TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

2022年に起きたnote/cakes炎上・問題事例まとめ

 

【2022/12/25 最終更新】

2020年、note・cakesを運営する、note株式会社の問題点まとめ記事を作りました。

petitmatch.hatenablog.com
2021年になっても、事態は全く改善せず、悪化するばかりでした。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com
今年になっても、まだ問題行為は続いています。下記の赤い太文字で書いた部分は、2020年12月にも書いたものですが、未だにこの気持ちは変わりません。

*これは、私が持っている情報のあくまで一部です。私はこういった事件について書くことは専門外です。これらの問題については、本来なら、新聞社等のマスコミやWEBメディアなど「取材執筆活動を本業とするプロフェッショナル」に、きちんと問題を把握してもらい、調べて書いてもらいたいと考えています。

1・noteのカスタマーサービスが機能せず、私個人に悲痛な声が届く問題(2021年1月〜2022年になってもまだ来ます)

petitmatch.hatenablog.com

 

今年に入ってもまだ、私のところに「note運営からひどい行為を受けた」という方から連絡があります。
しかも、今年に入ってからの被害報告や私への通報には、もし書かれていることが全て事実であるならば、「『noteの悪行』報告に慣れた」私にとってすらも、かなり衝撃的なものがありました。
証拠や裏付けとなるような資料の添付はありませんでした。

ですが、note社の過去の行いと、それに対する対応から考えれば、それらが全て事実でも、全く違和感はない、という内容でした。

被害者の方が、被害内容・通報内容の公表を望んでいませんので、ここには書きません。
しかし、もしこれが事実であるならば、
noteの事業の根幹に関わる大問題であると認識しています。

(2022/8/8)またnoteユーザーさんから悲痛なメールが届きました。いつまで続くんだ…

(2022/11/17)今月に入っても、まだ私個人に被害報告が来ます。このような状態で、上場企業として果たして適切と言えるのでしょうか…

2・cakes終了告知の際、寄稿者への態度がひどかった問題

2022年5月、cakesのサービス終了が発表されました。

cakes.mu

cakes寄稿作家:樋口毅宏さんによるツイート

クリエイターが生み出したコンテンツをちゃんと読者に届けることが、編集者の大事な仕事なんです。

tokyotorch.mec.co.jp

実は私も、cakesに出版社経由で写真を提供しているので、cakesのクリエイターアカウントを持っています。
(収入もほそぼそありました。今までお読み頂いた読者の方に心から感謝いたします。)

cakes.mu
なので、上記の樋口毅宏さんに届いたのと同じと思われる、cakes連載陣に送られたというメールも読んだのですが、私のように2015年を最後に、全く記事更新がない人間と、現役で連載している作家への説明が同時で、全く同じ内容であったとすれば、いかがなものかと思いました。

3・cakes終了に伴い「noteにエクスポート機能がない」問題が蒸し返され、noteのユーザー流出も本格化

internet.watch.impress.co.jp過去記事がすべて消えるのはメディアの終了には付きものだが、今回の発表からサービス終了までは3カ月ちょっとと短いうえ、同じnote株式会社が運営する「note」はこれまで何度かバックアップツールの開発に言及しながら今日までリリースに至っていないこともあり、SNSではnoteに対するユーザーの不安が噴出している。「note」にとっては思わぬ火の粉が降り掛かった格好だが、バックアップツールがリリースされない一方で新しい展開は続々と発表されていることもあり、同情的に見ているユーザーはSNSではあまり見られないのが現状だ。

音楽ジャーナリスト・柴那典さんが語る不安

正直、これを機会に、noteというサービスを使い続けていくことに不安を持っているというのは否めないです。
(中略)
cakesは、ここ最近は、ずいぶん倫理的な面での問題を起こしていたメディアであって。その顛末はいちいち書かないけれど、その対応も書き手として「?」と思うところも多々あって。
(中略)
加えて言うと、noteには現状、エクスポート機能もバックアップ機能もないわけで。ユーザーがそれを求めている声は当然サービス側に届いているし、何度かサービス側も開発に言及して、エディタのアップデートなんかもありながら、今日までリリースされていない。ということは、そこはあまり重視されていないんだなと思ってしまわざるを得ない。

shiba710.hateblo.jp

「信頼のおけないサービス」「倫理的側面から不信」古参著名ユーザーが、noteから続々流出

堀 E. 正岳さん

noteで定期購読マガジンを開設している間は、そこで皆さんから頂いた支援で活動を続けていたのですが、いつまでたってもnoteにエクスポートが整備されず、ユーザーとのコミュニケーションにおいても信頼のおけないサービスになってしまいました

