TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【8/17追記・和解成立/裁判傍聴記】キュレーションサイトによる写真パクリに対し、お金取るぞという裁判を見学してきました。

*8/17に和解成立について追記しました。記事の一番最後にあります

誘われて、裁判傍聴に行ってきました。

著作権侵害に対する損害賠償請求の事件の裁判を、2件傍聴しました。

まず、1件目の裁判。

原告はカメラマンの人。
被告はキュレーションサイトを運営するA社。

要するにキュレーションサイトによる写真パクリに対し、お金取るぞという裁判です。
キュレーションサイトって、DeNAの件でだいぶ閉鎖されたと思ったのに、まだあるんや…と思いました。

しかし、A社が出頭しなかったので、なんと10分で終了してしまった。
なかなか本題に入らないなあ〜と思って、絵を描いていたら、終わってしまった…

知らなかったけど、裁判の一番最初の日って、被告は書類出せば、来なくていいらしい。
なので、大体来ないらしい。
裁判の内容の確認と、次回の裁判の日を決めて、終了だった…

〜内容の確認〜

裁判官「次は、この日にしようと思うんだけど、都合どうですか?」
カメラマン「あっ、ぼくその日予定が入っていて…」
裁判官「じゃあ、この日はどう?」
カメラマン「はい、大丈夫です。」
裁判官「じゃあ、今日はこれでおしまいです。」

〜終了〜

裁判官て、意外と怖くないんだね。裁判所には初めて行きましたが、荷物検査ある以外は普通の役所だな?と思いました。

地下の食堂で天丼食べました。おいしかった。

午後は、2件目、同じく損害賠償請求事件(著作権侵害)、やはり別のキュレーションサイトによる写真パクリ事件を見た。(他にもまだあるんですね)
これもやはり被告が出頭せず、5分で終わった…
これまた、絵を1枚描いてたら終わってしまった。

↑*色は家で塗りました

【感想】
今回あまりにも裁判についてノー知識で行った上、あまりにも早く閉廷してしまい、
なんかスケッチしただけで終わってしまった…
今度行くときは、もう少し知識をつけてから行きたいと思います。

しかし、あまりにも淡々と事務的に進むので驚いた。
裁判って、裁判官って、もっと怖いものだと思っていた。
みんな意外とほっこりした雰囲気だし(服のせい?)
優しそうだった。
凶悪事件の裁判とかだと、また雰囲気が違うのかもしれない。

が、今回、まだ2件しか裁判見てないけど、正直な感想として、
「1つの事件の解決に、時間がかかりすぎるし、被害者の手間が多すぎる」と感じました。被害にあってる上に、今後何回も裁判所に行かなければならず、裁判に出る日は仕事ができないわけだから、写真パクってお金払わないというのは、かなり営業妨害だと思う。(写真のパクリというのは、著作権侵害だけでなく、営業権侵害でもあると思う)
私も写真をパクられた経験はあるのですが、任意交渉段階で料金回収に成功しており、COPYTRACKでもそうなので、裁判にまでなったことがないんですよね…
自分で裁判をするのは、面倒くさいし、大変すぎると思った。
でも裁判官の人があんまり怖くないということがわかったし、書記官の人も優しかったので、
「裁判」というものへの抵抗感は、だいぶ減った。

裁判は毎日やっているし、メモやスケッチは禁じられていないので(写真撮影は不可)人間観察のために、たまに裁判行くのも悪くないかも…と思いました。

(8/17追記)その後、こちらの裁判の原告のカメラマンの方から、和解が成立したというお知らせをいただきました。通常の使用料+α の金額で、納得した金額ということで終われたそうです。