TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

私の「かかりつけ薬剤師」の選び方

かかりつけ薬剤師さん

かかりつけ薬剤師さん

1・まえがき

先日、Twitterで、こんなことを言ってる人がいて、一部でかなり話題になっていました。

個人的には、私は、かかりつけ薬剤師さんほか、いろんな薬剤師さんにお世話になっており、薬剤師さんは必要だと思っていますし、患者として薬剤師さんの存在にメリットを感じています。
しかし、この池田氏に限らず、「薬剤師不要論」って、定期的に出てきますよね。

上記で高橋さん(薬剤師)が述べているように、薬剤師が不要だという人は、あまり薬剤師さんとのコミュニケーションにメリットを感じてない ということだと思います。

でも、池田氏みたいな人って、たくさんいそうな気もします。
そこで、私が薬剤師さんから得ているメリット、受けているサービスを紹介したいと思います。

2・「かかりつけ薬剤師」とは

私は咳喘息で呼吸器内科、ドライアイとアレルギー性結膜炎の併発で眼科に定期的に通っており、薬を飲んでいます。(眼科は目薬)
あとこれはひどいときだけですが、肩こりで整形外科に行きます。
元気がないときなどに、滋養強壮薬を飲むときもあります。

現状で必要なのは錠剤2種、目薬2種、吸入薬1種で、これが毎日必要なものです。
随時、症状に合わせて飲んでるのは、錠剤5種、葛根湯、ロキソニンテープです。
それに加えて、元気がないときの滋養強壮薬が入ってきます。

そんなわけで、わりと薬を飲む(買う)ので、「かかりつけ薬剤師」さんを決めていて、基本的にかかりつけ薬剤師さんから薬を買っています。
*その日の予定によっては、各病院の近くの薬局で買うこともあります。

「かかりつけ薬剤師」というのは、「かかりつけの薬剤師を決めてる」ということなのですが、これは私が勝手に決めてるわけではなく、制度として存在するものです。
↓詳しくは

www.nicho.co.jp

fiore-fiore.co.jp
かかりつけ薬剤師制度は、「美容院において、担当美容師を決めること」に近いものがあると思います。でも美容師さんの指名料と比較すると、だいぶ安いと思います…
保険診療で3割負担の場合、薬代に60〜100円が追加になります)

3・「かかりつけ薬剤師」には、何をしてもらえるのか

かかりつけ薬剤師さんにやってもらっていることは、以下です。

A・市販薬やビタミン剤を買うときに、いつも飲んでる薬と成分がバッティングしないか、一緒に飲んで問題がないかなどのチェック

これは私の場合は、主に市販薬の相談をしています。具体的に言うと常備薬(正露丸とか、今だとコロナ対策でアセトアミノフェンとか)と、滋養強壮薬、肌荒れ・シミ対策系の薬のチェックをしてもらっています。

B・飲み忘れて薬がたまっちゃったときに、調整してもらう(残薬調整)

これ最初「怒られるかな」と思ったのですが、意外とあっさりやってもらえてよかったです。「薬の飲み忘れで薬が余っている」って、自分で医師に言いにくくないですか?

C・美容・健康の相談、病院の紹介

Aにも関連しますが、美容の相談(主に美容皮膚科の部分)も、かかりつけ薬剤師さんにしています。
気になるビタミン剤や市販薬(具体的に言うと、肌荒れ・シミ対策系)がある場合に、成分がかぶらないか、一緒に飲んで問題ないかをチェックしてもらっています。
美容のせいで薬害が発生したら、嫌なので…
あとレーザー脱毛(医療脱毛)を受けるとき、「薬飲んでいたら医師・薬剤師のチェックを受けてください」と言われると思いますが、そのときにもチェックしてもらいました。

あと、私は夫の転勤で神戸に来て、地域の病院の評判を知りません。
呼吸器内科については東京の病院で紹介状を書いてもらいましたが、他の科の病院については、薬剤師さんに評判が良い病院を教えてもらいました。
google mapの口コミを見て、別のところに行くこともあったけど…)


まあ、上記のことは、どの薬剤師さんでも基本やってもらえると思うし、
お薬手帳があれば薬の管理はだいたい大丈夫だと思いますし、
「かかりつけ薬剤師」をやってない薬局もありますので(神戸は結構やってない薬局があり、ビックリしました。)←東京にいたときは、薬剤師さんのほうから営業されたので…
必ず指名しなければならないわけでもないのですが、休日・夜間の対応は「かかりつけ薬剤師」を指名してないと、やってもらえないです。
「かかりつけ薬剤師」は、なんと24時間・365日対応で、電話対応してくれます。
実際のところ、夜中に電話かけたことはないですが、日曜日に急激に体調が悪くなったときなどには、安心です。

また、「かかりつけ薬剤師」は、なるのも大変なので、かかりつけ薬剤師になれる資格を持っているというだけでも、「勉強している人なんだな」という安心感があります。

参考↓

www.c-c-j.com

3・私が「かかりつけ薬剤師」にしたい人は、こういう人

私は今のかかりつけ薬剤師さんは2人目なのですが、1人目のときは特に選ぶ基準がなく、「営業されたから指名した」という感じでした。
その1人目の方がとても良かったので、その1人目の人の良かった点を基準として、今のかかりつけ薬剤師さんを決めました。私の中での基準、選び方は以下です。