lifehacking.jp

*堀さんの指す「ユーザーとのコミュニケーションにおいても信頼のおけないサービスになってしまいました」という発言には、note社CXO深津氏の以下の発言が影響しているものと思われます。

noteからコンテンツをエクスポートする方法がないというリスク|ほりまさたけ  https://note.com/mehori/n/n476499f52eff (2020年5月9日 23:25)のコメント欄より引用

noteからコンテンツをエクスポートする方法がないというリスク|ほりまさたけ https://note.com/mehori/n/n476499f52eff (2020年5月9日 23:25)のコメント欄より引用

*下記記事のコメント欄より引用

note.com

岡田育さん

数年前から運営会社の度重なる炎上とその応対について主に倫理的側面から不信がつのり(※詳しくは各自ぐぐれ)、近年は積極的な利用を控えて放置状態でしたが、このたび10年目の大きな節目を迎え、自分にとっても大変よい機会が訪れたと思っています。「cakes」終了にともない「note」の個人アカウントからも撤退し、公開停止することに決めました。

note.com

note社もダメだが、それをきちんと取材できないメディアにも問題がある

実はnote社は、エクスポート機能に関しては、今まで、「公式には」、いつやるとも言っていません。

また、noteから他のプラットフォームに情報を移行するためのエクスポート機能やインポート機能について、加藤氏は時期については言及しなかったものの、導入を検討している意向を示し「強化していく予定です」と話した。

signal.diamond.jp


エクスポートだけの話ではないのですが、noteに関しては、「だったらいいな」くらいの発表内容を、さも実装されるかのように記事化したメディアにも問題があると思います。
↓こんな見出しを取ったら、さも近々実装予定があるのかなと思ってしまいますよね…

www.watch.impress.co.jp

去年、その件について書いたのが、下記の記事です。

noteで起こる各種の問題については、社長の加藤氏による、昨年のcakes連続炎上の際のように、具体性のない、現実を見ない発言が繰り返されることや、昨年のIPアドレス露出事件のときのように、「事故報告」や「お詫び」文を、一度出した後でこっそり書き換える広報にも相当問題がありますが、今回のビジネスインサイダーのMAUの件のように、簡単に「独自基準」の数字に騙されてしまったり、きちんとした取材ができない、メディア側のレベルの低さも問題であると考えます。

petitmatch.hatenablog.com

ちなみに、noteの非公式エクスポートツールは、先日再び登場しました。

petitmatch.hatenablog.com

cakesがサービス終了を発表してから早1ヶ月。このニュースに驚かれた方も多いでしょう。cakesが終わるとなれば、明日は我が身。noteのバックアップも不安ですよね。

note.com


noteに公式のエクスポートツールがなかなかできないため、最近では自ら非公式エクスポートツールを作成する方たちが、続々と出てきていました。

ついに「文藝春秋」も脱noteか 「文藝春秋 電子版」が創刊(2022/12/1)

bunshun.jp実は「文藝春秋」の電子版としては、現在noteに「文藝春秋digital」が存在します。

bungeishunju.com
しかし、「文藝春秋 電子版」のほうが、安いのでは…

bunshun.jp先日、上場申請承認の際に発表された有価証券報告書によれば、株式会社文藝春秋とnote株式会社は、資本業務提携をしてはいるものの、文藝春秋の持ち株比率は0.30%ということが明らかになりました。

note株式会社 新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P143 第四部 【株式公開情報】第3 【株主の状況】 より

note株式会社 新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P143 第四部 【株式公開情報】第3 【株主の状況】 より

https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/co3pgt0000001sxv-att/12note-1s.pdf

自社で記事を販売し、決済までできるサイトを立ち上げられるのであれば、決済手数料が高いnote版は、将来的には不要になるのでは…
今後、持ち株の処分や、資本業務提携の解消もあるのでしょうか。

新谷学・文藝春秋編集長は昨年8月のインタビューで既にnoteのマネタイズの難しさを語っていた(2022/12/1)

