!
「科学の分野では2000年頃から論文にグラフィカルアブストラクト(論文の主な研究成果を図としてまとめたもの)が掲載されるようになった。研究成果を社会にわかりやすく伝えるイラストレーションの需要が増えているように感じる」という話は、理系以外の研究者の方でも興味深いものではないでしょうか?(そんなことない?)

「サイエンスイラストレーション、メディカルイラストレーションの世界」で紹介されている、京都大学制作の『プロに依頼する科学イラストのススメ』は、かなり良いイラストレーション発注マニュアルです。

ashbi.kyoto-u.ac.jp
さすが京大である。
京大の『プロに依頼する科学イラストのススメ』と、この号の「改めて知る・考える 著作権と契約のキホン」があれば、イラストレーションを頼むとき、何を気をつければ良いのかが、よくわかります!
論文とかプレスリリースとかにイラストを付けたいな〜とお考えの研究者の方は、この号を是非、読んでいただきたいと思います。

科学イラストでなくても、著作権の勉強したいなあという編集者さんにもお役に立てる号だと思いますよ!!
編集部にぜひ一冊!!

[rakuten:book:20788816:detail]


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