かかりつけ薬剤師さん こういう人がいい

かかりつけ薬剤師さん こういう人がいい

・身体的に女性である、美容に興味がある

→婦人科系・美容皮膚科系を相談しやすいから

・5〜10歳くらい年上である

→これから来るであろう身体的変化に伴う相談をしやすいから

・処方箋を見たときに、自分なりの考えを言ってくれる(これはジェネリックに変えられるけど変えてないのはなぜか?とか)

ジェネリック医薬品は、先行品と有効成分が同じといっても、特に目薬・貼り薬の場合は、使用感がメーカーによってかなり違います。有効成分以外の添加物や材料が違うからです。なので、ジェネリックに変えたくない場合もあります。

一方で、飲み薬はそんなに変化はないので、積極的に変えたいと思っています。
しかし、中にはそういった「使用感の差がある」という知識を持たず、
こちらの事情や心情を無視して、ジェネリック医薬品を押し付けようとする薬剤師も存在します。そういう人はNGです。

→医師の処方に対して、何も気にしない薬剤師もNG
(何のための医薬分業、ダブルチェックシステムなのか?)

・(できれば)漢方薬に興味がある、詳しい

→私が東洋医学系(漢方・鍼灸)が好きだからです。
*私は肩こりがひどく、病院から内服薬&葛根湯&ロキソニンテープが処方されてるレベルの肩こりです。(あんまり肩こりで内服薬まで出ないですよね)
整形外科のほか、定期的に鍼灸&アロママッサージに通っております。
肩こりの話で「医道の日本」(既に休刊してしまった、鍼灸業界の専門誌)に出たことがあります…

petitmatch.hatenablog.com

・薬の「飲みやすい飲み方」を教えてくれる

→吐き気止めで出た粉薬を「ガリガリ君ソーダ味とセットで飲むと良い」という技を教えてくれた薬剤師さんがいて、これはスゴイと思いました。
(この人はかかりつけ薬剤師ではなかった)

↑見事その後、回復しました。

ちなみに私は、漢方薬もお湯で溶いて、はちみつを少し入れて、お茶みたいにして飲んでます。
これはYahoo知恵袋かなんかで見て、東京にいたときのかかりつけ薬剤師の人に、問題ないか確認して、そうしました。

これはあくまで私個人の「かかりつけ薬剤師」の選び方ですが、何かの参考になれば幸いです。

4・参考記事

参考記事として、Twitterで長年の相互フォロー関係である薬剤師のkurieditsさんこと、久里建人さんの本の感想記事を置いておきます。

一言で言うと「薬でわかんないことは、薬剤師に何でも聞いてくれ。もっと薬剤師を活用してくれ!!」という本です。
この記事にも書きましたが、私はkuriさんにTwitter上で出会うまで、「薬剤師に相談できる」こと自体を知らなかったです。

petitmatch.hatenablog.com

 

【WORK】「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

2018年7月号~21年12月号まで「栄養と料理」で連載されていた「食品に見る 機能性成分のひみつ」が一冊の本になりました!

タウリンイソフラボン、茶カテキンなど、ちまたでよく耳にする健康にいいといわれる機能性成分ですが、
本当に健康や美容をサポートしてくれるのでしょうか。
本書では、さまざまな機能性成分について、性質や現時点でわかっている有効性などをお伝えします。
また、食品の歴史や栄養、食品と関係の深い小説や映画などの文芸作品も紹介。

さまざまな機能性成分の最新情報がわかる本です。

eiyo21.com

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

↑帯に、先月号で描いたワインくんとビールくんも使ってもらいました。

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

 

事典形式で調べやすい。分厚いですが、紙が軽くて読みやすいです。
ヤーコン、コーヒーなど、書き下ろしの成分もありますよ!

この連載は、掲載はモノクロページだったのですが、原画はカラーで描いていました。
(カラーの原画をスキャンして、グレースケールに変換してPSDで納品してました)
今回単行本化にあたり、表紙に、カラーで食材のイラストを使っていただきました。
いっぱい使ってもらえてうれしい

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

「食品でひく 機能性成分の事典」(女子栄養大学出版部)中村宜督/著

↓ご購入はこちらから

2022年に起きたnote/cakes炎上・問題事例まとめ

 

【2022/12/1 最終更新】

2020年、note・cakesを運営する、note株式会社の問題点まとめ記事を作りました。

petitmatch.hatenablog.com
2021年になっても、事態は全く改善せず、悪化するばかりでした。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com
今年になっても、まだ問題行為は続いています。下記の赤い太文字で書いた部分は、2020年12月にも書いたものですが、未だにこの気持ちは変わりません。

*これは、私が持っている情報のあくまで一部です。私はこういった事件について書くことは専門外です。これらの問題については、本来なら、新聞社等のマスコミやWEBメディアなど「取材執筆活動を本業とするプロフェッショナル」に、きちんと問題を把握してもらい、調べて書いてもらいたいと考えています。

