TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【MEMO】インボイス制度と、フリーランス協会の炎上について思うところ(検証と考察・B〜D)

この記事は、下の記事の続きです。

petitmatch.hatenablog.com

8・現状、2023/1/12に送付した質問に対しては回答なし。フリーランス協会からの今までの回答をファクトチェック(つづき)

2023/1/12に送付した質問に対して、未だ返信はありません。おそらく、このまま無視されるものと思われます。

上記の記事に掲載した、フリーランス協会広報からの下記の回答について、再度、私の方でも調べ直し、よく考えてみました。気になった点を太字にしてみました。

・12月21日に開催したインボイス制度導入に備えた対策セミナーと前後して、
事実とは異なる内容や憶測を含む多数のリプライや引用ツイートが集中的に寄せられるようになったことを受け、運用担当者が感情的に反応してしまった。

「事実とは異なる内容や憶測を含む多数のリプライや引用ツイート」とは、下記のような内容である。
A・フリーランス協会がインボイス制度に賛成し推進しているため、インボイス制度が廃止にできない
B・インボイス制度は確定事項と嘘を付き、制度を肯定するセミナーを開催してフリーランスを騙している ←今回はここの話
C・フリーランスは「みんな」反対しているのに反対しないフリーランス協会は、政府関係者の天下り集団である、政府の補助金助成金をもらっている、インボイス推進を政府から受託している ←今回はここの話

当協会としてはフリーランス同士で言い争いをしたり、分断や対立を広げることは本意ではないため、そうした事実誤認に対しても反論せず、インボイス制度に関するリプライは一律的に静観する方針になった。
すると今度は「なぜフリーランス協会アカウントはリプライをしないのか」「無視されている」といったリプライやメッセージが相次ぐようになり、
そうした一連の投稿に対する反応であったようである。

いかなる理由があったにせよ、D・フリーランスの地位向上と公正中立を掲げるフリーランス協会 ←今回はここの話 
の公式アカウントとして、あってはならない発言であった。
このことについては事務局内でもしっかり議論と反省を致しており、今後も同様のことがないよう、厳重に注意する。

B・インボイス制度は確定事項と嘘を付き、制度を肯定するセミナーを開催してフリーランスを騙している→該当ツイートが存在しない?確認できず…

検索したのですが、そういったリプライや引用ツイートを見つけることができませんでした。

C・フリーランスは「みんな」反対しているのに反対しないフリーランス協会は、政府関係者の天下り集団である、政府の補助金助成金をもらっている、インボイス推進を政府から受託している→該当ツイートが存在しない?確認できず…

こちらもツイートを検索して調べてみたところ、そういったリプライや引用ツイートを見つけることができませんでした。
「協会が政府からの副業・フリーランス推進に関する業務委託先であることを明示した方がいいと思います。」というツイートは、1件のみ発見できましたが…
1件のみです。

「すみませんお宅様は 何か補助金助成金なるものは 貰っていますでしょうか?」と質問するツイートは見つけました。

そもそも「事実とは異なる内容や憶測を含む多数のリプライや引用ツイートが集中的に寄せられるようになった」という事実が存在しないのでは?

ツイートをさかのぼって確認したのですが、フリーランス協会広報が上記で例として出しているようなツイートを、見つけることができませんでした。どこにあるのでしょうか?

確かに、フリーランス協会に対しての「厳しい意見」(真っ当な指摘)はたくさんありましたが、ほぼ「フリーランス協会がインボイス制度に反対しないのはなぜ?」「フリーランス協会にはインボイス制度に反対してほしい」などの、「切実な声」がほとんどでした。
また、フリーランス協会に賛同したり、「セミナーがわかりやすい」などの、セミナー自体への良い感想の意見も多々ありました。
「一方的に反対意見が押し寄せた」と言えるような状況でもなかったように思います。

これは私の個人的な「印象」ではない、という証拠を示すため、実際に「12月21日に開催したインボイス制度導入に備えた対策セミナーと前後して」寄せられたという、@freelance_jp宛のツイート(リプライ)の検索手法と、引用リツイートの確認のために見たツイートを以下に示します。下記の方法で、どなたでもツイートを確認できます。


