TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

March 17, 2023

大江健三郎を読んだことがなかったので、何か読んでみよう…と読み始めました。
今のところ「セヴンティーン」だけ読んだのですが
「桃色遊戯」
「豚の白子のような弱い脳」
「優越感の鳥」
とか、すごい表現が続々登場する!

「豚の白子のような弱い脳」は主人公の男の子が自分の脳を表す言葉として出てくるんだが、いや実にその通りだと思うんだが、なんかこの表現だけでも、大江健三郎って凄いと思わされた。
やっぱこういう思春期の青年の暗澹たる内面、そして弱い心が「大いなる何か」に惹かれてしまうというのは、時代を超越した普遍的感情なんだろうな…

私もそういう普遍的な作品を何か作りたいな…と思わされた。極度に個人的なものは、同時に普遍的なものなのかもしれないな、とも思った。
つまり、井戸を深く掘っていくと、結局は地下の水脈にみんな行き着く、みたいなイメージというか…
#大江健三郎
#大江健三郎全小説
#セヴンティー