Photoshopの「コンテンツに応じた塗りつぶし」は生成AI?
先日、このようなポストをXで見かけました。
業務委託契約書などで、「生成AIを使用しないこと」の条項はちらほら見るようになりましたね。海外契約書含めて。
— 海老澤美幸 ebisawa_miyuki (@ebisawa_miyuki) 2024年3月22日
成果物が仮に生成AIで制作された場合、著作物に当たらない可能性があり、そうすると第三者がその成果物を自由に使えてしまうことになるので、そうした不都合を回避するのにも重要かな。
私は今のところ、そういった契約書は提示されたことがないですが、確かに今後は入ってくることがあり得るな〜と思いました。
そこでハッと気づいたのですが、そもそも既存のPhotoshopの機能、「コンテンツに応じた塗りつぶし」は、最近でた機能「生成塗りつぶし」と、何が違うのでしょうか?
実は「コンテンツに応じた塗りつぶし」も生成AIです とか言われたら、今後困ることが想定されます(たまに使ってるから…)
そこで、Adobeにダイレクトに聞いてみました。
*ブログへの記載は、許可をいただいています。
【Adobeに質問】
Q:業務委託契約書などで、「生成AIを使用しないこと」の条項がある場合があると聞きます。
そこで質問ですが、Photoshopの「コンテンツに応じた塗りつぶし」は生成AIを使っているのですか?
「生成塗りつぶし」は生成AIだと思うのですが、「コンテンツに応じた塗りつぶし」は「生成AIを使用している」ことになるのでしょうか。
A:コンテンツに応じた塗りつぶしは生成AIではございません。AIを使用した機能ではございますが、生成AIとは別の機能でございます。
Q:ありがとうございます。「コンテンツに応じた塗りつぶし」は生成AIではないが、「生成塗りつぶし」は生成AIである という認識で正しいでしょうか?
A:はい、ご認識の通りでございます。
コンテンツに応じた塗りつぶしは、開いてるコンテンツに基づいて画像をつくるので、その画像以外からの情報抽出はございません。
結論:
契約書に「生成AIを使用しないこと」が入っていたら、
Photoshopの「コンテンツに応じた塗りつぶし」は使える。
しかし、「生成塗りつぶし」は使えない。
他のAdobe Creative Cloudのアプリに生成AI機能はある?
本日(2024/4/22)追加で質問してみました。
Q:Adobe Creative Cloudの中の生成AI機能は、下記ページにあるものが全て という理解で正しいでしょうか?
A:(Adobeからの回答まとめ)
Adobe Photoshop では
・生成塗りつぶし
・生成拡張Adobe Illustrator では
・テキストからベクター生成
・生成再配色を使用しなければ、生成AIを使用していない ということになります。
AdobeStockおよびAdobeExpressでは、お客様が生成する以外に、『クリエーターが制作したイラストや写真(イメージ画像やテンプレート)が生成Aiを使っている』場合があります。
stock素材検索の機能に「フィルター」がございます。
その中の項目に ≪生成Ai≫がございます。そこを
・ すべて ・ AI 生成画像のみ ・ AI 生成画像を除外
のいずれかから選ぶことで生成AIを除外して検索する事が可能となっておりますのでご安心ください。
なにかのご参考になれば幸いです。