新谷:月刊文藝春秋は元々、noteと組んでデジタルを展開してきたが、正直言ってそんなに大きなビジネスにはなかなかなり得ず、note会員と、文藝春秋のコア読者の食い合わせが必ずしも良いとは言えない状況です。今まで文藝春秋の存在を知らなかった読者にリーチできるメリットはあるけど、マネタイズが極めて難しい。新たな月刊文藝春秋の稼げるDXは考えなければと思っています。

dot.asahi.com

「文藝春秋」note版購読者向けに「文藝春秋 電子版」1年無料プランが期間限定で登場(2022/12/1)

bungeishunju.com文藝春秋digital愛読者の方々には会員限定割引として、「文藝春秋 電子版」が1年間無料でお読みいただける「1年無料特別プラン」を、期間限定で準備しております。

メモ:「noteはアンチフェミマネタイズの総本山になりつつある」という指摘も(2022/9/5追記)

「アンチフェミマネタイズ」の具体的事例が書かれていないのですが、なんとなく、あの人やあの人のことかなあ…というのは、私にも想像がつきます。

個人的所感

以前から私は、cakesのCMSの技術面、セキュリティ面に、非常に不安を持っていました。
cakesには、筆者が自分の有料コンテンツを期間限定で無料公開することができて、そのURLから有料会員になるとインセンティブがもらえるという「オーサーシェア機能」(宣伝機能)というものがあったのですが、
数年前から壊れて、使えなくなっていました。

↑私はこのツイートで、オーサーシェア機能が壊れていることに気づきました。
壊れている機能があり、それが放置され続けるということ、何の説明もないこと、
また、仮に説明があったとしても、その説明の内容が信頼できない内容であろうことが、非常に不安でした。

2020年8月のIPアドレス露出事件に対する最終プレスリリースが「実質的に嘘だった(問題ないと言い切っていたが、実際には問題となるような脆弱性が複数存在した)」ときから、note社の技術面には、非常に不安を持っていました。

petitmatch.hatenablog.com
ですので今回、cakesが終了することで、ようやくnote株式会社と、完全に縁を切る事ができ、個人的にはかなりホッとした面があります。銀行口座や個人情報も、そのうち流出するのではないかという不安が、常にありました。
2020年8月のIPアドレス露出事件において、note社からは未だに「何が漏れていたのか」も明らかにされていませんし、今後も広報はマトモに機能しないでしょう。
noteも、先はあまり明るくないと予測しています。

petitmatch.hatenablog.com
今後、noteやnote社自体の問題点について、デジタル庁との不透明な関係性についてなども、何らかの手段によって明らかになり、noteで何らかの被害を受けた皆さんに対し、適切な対処がされることを願っております。

petitmatch.hatenablog.com

petitmatch.hatenablog.com

参考:noteを利用していて何か問題が起きたが、運営事務局が適切に対応しないという場合には、公正取引委員会「デジタルプラットフォーム事業者に関する取引実態や利用状況についての情報提供窓口」に情報提供しては?(2022/10/17)

公正取引委員会ではデジタルプラットフォーム事業者に関する取引実態や利用状況を調査しており、現在は特にモバイルOS等についての情報提供を事業者や消費者の皆様から広く受け付けています。 御提供いただいた情報は、「デジタルプラットフォーム事業者の取引慣行等に関する実態調査」などの調査活動に利用させていただきます。 どのような情報でも結構ですので、御提供いただければ幸いです。
※ 本情報提供窓口で想定しているデジタルプラットフォーム事業者とは、オンライン広告サービス、オンライン・ショッピング・モール、インターネット・オークション、オンライン・フリーマーケット、アプリケーション・マーケット、検索サービス、コンテンツ(映像、動画、音楽、電子書籍等)配信サービス、予約サービス、ソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)、動画共有サービス、電子決済サービスなどのサービスを扱う事業者を広く含みます。

www.jftc.go.jp

↓他にもこういった相談窓口や情報提供先があります。

petitmatch.hatenablog.com

参考:note株式会社は上場予定のようです。何か問題がある場合には、「新規上場申請者の上場適格性に関する情報受付窓口」に通報もできます(2022/11/17)

www.jpx.co.jp

上場後に問題がある場合には「上場会社の上場適格性に関する情報受付窓口」へ(2022/12/15)

www.jpx.co.jp

4:note株式会社、赤字上場(2022/11/20追記)

kabumatome.doorblog.jp

togetter.com

有価証券報告書によれば、有料noteの流通総額の比率は、競馬予想といわゆる「情報商材」の比率が高いとのこと

しかし、有料noteの売上比率は、やはり競馬予想と、いわゆる情報商材が多いのですね。
しかもそれが経営リスクにつながるレベルで…

2 【事業等のリスク】
(2) 事業に係るリスク
④ 特定のカテゴリー収益について
当社は、多様なカテゴリーのコンテンツから収益を獲得しておりますが、第10期事業年度の売上構成比率において、競馬等の公営競技や、ビジネス・投資・IT等といったユーザーの経済的利益に直結しやすいカテゴリーに係る流通総額はより比重が高いものとなっております。今後、何らかの事由により当該カテゴリーの流通総額が減少した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)P23

https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/co3pgt0000001sxv-att/12note-1s.pdf