1・noteのカスタマーサービスが機能せず、私個人に悲痛な声が届く問題(2021年1月〜2022年になってもまだ来ます)

petitmatch.hatenablog.com

 

今年に入ってもまだ、私のところに「note運営からひどい行為を受けた」という方から連絡があります。
しかも、今年に入ってからの被害報告や私への通報には、もし書かれていることが全て事実であるならば、「『noteの悪行』報告に慣れた」私にとってすらも、かなり衝撃的なものがありました。
証拠や裏付けとなるような資料の添付はありませんでした。

ですが、note社の過去の行いと、それに対する対応から考えれば、それらが全て事実でも、全く違和感はない、という内容でした。

被害者の方が、被害内容・通報内容の公表を望んでいませんので、ここには書きません。
しかし、もしこれが事実であるならば、
noteの事業の根幹に関わる大問題であると認識しています。

(2022/8/8)またnoteユーザーさんから悲痛なメールが届きました。いつまで続くんだ…

(2022/11/17)今月に入っても、まだ私個人に被害報告が来ます。このような状態で、上場企業として果たして適切と言えるのでしょうか…

2・cakes終了告知の際、寄稿者への態度がひどかった問題

2022年5月、cakesのサービス終了が発表されました。

cakes.mu

cakes寄稿作家:樋口毅宏さんによるツイート

クリエイターが生み出したコンテンツをちゃんと読者に届けることが、編集者の大事な仕事なんです。

tokyotorch.mec.co.jp

実は私も、cakesに出版社経由で写真を提供しているので、cakesのクリエイターアカウントを持っています。
(収入もほそぼそありました。今までお読み頂いた読者の方に心から感謝いたします。)

cakes.mu
なので、上記の樋口毅宏さんに届いたのと同じと思われる、cakes連載陣に送られたというメールも読んだのですが、私のように2015年を最後に、全く記事更新がない人間と、現役で連載している作家への説明が同時で、全く同じ内容であったとすれば、いかがなものかと思いました。

3・cakes終了に伴い「noteにエクスポート機能がない」問題が蒸し返され、noteのユーザー流出も本格化

internet.watch.impress.co.jp過去記事がすべて消えるのはメディアの終了には付きものだが、今回の発表からサービス終了までは3カ月ちょっとと短いうえ、同じnote株式会社が運営する「note」はこれまで何度かバックアップツールの開発に言及しながら今日までリリースに至っていないこともあり、SNSではnoteに対するユーザーの不安が噴出している。「note」にとっては思わぬ火の粉が降り掛かった格好だが、バックアップツールがリリースされない一方で新しい展開は続々と発表されていることもあり、同情的に見ているユーザーはSNSではあまり見られないのが現状だ。

音楽ジャーナリスト・柴那典さんが語る不安

正直、これを機会に、noteというサービスを使い続けていくことに不安を持っているというのは否めないです。
(中略)
cakesは、ここ最近は、ずいぶん倫理的な面での問題を起こしていたメディアであって。その顛末はいちいち書かないけれど、その対応も書き手として「?」と思うところも多々あって。
(中略)
加えて言うと、noteには現状、エクスポート機能もバックアップ機能もないわけで。ユーザーがそれを求めている声は当然サービス側に届いているし、何度かサービス側も開発に言及して、エディタのアップデートなんかもありながら、今日までリリースされていない。ということは、そこはあまり重視されていないんだなと思ってしまわざるを得ない。

shiba710.hateblo.jp

「信頼のおけないサービス」「倫理的側面から不信」古参著名ユーザーが、noteから続々流出

堀 E. 正岳さん

noteで定期購読マガジンを開設している間は、そこで皆さんから頂いた支援で活動を続けていたのですが、いつまでたってもnoteにエクスポートが整備されず、ユーザーとのコミュニケーションにおいても信頼のおけないサービスになってしまいました

lifehacking.jp

*堀さんの指す「ユーザーとのコミュニケーションにおいても信頼のおけないサービスになってしまいました」という発言には、note社CXO深津氏の以下の発言が影響しているものと思われます。

noteからコンテンツをエクスポートする方法がないというリスク|ほりまさたけ  https://note.com/mehori/n/n476499f52eff (2020年5月9日 23:25)のコメント欄より引用

noteからコンテンツをエクスポートする方法がないというリスク|ほりまさたけ https://note.com/mehori/n/n476499f52eff (2020年5月9日 23:25)のコメント欄より引用

