- 0・はじめに
- 1・エスキース→ラフ→下描き
- 2・下描きをカーボン紙で木製パネル(シナベニヤパネル)に転写する。
- 3・下描きの上からジェッソを塗る。
- 4・ジェッソが乾いたら、キットパスで本描きする。
- 5・キットパスをベビーパウダーで定着する。
- 6・パステル鉛筆で線、文字を入れる。
- 7・クレヨンコートで最終定着する。
- 8・完成
- 参考:過去にキャンバス+紙粘土にキットパスで色を塗ったときの記録
0・はじめに
先日お知らせしましたように、現在、「キットパス皆画展」に参加しています。
9月3日(土)まで、渋谷のパン・オ・スリールさんで開催中です。
「キットパス」というのは、水溶性のクレヨンのような画材です。
キットパスは最近リニューアルしまして、これまでの【キットパス】の主成分が、ライスワックス(お米のワックス)に変わりました。
もともとのキットパスは、口紅にも使われる、パラフィンという素材が主成分で、お子様にも安心だったのですが、より安心の植物由来の原料に代わりました。
*この絵は旧キットパス↓で描いています
今回、作品を売っています。
私は、今回は木製パネルに絵を描きました。
木製パネルにジェッソを塗り、その上からキットパスで描きました。
が、私にとっては、初めての試みでした…
私は普段は、ビックカメラのコピー用紙に、タチカワの新ペン先と、コピックマーカーで絵を描いています。
新しい描き方にチャレンジする機会をいただき、日本理化学工業さんには大変感謝しております。
ネットで検索したのですが、「木製パネルにジェッソを塗り、キットパスで描く」
というキットパスの使用例が、全然出てこなかったので
(私の検索のしかたが悪かったのかもですが…)
忘れないうちに、記録しておこうと思います。
1・エスキース→ラフ→下描き
今回、初めてiPadでラフを描きました…
iPadで描いたラフを、Photoshopでパネルのサイズに加工します。
2・下描きをカーボン紙で木製パネル(シナベニヤパネル)に転写する。
パネルに、下描きをカーボン紙で転写します。
3・下描きの上からジェッソを塗る。
私は今までの人生で、ジェッソを使ったことがなかったので、初ジェッソです。
「下描きをカーボン紙で転写→下描きの上からジェッソを塗る」というのは、サタケシュンスケ氏の下記の動画を見て学びました。
次は大きい絵を描きます🕊️
— サタケシュンスケ (@satakeshunsuke) 2022年5月18日
まずはイラレで描いた下絵を拡大出力しトレース。#個展Palettopiahttps://t.co/6hmCAsdxI6 pic.twitter.com/FNsvasm94n
*アナログ絵描きでは珍しいのかもしれませんが、私はアクリル絵の具は、人生でほぼ使ったことがありません。高校の授業でリキテックスを使ったくらいかもしれない。
大学入試の色面構成も、ポスターカラーで突破しています。
美大受験生の皆さん、予備校の先生がいろいろ言うかもしれんが、自分の好きな画材で大丈夫だよ!!勝てば官軍だよ!!アクリル絵の具よりポスターカラーのほうが発色が良いので好きなのです…
4・ジェッソが乾いたら、キットパスで本描きする。
線の部分はカッターで削ったり、コンテペンシルで線を入れたり、この段階では微調整しながら描いています。
5・キットパスをベビーパウダーで定着する。
落として割ってしまったけれど、捨てるにしのびなく、意味もなく洗面台に残していた資生堂のベビーパウダーが、ここで役に立った。
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*私は普段、下地+コンシーラー+ベビーパウダーでベースメイクをしています。
でもあまり外に出ないから、余ってしまいます…
今後は、古くなったベビーパウダーは、キットパスの定着に使うことにしよう。
ベビーパウダーでの定着は、窓ガラスに絵を描くときにも行われるようです。
6・パステル鉛筆で線、文字を入れる。
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↑これの焦げ茶っぽい色を、長年愛用しとります。
7・クレヨンコートで最終定着する。
ベビーパウダーで定着すると、マットな仕上がりになります。
ツヤ感が出したい人は、ベビーパウダーなしで、クレヨンコートやフィキサチーフストロングを使うと良いかもです。
下記写真は、私の実験です。ご参考まで
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フィキサチーフストロングだと、表面がちょっとビニールぽい感じになります。
8・完成
これで、完成です。
実物は、9月3日(土)まで、渋谷のパン・オ・スリールさんで見ることができます。
よろしくお願いします!
参考:過去にキャンバス+紙粘土にキットパスで色を塗ったときの記録