現状と、この先どうなるのかの個人的所感(2022/11/20)

私が今まで記録してきた問題が解決したという話も聞きませんし、2022年11月現在、未だに私個人あてに、ユーザーさんからの被害報告が続いている状態です。

下記の記事にも書きましたが、この先、無事に上場できたとしても、
note株式会社の場合、DeNAと違って、経営も赤字であり、他に事業もなく、人的リソースも乏しいです。
仮にこの先、note内部で著作権侵害や違法行為、他の問題が明らかになった場合でも、かつてのDeNAのような対応や補償が可能かどうかは、極めて疑わしいと思われます。

果たして、このような企業が上場企業としてふさわしいのでしょうか。
今回の上場に関しては、note株式会社の杜撰な事業運営自体よりも、この上場申請を通してしまった、東京証券取引所に対して、強い疑問を感じました。
まあ、まだ、無事に上場できるかどうかも、わかりませんけれど…
上場できたとしても、公募割れもありうるのでは…

2022年は6月までに37銘柄がIPOしましたが、約3割の11銘柄が公募割れです。

limo.media

 

petitmatch.hatenablog.com

5:上場初日にいきなりストップ安(2022/12/22追記)

kabumatome.doorblog.jp

www.itmedia.co.jp

公募割れにはならなかったものの、いきなり初日でストップ安とは、株式市場は冷静に現実を見ていますね。
次に何か起きるとすれば、ロックアップ解除後でしょうか。90日明けの2023年3月22日、180日明けの2023年6月19日が注目日かなと思います。
https://www.sc.mufg.jp/products/stock/new/pdf/221118_5243_4.pdf

www.sc.mufg.jp

*参考

kabu.com

6:2020年夏に指摘されていたnoteの脆弱性の具体的な内容が明らかに(2022/12/25追記)

2020年8月に明らかになった、noteのIPアドレス露出問題ですが、
実はその際、他にも脆弱性が指摘されていました。

www.tomokooosuki.com

2020年9月30日にnote株式会社が出した下記リリースに虚偽情報が含まれているとして、有志が脆弱性調査を行い、note株式会社に直接連絡したようです。

note.jp
先日、その脆弱性の内容が、脆弱性を指摘したmalaさんから発表されていました。
(なぜnote株式会社が出さないのか?)

https://gist.github.com/mala/ce6a9918e2c9ae83856aee803232dab9

  • 問題1: 独自ドメインを利用している法人ユーザーに悪意があった場合、訪問ユーザーの非公開の個人情報(銀行口座番号等)を取得することが出来た
  • 問題2: 中間者攻撃により、セッションハイジャックが可能だった。問題1と組み合わせて銀行口座番号等が漏えいしうる状態だった

問題1は、2020年9月30日 18:02 に報告した。問題2は、2020年10月1日 12:32 に報告した。 問題2の部分は当日中に修正されたが、問題1については、大幅な設計の見直しが必要となるため、修正されるまで開示を控えていた。

https://gist.github.com/mala/ce6a9918e2c9ae83856aee803232dab9

このリリースで発表当初に記載されていた「すべてのサービスは適正かつセキュリティ上、問題ない」という文章が、実質的に「全くの嘘」であったことが、改めて明確となりました。

note.jp*今、気づいたのですが、2021年9月にヒッソリと下記の記載が追記されていました。IPアドレス露出事件の余波は、去年まであったということですよね…
■2021年9月9日
2020年8月以前に独自ドメイン機能を利用していた一部の方は、外部のアーカイブサービス(Wayback Machine)にIPアドレスが残っている可能性がわかり、「1.本件の概要と原因」へ追記いたしました。対象者の方には個別にご連絡しております。

改めて、広報・カスタマーサービス・エンジニアリングなど、あらゆる方面で運営側のレベルの低さ、モラルの低さを感じ、安心して自分の作品や情報を預けられるサービスではないと感じました。