*下記記事のコメント欄より引用

note.com

岡田育さん

数年前から運営会社の度重なる炎上とその応対について主に倫理的側面から不信がつのり(※詳しくは各自ぐぐれ)、近年は積極的な利用を控えて放置状態でしたが、このたび10年目の大きな節目を迎え、自分にとっても大変よい機会が訪れたと思っています。「cakes」終了にともない「note」の個人アカウントからも撤退し、公開停止することに決めました。

note.com

note社もダメだが、それをきちんと取材できないメディアにも問題がある

実はnote社は、エクスポート機能に関しては、今まで、「公式には」、いつやるとも言っていません。

また、noteから他のプラットフォームに情報を移行するためのエクスポート機能やインポート機能について、加藤氏は時期については言及しなかったものの、導入を検討している意向を示し「強化していく予定です」と話した。

signal.diamond.jp


エクスポートだけの話ではないのですが、noteに関しては、「だったらいいな」くらいの発表内容を、さも実装されるかのように記事化したメディアにも問題があると思います。
↓こんな見出しを取ったら、さも近々実装予定があるのかなと思ってしまいますよね…

www.watch.impress.co.jp

去年、その件について書いたのが、下記の記事です。

noteで起こる各種の問題については、社長の加藤氏による、昨年のcakes連続炎上の際のように、具体性のない、現実を見ない発言が繰り返されることや、昨年のIPアドレス露出事件のときのように、「事故報告」や「お詫び」文を、一度出した後でこっそり書き換える広報にも相当問題がありますが、今回のビジネスインサイダーのMAUの件のように、簡単に「独自基準」の数字に騙されてしまったり、きちんとした取材ができない、メディア側のレベルの低さも問題であると考えます。

petitmatch.hatenablog.com

ちなみに、noteの非公式エクスポートツールは、先日再び登場しました。

petitmatch.hatenablog.com

cakesがサービス終了を発表してから早1ヶ月。このニュースに驚かれた方も多いでしょう。cakesが終わるとなれば、明日は我が身。noteのバックアップも不安ですよね。

note.com


noteに公式のエクスポートツールがなかなかできないため、最近では自ら非公式エクスポートツールを作成する方たちが、続々と出てきていました。

ついに「文藝春秋」も脱noteか 「文藝春秋 電子版」が創刊(2022/12/1)

bunshun.jp実は「文藝春秋」の電子版としては、現在noteに「文藝春秋digital」が存在します。

bungeishunju.com
しかし、「文藝春秋 電子版」のほうが、安いのでは…

bunshun.jp先日、上場申請承認の際に発表された有価証券報告書によれば、株式会社文藝春秋とnote株式会社は、資本業務提携をしてはいるものの、文藝春秋の持ち株比率は0.30%ということが明らかになりました。

note株式会社 新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P143 第四部 【株式公開情報】第3 【株主の状況】 より

note株式会社 新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P143 第四部 【株式公開情報】第3 【株主の状況】 より

https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/co3pgt0000001sxv-att/12note-1s.pdf

自社で記事を販売し、決済までできるサイトを立ち上げられるのであれば、決済手数料が高いnote版は、将来的には不要になるのでは…
今後、持ち株の処分や、資本業務提携の解消もあるのでしょうか。

新谷学・文藝春秋編集長は昨年8月のインタビューで既にnoteのマネタイズの難しさを語っていた(2022/12/1)

新谷:月刊文藝春秋は元々、noteと組んでデジタルを展開してきたが、正直言ってそんなに大きなビジネスにはなかなかなり得ず、note会員と、文藝春秋のコア読者の食い合わせが必ずしも良いとは言えない状況です。今まで文藝春秋の存在を知らなかった読者にリーチできるメリットはあるけど、マネタイズが極めて難しい。新たな月刊文藝春秋の稼げるDXは考えなければと思っています。

dot.asahi.com

「文藝春秋」note版購読者向けに「文藝春秋 電子版」1年無料プランが期間限定で登場(2022/12/1)

bungeishunju.com文藝春秋digital愛読者の方々には会員限定割引として、「文藝春秋 電子版」が1年間無料でお読みいただける「1年無料特別プラン」を、期間限定で準備しております。

メモ:「noteはアンチフェミマネタイズの総本山になりつつある」という指摘も(2022/9/5追記)

「アンチフェミマネタイズ」の具体的事例が書かれていないのですが、なんとなく、あの人やあの人のことかなあ…というのは、私にも想像がつきます。

個人的所感

以前から私は、cakesのCMSの技術面、セキュリティ面に、非常に不安を持っていました。
cakesには、筆者が自分の有料コンテンツを期間限定で無料公開することができて、そのURLから有料会員になるとインセンティブがもらえるという「オーサーシェア機能」(宣伝機能)というものがあったのですが、
数年前から壊れて、使えなくなっていました。

↑私はこのツイートで、オーサーシェア機能が壊れていることに気づきました。
壊れている機能があり、それが放置され続けるということ、何の説明もないこと、
また、仮に説明があったとしても、その説明の内容が信頼できない内容であろうことが、非常に不安でした。

2020年8月のIPアドレス露出事件に対する最終プレスリリースが「実質的に嘘だった(問題ないと言い切っていたが、実際には問題となるような脆弱性が複数存在した)」ときから、note社の技術面には、非常に不安を持っていました。

petitmatch.hatenablog.com
ですので今回、cakesが終了することで、ようやくnote株式会社と、完全に縁を切る事ができ、個人的にはかなりホッとした面があります。銀行口座や個人情報も、そのうち流出するのではないかという不安が、常にありました。
2020年8月のIPアドレス露出事件において、note社からは未だに「何が漏れていたのか」も明らかにされていませんし、今後も広報はマトモに機能しないでしょう。
noteも、先はあまり明るくないと予測しています。

petitmatch.hatenablog.com
今後、noteやnote社自体の問題点について、デジタル庁との不透明な関係性についてなども、何らかの手段によって明らかになり、noteで何らかの被害を受けた皆さんに対し、適切な対処がされることを願っております。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

