TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【フリーランスお役立ち】フリーランスがセクハラを受けたとき、取引上で困ったときの相談先

先日、伊藤詩織さんの「Black Box」という本を読みました。


ザックリいうと、
・元TBS社員の山口敬之氏(当時TBSテレビ報道局ワシントン支局長)に、
仕事の話ということで呼び出され、飲みに行ったら、(おそらく薬を盛られて意識を失い)レイプされた。
という事件があって、それについての話です。

ほか、ハリウッドでも、過去のセクハラに対する告発が増えていますよね。

しかし、レイプまで行かなくとも、フリーランス女性ならば、おそらく1度は
伊藤さんと同様に、
「仕事の話ということで、(取引先/就職先になる可能性がある)男性に呼び出されて店に行ったが、なかなか肝心の仕事の話にならない」
というのは、経験があるのではないでしょうか?
そんなわけで私は、「Black Box」、他人事じゃないな と思いながら読みました。

私もレイプまでは行かないですが、詩織さんと同様に、取引先の男性から、
仕事を名目にしつこく何度も呼び出され、セクハラ&パワハラ&架空発注の合わせ技みたいなのを受けたことがあります。
その際は、家族と、当時の所属団体の顧問弁護士と相談しました。
いろいろと考えた結果、相手の会社も零細で(下請法も適用除外)、取引金額も少なく(つまりギャラが安い)、この先の取引に将来性を感じなかったので、「会社ごと取引先として切ろう」と判断して、犯人の上長に対し事実を伝え、作業に対しては、経費を請求するという対応をしました。
結果、社としての謝罪を上長から受けて、作業経費の支払いも受けて解決としました。

しかし、果たしてこの解決のやり方で、正しかったのかなぁ…というのは、
数年経っても、イジイジと思っていました。
先日、「フリーランス女性がセクハラを受けたときの相談先はないのか?」とふと思い立って、探して、見つけました。

東京都労働相談情報センター

www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp

【電話相談専用ダイヤル】
東京都ろうどう110番  0570-00-6110
月曜~金曜:午前9時~午後8時(終了時間)
土曜:午前9時~午後5時(終了時間)

こういった問題の担当官庁は、厚生労働省だそうです。

www.mhlw.go.jp

会社員でなくても、相談窓口があったのですね。親切にいろいろと教えてもらえました。

私の場合、数年前の話で、
「果たしてこれでよかったのか、もっといい方法はなかったのか。」
という相談だったのですが、実際、もっと相手にダメージを与えることができて、かつ、再発も防げるような、いい方法があったみたいです。
もっと早くこの「ろうどう110番」を知っていれば…
でも、話を聞いてもらうだけでも、スッキリしました。そして次に同じ目にあったら、即電話しようと思いました。
お悩みの方は、電話してみては?

■セクハラ以外の、取引上の困り事相談

フリーで働いていると、セクハラ以外にも、いろいろ困りごと、困り事まで行かなくとも「これ、どうなんだろう?」という疑問が、ちょこちょこ出てきますよね。
他のフリーランス個人事業主・中小企業の取引上のお悩みについては

「下請かけこみ寺」
0120-418-618

https://www.zenkyo.or.jp/kakekomi/

に電話すると、相談に乗ってくれます。
そして適切な相談先が他にある場合には、そちらを紹介されます。

だいたいの場合、経験豊富な優しいおじいさん・おじさんが電話に出ることが多く、意外と頼りになります。
ちなみにメールすると、向こうから電話がかかってきます。(そういう決まりらしい)

また、場合によっては、官庁へのチクリが必要になることもあると思います。
チクリのことは正式には「申告」と言うのですが、
相談電話の中で、
「明らかにそれ、取引先の会社が違法で、ヤバイよ」
と、下請かけこみ寺の相談員さんが判断した場合には、
申告のやり方も教えてくれます。

ちなみに、「申告」はネットでもできます

中小企業庁 https://www.shinkoku.go.jp/shinkoku/
公正取引委員会 http://www.jftc.go.jp/soudan/denshimadoguchi/index.html

「申告」がどういうものかをよく理解している方は、いきなりネットで申告しても良いと思いますが
日本の企業は、公取委担当と中小企業庁担当に分かれているので、本当はどっち担当の企業なのかを、電話して確認してから申告したほうがいいみたいです。
でもどっちに申告しても、担当官庁には回してくれるので、私は中小企業庁の申告画面を使っています。
一度登録すれば自分の情報を入れなくてよかったり、申告の管理ができたり、システムとして使いやすいからです…

事件の解決は遅くなるかもですが、申告の件数が一定以上集まらないと、企業に対する調査自体をやってもらえないので、そもそも時間がかかるものなので…
悪質な企業は、みんなガンガン申告しよう。申告の結果、問題があるとなれば、立ち入り調査が入り、是正指導がされます。
私は、自分が申告した企業ではないのですが、他の方の申告のおかげで(私自身は、全く何が問題なのか気づいていなかった)、払われていなかったお金が追加で払われて、嬉しい臨時収入となったことがありますよ。

初めて申告する方や、相手先企業の担当官庁がわからない方は、
申告の前に一度、下請けかけこみ寺・中小企業庁公正取引委員会のいずれかに電話して、やり方・申告先を教わったほうがいいと思います。
中小企業庁公正取引委員会のどちらかに電話して「申告をしたい」と伝えれば、担当官庁はすぐに調べてもらえて、その通話内で教えてくれます。

中小企業庁 中小企業取引ホットライン 03-3501-7061
(受付時間:平日9:30~17:00)
公正取引委員会 03-3581-5471(代表)

もちろん上記連絡先には、性別問わず相談できます。
変な人の妨害に負けず、頑張って仕事していきましょう!!