TOMOKO OOSUKI

イラストレーター オオスキトモコのブログです。

【1ヶ月で数万円の料金回収に成功!】自動検索で画像の無断使用発見〜料金回収までやってくれる「COPYTRACK」(1)

COPYTRACK

(2021/2/4追記)今はCOPYTRACKも日本語対応しており、マニュアルもCOPYTRACKの中にわかりやすいものができています。この記事は、はっきり言って古い内容です。最新情報は、COPYTRACKのマニュアルを参照するか、直接COPYTRACKに問い合わせたほうが速いと思います。(カスタマーサービスにも日本人の方がいます)

help.copytrack.com
でも「かつてはこんな感じだった」という記録のために、こちらの記事も残しておこうと思います。

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*今回の記事は
【画像盗難対策】自動検索で画像の無断使用発見〜料金回収までやってくれる「COPYTRACK」に登録してみた

petitmatch.hatenablog.comの続きです。

今日もまた、寝てる間に数万の収入を得てしまった…
インスタ画像の無断使用をCOPYTRACKが見つけてくれて、こちらは自動計算された料金にOKを出すだけで、COPYTRACKがお金を回収してくれる。
私は、ここ1ヶ月で、手数料を引く前の金額で、450ユーロを得ています。
(手数料30%引かれて、315ユーロ)

*2020/09/09追記
2019年3月1日から、COPYTRACKの成功報酬手数料は事後ライセンスの場合45パーセント、その先の手続きに進んだ場合も45パーセントに統一されました。

COPYTRACK、まじすごい…なんか情報商材の怪しい広告みたいになってしまいましたが、本当です。

「COPYTRACK」
https://www.copytrack.com/ja/

www.copytrack.com

これは、ドイツのベルリンにある会社がやってるサービスです。
アサヒカメラに載ってたのを見て、知りました。
成功報酬制で、登録自体は無料です。
画像無断使用者から回収したお金から、COPYTRACKが手数料を引いた金額が、登録者に振り込まれます。

無断使用されていたのは、主には、インスタにアップした、私が作った晩ごはんの写真とか、街の風景の写真などです。
私のインスタグラムはこちらです→ https://www.instagram.com/tomoko_oosuki/
私はプロカメラマンでもないですし、我が家の晩ごはんの写真なんて、一体どこにニーズがあるんや??と自分でも思いますが、知らない間に使われていました…あなたの晩ごはん画像も使われているかもしれませんよ。

インスタ画像でも、無断使用の場合はお金はもらえますし、もちろん通常の画像でも、もらえます。
料金は、私はMFMリストの計算基準でもらってます。無断使用されている使われ方と、全く同じ使われ方での使用実績が過去にない場合には、MFMリストを使った自動計算を利用することになります。
MFMリストというのは、
「ドイツ最大の写真家協会であるMittelstandsgemeinschaft Foto-Marketingによる毎年発行される画像ライセンス料の概要」だそうです。これは法廷で広く受け入れられており、使用時間や使用方法(オンライン、印刷物、ビデオなど)を考慮したものなのだそうです。
COPYTRACKはドイツの会社なので、この基準を使うようです。
もちろん自動計算より高い料金を希望する場合は、実績を証明できる書類を出せば良いようです。

MFMの自動計算料金を、高く感じるか安く感じるかはその人次第だと思いますが、私は職業写真家ではないので、MFM基準で仕方ないかな、という印象でした。
一方、COPYTRACKを使っているプロ写真家の方が
「写真を買うサイトにもよるけど、国内ストックフォトの価格と比較したら、事後ライセンス請求だと10倍〜50倍くらいの請求になる可能性もw」
と書いてるブログ記事を見つけました。

出版業界てのはモラルに欠ける業界なのかという疑問と、COPYTRACK利用による写真無断商用利用者への料金請求について
http://koukichi-t.com/archives/2428

koukichi-t.com
私はイラストレーターなので、写真業界のことはよくわからないのですが、こんな意見もあるようです。

料金振込みまでの流れのなかで、COPYTRACKユーザーが行うのは、以下の4つのことだけです。

1・利用規約をよく読み、納得した上で登録する。
2・アカウント設定をする。
3・検索用画像を用意し、アップロードする。

(COPYTRACKシステム)画像検索が開始され、検索結果が「インボックス」に表示される。

4・「インボックス」に表示された結果の中に、無断使用があれば、「ケース提出」を行う。任命確認書(委任確認書)を提出する。
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(COPYTRACKシステム)「事後ライセンス提案」が行われる。
(COPYTRACKシステム)画像を無断使用した相手が「事後ライセンス提案」を承諾すれば、事後ライセンス料金が振り込まれる。
(COPYTRACKシステム)相手が「事後ライセンス提案」を承諾しない、または連絡を無視した場合には、COPYTRACKによるケースの再審査の上、法的回収作業(損害賠償請求)に移行する。
それでも相手が承諾しない場合には、COPYTRACKから提訴を行う。
(COPYTRACKシステム)料金回収成功後は、所定の手数料が引かれ、お金が振り込まれる。

*2018/11/17追記
日本ではプロセスが違って、相手が「事後ライセンス提案」を承諾しない、または連絡を無視した場合には、COPYTRACKによるケースの再審査の上、弁護士に引き継がれます。弁護士による対応の内容は、その国の法律に合わせた形となり、かつ弁護士の裁量によって変わるみたいです。

日本でも、プロの写真家やイラストレーターは、COPYTRACKに登録している方もいるようですが、
私は、写真を職業としていない、一般の方こそ登録すべきだと考えています。
著作権法違反は、著作物の作成者が「プロ」かどうかは、関係がありません。
プロはもちろん、普通のインターネットユーザーが、インターネット上での画像不正使用に対して、きちんと料金請求を行うようになれば、
怪しいキュレーションサイトや、企業による画像無断使用は、壊滅できると思います。
無断使用者への料金請求を気軽に可能にするのが、COPYTRACKです。

COPYTRACKは、私が使い始めたときには、英語とドイツ語モードしかなかったのですが
現在は、利用規約・システム共に日本語対応しています。問い合わせも日本語で可能です。
しかし、わかりやすいマニュアルがありません。
そこで、これから、使い方について、詳しく解説していきたいと思います。

↓つづき

petitmatch.hatenablog.com

 

★このマニュアルが「アサヒカメラ」で紹介されました!取材を受けた詳細記事は、「写真好きのための法律マナー」(朝日新聞出版)で読むことができます。