参考:noteを利用していて何か問題が起きたが、運営事務局が適切に対応しないという場合には、公正取引委員会「デジタルプラットフォーム事業者に関する取引実態や利用状況についての情報提供窓口」に情報提供しては?(2022/10/17)

公正取引委員会ではデジタルプラットフォーム事業者に関する取引実態や利用状況を調査しており、現在は特にモバイルOS等についての情報提供を事業者や消費者の皆様から広く受け付けています。 御提供いただいた情報は、「デジタルプラットフォーム事業者の取引慣行等に関する実態調査」などの調査活動に利用させていただきます。 どのような情報でも結構ですので、御提供いただければ幸いです。
※ 本情報提供窓口で想定しているデジタルプラットフォーム事業者とは、オンライン広告サービス、オンライン・ショッピング・モール、インターネット・オークション、オンライン・フリーマーケット、アプリケーション・マーケット、検索サービス、コンテンツ(映像、動画、音楽、電子書籍等)配信サービス、予約サービス、ソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)、動画共有サービス、電子決済サービスなどのサービスを扱う事業者を広く含みます。

www.jftc.go.jp

↓他にもこういった相談窓口や情報提供先があります。

petitmatch.hatenablog.com

参考:note株式会社は上場予定のようです。何か問題がある場合には、「新規上場申請者の上場適格性に関する情報受付窓口」に通報もできます(2022/11/17)

www.jpx.co.jp

4:note株式会社、赤字上場(2022/11/20追記)

kabumatome.doorblog.jp

togetter.com

有価証券報告書によれば、有料noteの流通総額の比率は、競馬予想といわゆる「情報商材」の比率が高いとのこと

しかし、有料noteの売上比率は、やはり競馬予想と、いわゆる情報商材が多いのですね。
しかもそれが経営リスクにつながるレベルで…

2 【事業等のリスク】
(2) 事業に係るリスク
④ 特定のカテゴリー収益について
当社は、多様なカテゴリーのコンテンツから収益を獲得しておりますが、第10期事業年度の売上構成比率において、競馬等の公営競技や、ビジネス・投資・IT等といったユーザーの経済的利益に直結しやすいカテゴリーに係る流通総額はより比重が高いものとなっております。今後、何らかの事由により当該カテゴリーの流通総額が減少した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P23

https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/co3pgt0000001sxv-att/12note-1s.pdf

現状と、この先どうなるのかの個人的所感(2022/11/20)

私が今まで記録してきた問題が解決したという話も聞きませんし、2022年11月現在、未だに私個人あてに、ユーザーさんからの被害報告が続いている状態です。

下記の記事にも書きましたが、この先、無事に上場できたとしても、
note株式会社の場合、DeNAと違って、経営も赤字であり、他に事業もなく、人的リソースも乏しいです。
仮にこの先、note内部で著作権侵害や違法行為、他の問題が明らかになった場合でも、かつてのDeNAのような対応や補償が可能かどうかは、極めて疑わしいと思われます。

果たして、このような企業が上場企業としてふさわしいのでしょうか。
今回の上場に関しては、note株式会社の杜撰な事業運営自体よりも、この上場申請を通してしまった、東京証券取引所に対して、強い疑問を感じました。
まあ、まだ、無事に上場できるかどうかも、わかりませんけれど…
上場できたとしても、公募割れもありうるのでは…

2022年は6月までに37銘柄がIPOしましたが、約3割の11銘柄が公募割れです。

limo.media

 

petitmatch.hatenablog.com

 

【考察】ゴーストライターと著作権

ゴーストライター

ゴーストライター

【2022/7/15 最終更新】
先日、知り合いのライターさんと著作権について話していて、
ふと、「ゴーストライターの契約、氏名表示権の扱いってどうなっているんだ?」
という疑問が頭に浮かんだ。

調べてみたところ、「氏名表示権を行使しない」「氏名表示権の行使によって、自分の名前を出さない」ことになるのだとわかった。

japan.cnet.com*氏名表示権とは、著作者人格権の1つです。
こういう、著作権についての基礎的な知識がない、そもそも使われてる用語がわからん という方は、下記の記事を先にお読みください。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com
利用許諾契約なのに、著作権人格権の不行使特約っていらなくないか?
なんでそんな契約ができると思ってるんだ?失礼だよ😡
と思っていたが、
(下記の確認書記事は、そういう企業に対する怒りを原動力として書いた)

petitmatch.hatenablog.com
ゴーストライターを使ってる場合は、確かに必要かもしれない。
あとでゴーストライターから何か言われたら困るもんね…


ライター側も、自著としては公表もできないし、この場合なら著作権譲渡しても双方に損がない。


ゴーストライターがいるのだから
ゴーストイラストレーターもいるのかも?
だから著作権譲渡、著作者人格権不行使を求めてくる人がいるのかも?と思った。

しかし、著作者の合意なしに、著作者人格権不行使を根拠とした自作発言って有効なんだろうか?
無効な気がするけどな つまり結論としては、
公表時には「著者」名で公表する、との
合意をとった上で、さらに著作者人格権不行使特約を結ぶと、
ゴーストライティングの際は「著者」は安心
ということになるのかな?と思いました。

internet.watch.impress.co.jp
私自身がゴーストライターをやることは、この先も一切ないと思うのですが(たぶん)、思考実験と勉強を兼ねて、軽くリサーチしてみました。


