文化庁が「DX時代の著作権制度」「著作物を安心して利用でき、クリエイターに適切に対価が届く方法」について、アイデアや要望を募集しています。10/14までです。
✨意見募集スタート✨
— ぶんかる【文化庁公式】 (@prmag_bunka) 2021年9月22日
DX時代の著作権制度・施策について
文化審議会著作権分科会基本政策小委員会では、#DX時代の著作権制度 ・政策について議論しています!
#著作権 などを簡素で一元的に処理することで安心して利用しやすくするとともに、クリエイターに適切に対価が届く方策について、ユーザーやクリエイターの方からアイデアや要望を募集します!
— ぶんかる【文化庁公式】 (@prmag_bunka) 2021年9月22日
✨詳細は、こちらのサイトをご覧ください▼✨https://t.co/HESEuYPqI5
・ e-Gov上の「関連資料、その他」に掲載されている「回答様式」のファイルに御意見を御記入の上、文化庁著作権課のメールアドレス(chosaku@mext.go.jp)までメールにて御送付ください。
・ 判別のため、件名は【簡素で一元的な権利処理に関する論点への意見】と御記載いただきますよう、お願い申し上げます。
(※)「回答様式」中、回答欄が足りない場合は、適宜回答欄を広げていただいて構いません。
上記リンク先にあるWordファイルに記入して、メールで送るという形式です。
メールの件名は【簡素で一元的な権利処理に関する論点への意見】で。
私は、まさにアイデア・要望があるので、送ってみようかと思います。
私と仕事したことがある方ならわかると思いますが、私は独自で確認書(契約書)を作成しており、電子契約で契約する形を取っていて、クライアント様はクラウドサインで日付と名前を入力するだけで契約できるようになっています。かなり楽に契約できるようにしていると思います。
しかしその一方で、自分で書面を作っていても、結構面倒だと思います。
著作物利用って不便だな、もっと便利にたくさん使ってもらいたい。そのほうがこっちもお金もらえるしな〜と言う思いがあります。
これについて、文化審議会著作権分科会 基本政策小委員会委員で、弁護士の福井検索先生がTwitterで解説していました。
下記のツイートでも書かれていますように、
「まだ詳細の決まらない段階で広くアイディアを募ること自体が異例」
「次はいつ機会が訪れるかわからない」
「どんな意見でもどうか寄せていただければ」ということなので、何か思うところがある方は、気軽に送ってみては。
パブコメを開始しました。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
恐らく、今後の著作権の方向性を決定づけるパブコメで、まだ詳細の決まらない段階で広くアイディアを募ること自体が異例です。次はいつ機会が訪れるかわかりませんので、周囲にも教えてあげて下さい。10/14締切。 https://t.co/7dMH1FrIVO
委員としては、賛否はありつつできる限り踏み込みました。以下一部のみ:
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
・権利処理のコストを下げ作品を利用しやすくすることで、新たなビジネス展開や正規版の流通、文化振興を期待
・効果的な方策を組み合わせて実現
・既存のライセンスビジネスや、二次創作の柔軟性を阻害しない工夫
・対象はUGC・二次創作、過去の番組や舞台公演などのデジタルアーカイブ・配信、権利者不明作品。ほかにもアイディアを募集
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
・権利情報データベース、集中管理の促進
・商用サイトとの接続誘導など、権利情報の登録を集めるインセンティブの工夫も募集
・ジャパンサーチなど既存の活動とつながり、連携
・利用条件など、著作権者の意思表示を登録できるプラットフォームの提案
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
・権利処理を助ける、分野横断の一元的な窓口組織。その運営への権利者・利用者側双方の参画や(公的補助など)費用面の意見募集
・権利者不明の著作物について、行政手続や供託手続によらず利用可能にする仕組み
・ECL(適格な組織への利用許諾申請で、ノンメンバーの作品も利用可能とし、権利者には対価が還元される仕組み)の是非と、その際の権利者の離脱(オプトアウト)の自由の確保
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
・最後に、保護期間が複雑・没年が不明など一定の場合に、保護期間(パブリックドメイン化)を推定する仕組み
個人的には、最後の「保護期間の終了推定」は力を込めたいひとつです。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
①(きっと切れているのだが)没年不明で確定できず
②古い映像作品の著作者が不明で計算ができず
③戦時加算
以上がパブリックドメインか否かをわからなくする三大要因で、この解消に取り組めるかが鍵でしょう。
著作権の保護期間の絶望的な複雑さについては、例えばこのコラムなど参照。https://t.co/naE9hFwUPm
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
100年前の古い作品の話なんてどうでもいい、と思う方もいるでしょう。たくさん会いました。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
でも、あなたにはどうでもよくても、過去の作品を残し伝えるための営々とした営みを続ける人々にとって、保護期間は切実な大問題です。そして、社会は確実に、そうした人々に多くのものを負っています。
以上、知財本部など多くの方の議論の成果であり、自分にとってもある意味、これまで10年間の集大成的なものです。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) 2021年9月25日
が、どの方策も、ここで反応が小さければそれまででしょう。「これは賛成」「こうならば賛成」とか「一案だが」など、どんな意見でもどうか寄せていただければ。
しかしこれ、「実名・住所・メールアドレスを記入の上『Wordファイル』で送る」形式なのですが、この形だと、送り先で編集が可能なので、変な話『実名で、思ったことと違うことを言ったことにされる』可能性があるのではないか と思うのですが…せめてPDFのほうが良いのでは?
(PDFでも、編集しようと思えばできるけど…)
上記の件も含めて、意見を出してみようと思います。