【リプライ】
検索手法:2023/2/1に、Twitter公式WEBから
to:@freelance_jp until:2022-12-28_7:12_JST で検索。

*2022/12/28のフリーランス協会の下記の謝罪ツイートまでの期間までのツイートが表示される。h

tter.com/invoicenikougi/status/1603575706528542720?s=20&t=89QMbyrq03vRFv3TY8Hf0g

yonoi.com

【引用リツイート

@freelance_jphttps://twitter.com/i、nvoicenikougi/status/16035272

92046622720?s=20&t=89QMbyrq03vRFv3TY8Hf0g

@freelance_jpの、下記のツイートから、引用リツイートの内容を確認。

*ツイート選択条件は、
「12月21日に開催したインボイス制度導入に備えた対策セミナー」以降に投稿された、インボイス制度に言及されているツイートで、2022/12/28のフリーランス協会の上記の謝罪ツイートまでの期間までのもの。
リプライを除く。
from:@freelance_jp until:2022-12-28_7:12_JST exclude:replies で検索。

これらのツイートは果たして、インボイス反対派を「エコーチェンバー」と切り捨てるほどに、「運用担当者が感情的に反応してしまう」ような内容でしょうか?

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 

フリーランス協会による問題のツイート(2022/12/24) https://twitter.com/freelance_jp/status/1606448248918781952 


ここで改めて上記のツイート「フリーランスの『みんな』がインボイスに反対しているわけではありません。」を見ると、先の記事でも指摘した
「『フリーランスインボイス制度に反対していない』ことにしたい」という、強い意志を感じ、ますますゾッとしてきます。

petitmatch.hatenablog.com
上記のツイート検索を実際にやっていただけると、よく理解できると思いますが、ここまで、実際に寄せられたフリーランスの悲痛な声を聞いて、「感情的に反応」した結果が、こういうツイートであった、ということです。
フリーランスの立場に立っていたら、こういった「反応」は出るでしょうか。
とても残念に思いました。

BとCからの結論:フリーランス協会は、主に『印象』でものを言っている。

残念ながら、上記のような結論となりました。

D・フリーランスの地位向上と公正中立を掲げるフリーランス協会→嘘。現実のフリーランスのことは見ていない、話を聞く気もないし、公正でも中立でもない。

A〜Cの結論から、Dの点を確認してみると、果たして「フリーランスの地位向上と公正中立を掲げる」団体と言えるかどうかというのは、かなり怪しいのでは、と言えるかと思います。
まず、地位向上以前の問題で、「自分たちの主観以外でものを見ること」自体ができていないように見受けられます。さらに、「公正」はまず間違いなく否定できますし、「中立」も怪しいです。
何より、「現実世界のフリーランス」(フリーランス協会の代表や事務局の脳内にいる「フリーランス」ではなくて、現実の世界に実際に存在するフリーランス」)に、全く興味自体がないように感じます。
私のような有料会員は、彼ら事務局の金づる、資金源でしかないのでしょうか。
現在でも、私からの質問は、無視され続けています。

結論:フリーランス協会は、広報の説明とは異なり、「ほぼ事実」を指摘された上で「インボイス反対派はエコーチェンバー」発言を行っていたことが判明。

広報からのメールを検証した結果、広報の説明にあるような「事実とは異なる内容や憶測を含む多数のリプライや引用ツイート」は、確認できませんでした。フリーランス協会は、そもそも事実認識が正しくできていないか、この説明文自体が不誠実なものであるということになります。
未だに、この迷惑行為の被害者の方への謝罪もないようです。

ちなみに、私も以前いきなり一方的な決めつけのリプライ(しかも、正しくない。単純に迷惑行為)をされたことがありますが、それについても謝罪はないです。

結論としては、フリーランス協会の説明と、事実を総合的に解釈すると…
フリーランス協会はさも「謂れのない悪口を言われたから思わず感情的になってしまった」みたいな説明をしていますが、
実際には、「フリーランスが自分たちが思っていたような反応をしなかった」から、「感情的になって悪口を言ってしまった」ということになります。
要するに、単純に「自分の思い通りにならなかったから、ムシャクシャして当たり散らした」ということになるのではないでしょうか。

かなり失礼かつ迷惑な話ですが、しかしここまで来ると「かわいそう」というか、大丈夫?と心配になってきます。

新たな疑問:なぜフリーランスの声を聞く気がないのに、フリーランス協会は、「フリーランス保護新法」の成立に対して必死で活動しているのか?