このブログは、知的財産権に関する情報を発信するグループ「Yuroocle」に加盟しています。

【基礎知識シリーズ・2】著作物利用許諾契約とは何か

0・まえがき

この記事は、下記記事の有料部分の一部を再編集し、無料サンプルとして公開しているものです。「SAMPLE」表示なしで解説イラストの画像を見たいという方は、下のリンクから有料記事をご購入ください。

petitmatch.hatenablog.com*法律を勉強したことがない方にもわかりやすく説明するために、法律的な正確さに欠けたものになっている部分もありますが、その点はご了承ください。
*私自身がイラストレーターなので、私の周囲で一般的に言われている法解釈で解説しています。
*画像はクリックで拡大します。

↓【基礎知識シリーズ・1】著作権著作者人格権とは何か はこちら
そもそも用語が全然わからない という方は1からお読みください。

petitmatch.hatenablog.com

1・著作物利用許諾契約とは

「著作物利用許諾契約」というのは、著作権者が、他人に対して、著作物の使用を許諾する(許す)という契約のことです。これは著作権法63条(著作物の利用の許諾) が根拠となっています。 

著作物利用許諾契約とは

著作物利用許諾契約とは

一般的なイラストレーション使用の場合、この「著作物利用許諾契約」を結びます。
「使用許諾契約」と言うこともありますが、意味は同じです。

著作物利用許諾契約を、実際のイラストレーション契約で考えてみましょう

下記の記事で紹介している確認書は、私が実際に仕事で使用している、
「イラストレーション制作依頼」+「著作物利用許諾契約」の書面です。
この書面に書いてある範囲の使用のみができる、それに対する金額である という契約をするというものです。

下記の記事の有料部分では、「著作権譲渡」「著作者人格権不行使特約」が入った契約書が来た場合の対処法についても、かなり詳しく書いています。イラストレーターの方にはもちろん、他のフリーランスの方、副業でライターをされている方や、発注者側の方にも、お役に立てる内容になっているかと思います。

petitmatch.hatenablog.com

2・次回予告

次回、「著作権譲渡・著作者人格権不行使特約とは何か」の予定です。
おたのしみに

3・参考文献 

・「【国家試験】知的財産管理技能検定公式テキスト3級 改訂12版」知的財産教育協会 編:アップロード
↓最新の13版はこちら(最新のを買いましょう!)


・「Q&Aでわかる!イラストレーターのビジネス知識」東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS) 編 アドバイザー:大川宏/亀岡知子(総合法律事務所あおぞら):玄光社


・「プロとして知りたいこと全部。イラストレーターの仕事がわかる本」グラフィック社編集部+竹永絵里 編:グラフィック社


このブログは、知的財産権に関する情報を発信するグループ「Yuroocle」に加盟しています。

 

【基礎知識シリーズ・1】著作権・著作者人格権とは何か

0・まえがき

この記事は、下記記事の有料部分の一部を再編集し、無料サンプルとして公開しているものです。「SAMPLE」表示なしで解説イラストの画像を見たいという方は、下のリンクから有料記事をご購入ください。

petitmatch.hatenablog.com*法律を勉強したことがない方にもわかりやすく説明するために、法律的な正確さに欠けたものになっている部分もありますが、その点はご了承ください。
*私自身がイラストレーターなので、私の周囲で一般的に言われている法解釈で解説しています。
*画像はクリックで拡大します。

1・著作権とは

「著作権」とは

著作権」とは

著作権」とは、「著作物を創作した者の経済的利益を保護するための権利」のことです。 

「著作権」とは、「著作物を創作した者の経済的利益を保護するための権利」のことです。

著作権」とは、「著作物を創作した者の経済的利益を保護するための権利」のこと


著作権法の条文上では「著作権」と記載されていますが、著作者人格権との区別をわかりやすくするために、この記事ではこの経済的利益に関する権利を「著作財産権」と表記します。 

著作物って何?

著作物って何?

著作者ってだれ?

著作者ってだれ?

実際に、「絵を描いた人」に発生する権利を考えてみましょう

ここに絵を描いた人がいます。これを著作権法的に表現すると…

ここに絵を描いた人がいます。これを著作権法的に表現すると…

このようになります

このようになります

著作物を創作すると、著作財産権と著作者人格権がいきなり発生します。

著作物を創作すると、著作財産権と著作者人格権がいきなり発生します。

2・著作者人格権とは

著作者人格権」は「著作者の人格的利益を保護する権利」(要するに著作者の『気持ち』、名誉や感情を守る権利)です。

著作者人格権とは

著作者人格権とは

著作者人格権には

・公表権(未公表の著作物を無断で公表されない権利)
・氏名表示権(著作物を公表する際に著作者名の表示方法を決定できる権利)
・同一性保持権(著作物の内容・題号を意に反して改変されない権利)

