【知り合いの本シリーズ】*長いです
#クリエイターの世界を広げるNFTガイド2023
読んだ。この本の執筆者の一人、宮崎綾子さんに頂きました。
NFTアートは、ちょうど1年前くらいに盛り上がった感がありますが
1年経って落ち着いて来たかなという印象です。
この本は、帯に書いてある通りで、基礎知識、作り方・売り方、技術的背景までNFTアートの全容がわかる!という本です。
いまはイーサリアムとか、いわゆる暗号資産を持ってなくても、日本円でダイレクトにNFTを購入できるプラットフォームもあるのですね。(Adam byGMOとか、LINE NFTとか、Rakuten NFTとか)プラットフォーム紹介は日本国内・海外のものまで、かなり充実しているので、これからNFTアートを売ってみたいという方には、かなり良い本だと思います。
暗号通貨自体の基礎知識・管理方法も載ってるので、何にも知らなくても大丈夫です。
個人的にかなり良かったのは第3〜5章で、「そもそもNFTとは何か」「NFTを『持っている』とはどういうことか」「NFTでできること、できないこと、苦手なこと」などの項目で、NFT、NFTアートの基礎的な構造や概念について、かなり詳しく書いてある所が良いと思いました。
そういう基礎知識があったほうが、NFTアートの売り方・宣伝の仕方がよく理解できるような気がします。
私は1年くらいNFTアートについての新情報を入れてなかったので、雰囲気で理解していた部分が明瞭になり、かなり勉強になりました。
が、私自身は、今すぐNFTアートやるかっていうと、やらないな…と思いました。
と言いますのは、NFTは、現状、画像の不正コピーを防げるものではないからです。
あと、この本の中で、やはり知り合いのサタケシュンスケさん(神戸在住)も書かれていましたが、私たちのような、クライアントワークをメインの仕事としているイラストレーターは、そもそも継続的にNFTアートを販売していくこと自体が難しいように思います。(私の場合は、主に時間的問題で…)サタケさんが販売されてた作品はもともとがデジタルなので、イラストレーターの中でもスムーズに出品できるタイプの方だと思いますが、「クライアントワーク以外で描いた作品を、『NFTアート』として売ること」に、そこまでメリットがないというか。
もちろんイラストレーターでも、その方の方向性にもよると思いますし、アーティストだと、また違うのかもしれませんが。
あと、NFT周りの法整備は、まだされていないことをこの本で初めて知りました(既存の著作権法で対応できると思っていた…)YouTubeのContent IDの進化系のような感じで、もうちょっとブロックチェーン関連技術や、プラットフォームが発達して、元画像がコピーされたあとの使用履歴管理が完全にできるようになり、かつ、その使用履歴から料金回収がスムーズにできるような仕組みができない限りは、私はやらないな…と思いました。
*ちなみにこの仕組みは、数年前に、ドイツのIT企業COPYTRACKの創業者が「CONCENSUM」というサービス名でやろうとしていましたが、今ググってみたら、どうも挫折したぽいですね…無念
しかしながら、こういうのは日進月歩の世界だと思うので、1年後、全然違うことを言ってるかもしれません…
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