そもそもフリーランス協会は、フリーランスの実際の声を聞くことには興味がない、「自分たちが欲しい声」しか欲しくない、強い意志で「『フリーランスインボイス制度に反対していない』ことにしたい」ということが、今までの検証でよくわかったと思います。

しかし、フリーランス協会は、現在、「フリーランス保護新法」の成立に尽力しているとあります。

blog.freelance-jp.org

blog.freelance-jp.org

本当にフリーランス当事者のための法律を作りたいのであれば、ほかのフリーランス当事者の団体と連携する、当事者にヒアリングを行うなどをするのではないかと思います。フリーランス協会も、何もヒアリングを行っていないわけではありません。
しかしフリーランス協会の調査結果は、「極めて歪めて伝えられている」というのは、先日のブログにも書いた通りです。

petitmatch.hatenablog.com
また、フリーランス協会のブログやSNSなどを読んでいると、主にやり取りをしている相手は「議員や政府担当者の方々」「与党議員」です。
そして活動としては、上記Twitterによれば

「まずは与党議員の皆さんに、フリーランス保護の必要性と、我々が正当な保護をしていただくに値する納税意識をきちんと持っていることを納得してもらえるようご説明して回るところから頑張っています。」

https://twitter.com/freelance_jp/status/1603576408328253441


ということです。

フリーランス協会は、「国内最大規模のフリーランスネットワーク」を名乗りながら、当事者の声を聞かず、調査をしても結果を歪めて解釈して広め、他のフリーランス当事者団体とも連携せず、むしろ対話を拒んでいる状態にも関わらず、単独で「議員や政府担当者とやり取り」し、「フリーランス保護」の法律を作ろうとしているのだそうです。その行動には、非常に違和感を感じます。
フリーランス協会、そして代表の平田氏の本当の目的は、何なのでしょうか。

ちなみに、フリーランス新法は、現状、見送りになっています。

政府はフリーランスを保護するための法案について、予定していた昨秋の臨時国会への提出を見送った。フリーランスの中には様々な働き方の人たちがおり、ひとまとめにするのは適切ではない、という異論が自民党内で出たためだ。

digital.asahi.com

自民党内で出たという異論はごもっともで、冷静な判断と思います。

いち有料会員の私の実感としては、現在のフリーランス協会は「国内最大規模のフリーランスネットワーク」というのは正しくなく、実態としては「フリーランス向けの会員ビジネス」でしかないと思うのですが…
かなり正直に言えば、フリーランス協会に対しては「保険に入ろうと思って入会したら、保険屋さんが勝手に自分たちを『支持者』のように偽り、全く意志に反した政治活動を進めており、自分たちの『私欲』を達成するために暴走している」という印象を持っています。本当に困っていますし、迷惑極まりないです。私を「会員」の数に入れないでほしいです。
実態に気づかずに入った私も悪いと思っています。しかし今回の炎上で、実態に気づくことができてよかったとも思っています。
とにかく、早く他の代わりの保険を探したいです…

フリーランス協会に入会を考えている方には、何かの参考になれば幸いです。

【2023/2/24】フリーランス協会の代わりになり得るサービスor団体を調べて書きました。

今後フリーランスになりたいと思っている方or今フリーランスで、賠償責任保険をお探しの方にも役に立つ記事かと思います。
具体的にはフリーランス協会・フリーナンス・JILLA(日本イラストレーション協会)の賠償責任保険を比較しています。国民健康保険組合の紹介も。

petitmatch.hatenablog.com