の3つの権利が含まれています。

実際に本のさし絵の場合で考えてみましょう

著作者人格権…たとえば本の挿絵の場合

著作者人格権…たとえば本の挿絵の場合

3・著作財産権と著作者人格権の違いと関係

「著作者の権利」には「著作財産権」の部分と、「著作者人格権」の部分があります。

*イラストレーション業界で「著作権」と呼ばれているものは「財産権」部分だけのことは指さず、下記の「著作者の権利」全体のことを指す場合がほとんどだと思います。
が、結構人によって指す範囲が違うような気がします…
なので漠然と「著作権」と言われた場合、「下記全体の権利の、何のことを指して『著作権』と言っているのか」を確認したほうがいいと思います。

著作者の権利

著作者の権利

著作権(著作財産権)」は譲渡が可能ですが、「著作者人格権」は「著作者の人格的利益を保護する権利」(要するに著作者の『気持ち』、名誉や感情を守る権利)であることから、著作者と一体であるため、譲渡ができません。

著作財産権と著作者人格権の関係

(イラストレーション業界で一般に言われている)著作権
著作財産権と著作者人格権の関係

著作財産権と著作者人格権を、実際のイラストレーション契約で考えてみましょう

下記の記事の有料部分では、著作財産権と著作者人格権について、実際のイラストレーション契約とあわせて、かなり詳しく解説しています。
著作権譲渡」「著作者人格権不行使特約」が入った契約書が来た場合の対処法についても、かなり詳しく書いています。イラストレーターの方にはもちろん、他のフリーランスの方、副業でライターをされている方や、発注者側の方にも、お役に立てる内容になっているかと思います。

petitmatch.hatenablog.com

4・参考文献 

・「【国家試験】知的財産管理技能検定公式テキスト3級 改訂12版」知的財産教育協会 編:アップロード
↓最新の13版はこちら(最新のを買いましょう!)


・「Q&Aでわかる!イラストレーターのビジネス知識」東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS) 編 アドバイザー:大川宏/亀岡知子(総合法律事務所あおぞら):玄光社


・「プロとして知りたいこと全部。イラストレーターの仕事がわかる本」グラフィック社編集部+竹永絵里 編:グラフィック社


このブログは、知的財産権に関する情報を発信するグループ「Yuroocle」に加盟しています。

 

【インボイス制度】各政党の姿勢、創作者団体からの声明などまとめ

STOP!インボイス ロゴ

STOP!インボイス ロゴ

明日、7月10日は参院選の投票日です。
今週になって、急に、インボイス制度に対して、創作者団体が声明を出すなどの動きがありました。この記事では、投票の参考になるようなものをまとめていきたいと思います。ご参考になれば幸いです。

各党のインボイス制度に関する姿勢

下記の表がわかりやすいかと思います。

創作者団体からの声明まとめ

日本漫画家協会(2022/7/4)

*関係性明示:私は日本漫画家協会の会員です。
「現行のインボイス制度導入反対」ということで、問題点として

・漫画家の中には前々年度の課税売上高が1,000万円以下のいわゆる「免税事業者」に該当する者が多く存在
・発注元と漫画家との関係悪化リスク
・最悪、免税事業者であることを理由に取引が中止される等のリスク
・事務処理負担の増加による創作活動の阻害リスク
・「適格請求書発行事業者公表サイト」による本名バレのリスク

を挙げています。

nihonmangakakyokai.or.jp

日本アニメーター・演出協会(JAniCA)(2022/7/5)

日本漫画家協会と同様に、

・事務処理負担の問題

を指摘していますが、それに加えて

・税の公平に反する
・アニメ制作の現場環境を悪化させる

としています。

www.janica.jp

日本SF作家クラブ(2022/7/6)

日本漫画家協会と同様に、
・取引停止リスク
・事務処理負担の問題
・本名バレリスク

を挙げていますが、その理由について、かなり具体的な検討や事例を挙げて批判しています。日本SF作家クラブは、税理士含めた勉強会をやったらしい。えらい。

【取引停止リスク】

制度の導入に伴い、免税事業者取引も対象としていた仕入税額控除は2023年10月から6年間の経過措置を経て廃止されることが予定されています。

免税事業者のままでいる決断をした場合、作家や画家、演者たちは、仕入税額控除ができなくなる納品先の企業から、当人の納税者としての立場を理由とした、不当な取引中止を申し渡されるリスクに直面します。
 しかしながら、制度を推進している財務省国税庁は、このような取引停止が「独禁法上の問題となる可能性[1]」にあたることを指摘するにとどまり、消費税転嫁対策特別措置法[2]に相当する法律や制度を用意する気配はありません。
 このような弱い指導の中で推進されるインボイス制度が、免税事業者を選択した作家や画家、演者の活動の場を奪うことを、当クラブは強く危惧します。

この危惧は仮想のものではありません。8割に及ぶ仕入税額控除の経過措置があるにもかかわらず、作家に対して適格請求書発行事業者申請を求める出版社が現れているほどなのです。

