COPYTRACKを使っていると、対象外になるサイトでの無断使用も、ヒットすることがあります。
その場合、別の方法で対処する必要があります。
まずは、画像を無断使用されて、何らかの対処をしたいと考えている方で、
「写真好きのための法律マナー」を読んでいない人は、お読みください。大抵のことは書いてあります。
「発信者情報開示請求」など、専門用語や、やり方についても、この本を参照してください。
web上での商用目的の無断使用の場合で、相手の連絡先メールアドレスが分かる場合には、COPYTRACKで対処できます。(アダルト画像など、対象外の画像もあります。詳しくは利用規約参照)
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(2018/12/27追記)COPYTRACKの日本語ヘルプセンターができていました。
help.copytrack.comこの記事によれば、「個人の販売プラットフォーム」も対象外ということなので、メルカリも対象外みたいですね。
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「写真好きのための法律&マナー」にも書いてありますが、
無断使用者の連絡先メールアドレスがわからないと、COPYTRACKでは対象にならないので、その場合は、自力で発信者情報開示請求をしてからCOPYTRACKで対処する、または自力で交渉や裁判をする、という流れになります。
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(2018/10/30追記)「発信者情報開示請求」自体は、とても簡単です。
画像「無断転載」の情報開示請求、慣れたら10分でできる 裁判で約90万円勝ち取った写真家インタビュー (1/4) - ねとらぼ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1810/21/news007.html
私も以前、こちらの記事の岩崎さんのブログを読んで、発信者情報開示請求からの料金回収に成功しました。最初の1回がハードル高いですが、この記事の通りやればOKです。
発信者情報開示請求に関しては、こちらの記事もご参考にされるとよいかと思います。
www.photo-yatra.tokyo
NAVERまとめに無断転載を抗議したら、衝撃的な回答が来た
https://www.photo-yatra.tokyo/blog/archives/11164
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問題は、いわゆる「まとめサイト」(キュレーションサイト)や、個人サイト、SNSです。
これは、対策が非常に難しいです。
個人利用については、COPYTRACKの事後ライセンス提案の対象外となるためです。
【2021/3/17追記】今はSNSの発信者情報開示も、わりとすんなりできるようになってきたみたいです。今後、発信者情報開示が簡単にできるように、法律も変わるみたいです。
【FACEBOOK】【Instagram】
→COPYTRACKではヒットしません。google画像検索でも出てこないですし、無断使用の発見自体が、非常に困難なのではないでしょうか。
著作権侵害の報告先は以下ですが、個人情報が無断使用者にも伝わってしまいます。相手に個人情報が伝わっても構わないので、とにかく何か対処したい、または弁護士等の代理人を通して対処する場合には、ヘルプセンターから、著作権に関する報告を提出できます。
【Twitter】
→ヒットはしますが、個人相手では、対処は非常に面倒で、高額な費用もかかり、料金回収は現実的ではないと思います。
【2021/3/17追記】今はSNSの発信者情報開示も、わりとすんなりできるようになってきたみたいです。今後、発信者情報開示が簡単にできるように、法律も変わるみたいです。
petitmatch.hatenablog.com
企業運営のアカウントによる無断使用、個人相手でも商用目的の本人確認済アカウントなど、連絡先がわかり、かつ商業目的のアカウントならば、発信者情報開示請求の必要がないので、COPYTRACKでの料金回収が可能です。
個人の、悪意のパクツイ(画像をどこからかパクって、個人アカウントからツイートし、指摘しても取り下げないなど)に対しての対処は、非常に難しいと言えます。
まず、ツイッター社相手への、発信者情報開示請求が難しいからです。
やる気になればできるかもしれませんが、こちらの記事によれば、相手を割り出すだけで50万円程度かかるようです。そのあと裁判をして、仮に何らかのお金が回収できたとしても、そこまでの負担を考えると、完全に赤字であり、割にあわないのでは…と感じます。
Twitterのパクツイについては、以前、Twitterで「著作権侵害で通報すると個人情報が相手に伝わるので、『なりすまし』で対応できる」という内容のツイートを見て、実際にやってみたのですが、ツイッター社判断では「なりすまし」には当たらないということで、対処されませんでした。
FACEBOOK、Instagramと同様に、相手に個人情報が伝わっても構わないので、とにかく何か対処したい、または弁護士等の代理人を通して対処する場合には、Twitterヘルプセンターから、著作権に関する報告を提出できます。
help.twitter.com
【NAVERまとめ】
→ヒットします。Twitterと同様で、企業・商用目的のまとめの場合はCOPYTRACKでの料金回収が可能です。ですが、ほとんどのまとめは対象外になります。
NAVERまとめは、Twitterとは違って、個人相手でも、発信者情報開示請求からの料金請求も可能なようです。(私自身は経験がありません。)
まとめ記事からの画像の削除だけを希望しているのであれば、「Lisah」を使って、自分で削除することも可能なようです。
私は実際やろうとしたら、Lisahでは画像が検知されませんでした。ですのでNAVERまとめヘルプセンターに直接消してもらいました。
*2020/09/09追記
2019年9月末日に、NAVERまとめはサイト自体が閉鎖するようです。
損害賠償請求を本気でやりたい方は、証拠取得をお早めに。
サイトが閉鎖したら、見れなくなるので、発信者情報開示請求もできなくなってしまいます。
「NAVERまとめ」が9月30日でサービス終了、終了理由は「ヤフー統合は関係なし」と広報コメント
https://www.businessinsider.jp/post-215744
【netgeek】
私自身はnetgeekにパクられていた経験はないのですが、警察で対処してもらえたという経験談のブログがありました。
【DeNAがかつて運営していたキュレーションサイト(MERYなど10サイト)】
これはサイト自体が閉鎖されているので、当然ですがCOPYTRACKでは対応できません。(そもそも検索では出てこないから)
「使われていたのではないか」程度の、「懸念」段階でも調べてくれるので、不安がある方は調査依頼されることをおすすめします。まだ問い合わせにも対応しているようです。
画像が使用されていた場合、実際に支払われる金額や対応については、各種報道によれば、DeNA側判断での「プロ・素人」で対応が大きく分かれているようです。
【他のまとめサイト】
頑張って交渉・裁判している方もいます!
↓判例
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/855/087855_hanrei.pdf
↓この記事には、「VIPPER速報」「ガールズVIPまとめ」の運営会社が書かれており、運営会社の企業サイトへリンクも貼られています。これで連絡先がわかります。しかし「特殊な手段」って何だったんだろう…
他にも、判例が出たら、ご紹介いたします。
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(2020/5/4追記)今後、総務省で発信者情報開示がやりやすくなるための検討が行われるということです。いい流れが来てます
★発信者情報開示がやりやすくなる(犯人の身元を割り出すために、何度も裁判しなくてよくなる)流れで検討中
★海外サービス、SNS(Twitter、Facebook等)も検討の範囲に入っている
↓詳しくはこちらの記事にて
petitmatch.hatenablog.com−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
web上の画像の無断使用に対する対策について、自分がいま知っていることを、まとめてみました。
お困りの方、お悩みの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。