TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

February 11, 2022

「愛と家事」を読んだ。
これは著者の太田明日香さんにいただきました。
なんか、ほっこり系の表紙だが、それに良い意味で裏切られるZINEであった。

女子大でフェミニズムに触れるが、現実に疲れてアンチフェミニズムに救われ、離婚で再びフェミニズムによって考えが整理される
という心の動きが、何とも正直に書かれているなと思いました。

「何を怖れる」っていう映画があるのですが
http://feminism-documentary.com/
このZINEを読んで、結婚生活が上手く行かなかったことから、いろいろ考えはじめてフェミニズムに出会う、という人がこの映画に出ていたな というのを思い出しました。

このZINEにある言葉を借りると「名誉男性を再生産するばかり」の理論先行、思想先行系(?)のフェミニスト以外にも、いわゆる良妻賢母教育を受けて実際に結婚・出産を経て、「目の前の自分の困難」を動機として、「これからどうやって生きていけばいいのか?」という、本当に自分の内面からの精神的・経済的飢餓?のようなものからフェミニズムに行き着くような人もいるんだなあということを、この映画を見てはじめて知りました。

このzineをもとにした単行本も出てるらしいので、読んでみようと思います。

愛と家事 https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3844