TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【画材研究】キットパス×キャンバス×紙粘土で半立体作品を作ってみた

先日お知らせしましたように、「2020キットパス皆画展2nd」に参加します。

petitmatch.hatenablog.com

今回、作品を売っています。
私は、紙粘土を使った半立体作品を作りました。
紙粘土で立体のベースを作ってから、キットパスで色を塗りました。

が、私にとっては、初めての試みだったので、メチャ苦労しました…
ネットで検索したのですが、紙粘土&キットパス&ニスで仕上げ
という使用例が、全然出てこなかったので(私の検索のしかたが悪かったのかもですが…)
忘れないうちに、苦労の記録について書いておこうと思います。

1・キャンバスに紙粘土を盛り、形をつくる。

紙粘土、キャンバス、水

紙粘土、キャンバス、水

 

2・しっかり乾燥させる。

形ができたところ

形ができたところ

ここから、2日以上乾燥させます。

3・キットパスで色を塗る。

キットパスをグリグリ塗り、筆に水をつけて伸ばす。その繰り返しで着彩していきます。

キットパスをグリグリ塗り、筆に水をつけて伸ばす。その繰り返しで着彩していきます。

乾燥しないと色の塗り重ねもできないため、乾かし→着彩→乾かし→着彩 の繰り返しで色をつけていきます。着彩が完成したら、そこから2日以上乾かす。

日本理化学 キットパスミディアム 16色 KM-16C

日本理化学 キットパスミディアム 16色 KM-16C

  • 発売日: 2020/06/22
  • メディア: オフィス用品
 

 

4・定着液をかける。

着彩が完了したところ。左にあるのは愛用のクレヨンコートです。

着彩が完了したところ。左にあるのは愛用のクレヨンコートです。

着彩が完了したら、クレヨンコートをスプレーして、紙粘土にキットパスを定着させます。これは、1日置かずとも、表面が乾けばいいと思う。

 

5・ねんどニスで仕上げ。

ねんどニスを塗っていきます。

ニスを塗り終わったところ(2度塗り)

ニスを塗り終わったところ(2度塗り後)

筆つきネンドニス70ml 091553-380

筆つきネンドニス70ml 091553-380

  • メディア: オフィス用品
 

 

1回塗ったら2日置いて、もう一回仕上げ塗りをします。
仕上げ塗りをしたら、また2日乾かします。

完成作品

完成作品

ようやく完成です!

6・【余談】今回の制作にあたり、メーカーさんに問い合わせた内容

〈紙粘土〉クツワ

★パッケージには「表面が完全に乾いたら色を塗る」とあるが、
「約1日で乾燥」というのは、色を塗ってから1日?形成後1日?
どこから?
回答→形成後1日。完全に乾いてから色を塗ったほうがいい。可能なら2日以上置いたほうがいい。

www.kutsuwa.co.jp

〈ニス〉デビカ

★「筆付きねんどニス」の乾燥時間は?
回答→半日〜1日。2度塗りの前に、可能な限り時間をあけたほうがいい。可能なら2日以上置いたほうがいい。

debika.co.jp

〈定着液〉ホルベイン

★スプレーフィキサチーフストロングは、支持材が紙でなくてもいいの?
紙粘土の着彩の定着にも使える?
回答→使える。

★フィキサチーフの上からニスを塗ってもいいの?
回答→OK。フィキサチーフストロングとクレヨンコートだと、クレヨンコートのほうがニスと相性がいい。
紙粘土作品の艶出しには、アクリル絵の具使用の場合には「グロスバーニッシュ」もおすすめです。

www.holbein.co.jp

 

キットパスは、水彩絵の具みたいにも使えるけど、パステルorクレヨンみたいにも使えるという、不思議な画材です。

www.rikagaku.co.jp

最近、デジタルで絵を描く人が多いためか、アナログ画材の情報が、ネットには、あまりない気がします。
今後も、画材の研究を重ねていきたいです。