【事務処理負担の問題】

課税事業者となる場合には、簡易課税と本則課税から仕入税額控除額の算定方法を選ぶことになります。しかしながらこの制度は、小規模事業者である作家や画家、演者の実情に沿ったものとは言えません。
 ある会員は、経費の合算が売上の九割を占める年度を経験したという実例を挙げて、簡易課税では経費の消費税額分を控除できないこともあると指摘しました。
多くの中小企業が設備投資を行う年度に本則課税に切り替えて節税を行なっていますが、税理士を雇えない規模の個人事業主にとって、課税制度を切り替える経理・事務手続きは事業の大きな負担となってのしかかりますし、売上の極端に低い年度を前もって予想することもできません。
 免税事業者である売上1,000万円以下の文筆家や画家、演者の、売上と経費の構成比率は、その時々で関わる作品の質や制作の段階によって大きく変動します。不安定な経済状況の中でSF・ファンタジー活動に貢献してきた制作者たちが、規模の大きな事業者を想定している税制度に振り回されることは、SF・ファンタジー活動を大きく阻害することでしょう。

【本名バレリスク】

また、課税事業者を選んだときに登録するインボイス事業者公表サイト(適格請求書発行事業者公表サイト)では、ペンネームで活動している作家の氏名や、婚姻を機に姓が変わった作家の婚姻後の姓が公表されてしまう懸念があり、つきまといや個人攻撃の資料となりうるインボイス事業者登録をためらう会員の声も少なくありません。
 すでに稼働しているインボイス事業者公表サイトは、一件ごとの検索やWeb APIだけでなく全データの配布を行なっていますが、廃業した作家や課税事業者ではなくなった作家の氏名が、データベースから削除された後も市中のコンピューターに残るような運用になっているなど、データ内容の正確性の確保を求める個人情報保護の観点からも疑念のある運用が行われています。

sfwj.jp

推進派の自民党にも反対している人もいる

赤松健

*赤松先生は、日本漫画家協会の常務理事ですが、日本漫画家協会は赤松先生の支持団体ではありません。

kenakamatsu.jp

 

山田太郎(今回、改選対象ではありません。投票できません。注意)

3.インボイス制度をめぐる論点
3-6 免税事業者の制度(事業者免税点制度)の問題

しかし、制度設計をする上では、①・②以外の選択肢もありうるはずです。それは、

 ③適格請求書発行事業者であり、かつ、免税事業者でもあることを認める場合です。

インボイスを発行・保存することと、免税事業者でなくなることとの間には、論理的な必然性はありません。

 

4.フリーランス政策の重要性の高まり

このようにフリーランス政策が政府の主要政策になったのはここ3年間の話であり、インボイス制度の導入が決まった2016年の税制改正法案の成立時とは大きく事情が変わっています。ですから、今一度、実施前に、フリーランス保護の観点からしっかりとインボイス制度を見直すべきではないかと考えています。

taroyamada.jp

いわゆる「本名バレ問題」に対する抗議声明

個人的所感

私はこの制度の最大の問題点は、
「本来、適格請求書(インボイス)を発行すること自体に、課税事業者か免税事業者かというのは、関係ないのに、課税事業者にならないと発行できなくなるというのは、おかしい」(論理的整合性がなく、必然性もない)ということだと思っていて、それで反対しています。

山田太郎氏の言うように、せめて、適格請求書(インボイス)の発行と免税事業者であること(事業者免税点制度)は分けて考えて、再検討してもらえないだろうか…
と考えます。

petitmatch.hatenablog.com私は免税事業者ではありますが、請求書に関しては、消費税の軽減税率制度(複数税率制度)がある限りは、複数の税率の商品があった場合に分けて記載するのは当然と思うので、既に適格請求書(インボイス)と同等の請求書を発行しています。
*なので軽減税率制度(複数税率制度)がある限りは「インボイスはいらない」とまでは思わないです…

このように、免税事業者でも、既に発行できているものを、課税事業者にならないと発行できなくするというのは、論理的におかしいと考えます。

・取引停止リスク
・事務処理負担の問題
・本名バレリスク

については把握していましたが、日本SF作家クラブの声明による指摘があるまでは、簡易課税にすればいいのかなと、軽く考えていました。

本名バレリスクの元凶となる、「インボイス事業者公表サイト」については、昨年、私も個人で国税庁に意見を送りましたが、何も変化はないようです。
少なくとも、利用者登録&ログインが必要なようにしたほうが良いのではないでしょうか。

www.invoice-kohyo.nta.go.jp
国税庁は、あまりにも実際の事業者の現場を理解していないように思います。
制度の見直しを求めます。

関連記事(インボイス制度関連)

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

関連記事(選挙全体)

www.businessinsider.jp↑を全部見るのは、大変だと思います。
私のオススメはこのサイトです↓

choiceisyours2021.jp

いわゆる「表現の自由」系候補者に対するアンケートまとめ記事

フリーライター渋井哲也さんが、6月22日公示、7月10日投開票の参議院選挙で立候補予定者のうち、「表現の自由」について主要政策で掲げたり、訴えの中で取り上げている方々に向けて行ったアンケートをまとめたnoteを書かれています。
個人的にはかなり参考になりました。

note.com

note.com

note.com

note.com

note.com